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『最高の教師』3話レビュー!九条(松岡茉優)への殺害予告の犯人は?物語の鍵を握るキーパーソンも考察

  • 2023.8.5
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高校教師・九条里奈(松岡茉優)が卒業式の日、教え子の手によって殺された。その瞬間、彼女は一年前の始業式から人生をやり直すことになる。自分を殺したのは誰なのか、目の前にいる30名の容疑者=生徒たちと向き合い、“最高の教師”となって自らの死を阻止するために動く。

※以下ネタバレを含みます

九条に殺害予告が出される第3話

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問題児ばかりが集まる3年D組の担当・九条は、自らを殺した生徒を特定するべく、そして“最高の教師”となるべく「なんでもする」ことをモットーとした。教室にカメラを仕掛けるのは序の口。何か問題が起これば、決して放っておくことはない。

前回の第2話では、黒板に大書された九条への殺害予告が映し出されて終わった。犯人は、工学研究会の眉村(福崎那由他)と日暮(萩原護)。九条によって教室の空気が変わり、部室をクラスのリーダー的存在に占領されてからというもの、九条に恨みを募らせるようになったという。

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九条は彼らを呼び出し、顔と声を出して直接意見しないのはなぜか、と聞いた。クラス内ヒエラルキーのようなものは、ただの“想像”。クラスの空気を変えるために「なんでもする」と決めたなら、必ず声をあげる意味はある、と説く。

九条の“授業”は功を奏す。こちらを蔑ろにしてくる存在の言うことを黙って聞く必要はなく、自由を尊重してやる義理もない。そう気づいた眉村たちは、リーダー的存在である相楽(加藤清史郎)に向き合い「お願いだから、僕たちをちゃんとハブにしてくれ」「もう関わらないでくれ」と告げた。

鍵を握るのは、映画監督志望の星崎?

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眉村たちが相楽と相対しているのと時を同じくし、鵜久森(芦田愛菜)は、東風谷(當真あみ)や阿久津(藤﨑ゆみあ)と和解。

彼女たちは決して敵対していたわけではないが、リーダー的生徒たちに顎で使われ、九条を自宅謹慎に追いやったことに後ろめたさを感じていた。その後ろめたさに対し歩み寄りを見せた鵜久森と、やがて心を通わせることになる。

ここで、九条を交えて話す彼女たちの元へやってきた星崎(奥平大兼)の存在が気に掛かる。彼はここまで中立を貫いてきた。鵜久森側に味方に付くこともなければ、積極的に相楽たちを助けることもない。

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何を考えているのかわからない存在だった彼が、九条に向け「先生の映画を撮らせてくれ」と頼むところで3話は終わる。3年D組の空気は決して明るいものではなく、どの生徒も重いものを抱えたように暗い顔をしているのに、彼だけはどこか飄々としていて掴みどころがない。

この状況を打開するキーパーソンとなるのだろうか。

 

※記事内の情報は記事執筆時点のものです



ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_
イラスト:vaguely(Instagram / HP