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《2話レビュー》『ハヤブサ消防団』三馬(中村倫也)の前に現れる“怪しい人物たち”。鍵を握るのは立木(川口春奈)?

  • 2023.8.3

池井戸潤の作品といえば、有名な『半沢直樹』から始まり、『陸王』『アキラとあきら』『下町ロケット』など名作揃いで、そのほとんどが映像化されていることでも知られる。そんな、ヒット間違いなしの池井戸作品が、2023年夏クールの木曜ドラマ枠で映像化された。中村倫也主演の『ハヤブサ消防団』だ。

銀行や企業ではなく、本作の舞台は山奥の集落。不可解な連続放火殺人事件が起こり、中村倫也演じるミステリ作家・三馬太郎が、その事件に立ち向かう。

※以下ネタバレを含みます

次々と現れる“怪しい”人物

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ミステリ作家としてデビューするも、5年前に受賞して以降の作品は酷評が続く三馬。亡くなった父親の忘れ形見とも言える、山奥の集落・ハヤブサ地区に残された一軒家を確認しにきた流れで、そのまま暮らすことになった。

住民と交流しつつ、地元の消防団に入ることにした三馬。そして、この地区では連続放火が起こっていると知る。

同じ消防団のメンツは、藤本勘介(満島真之介)、山原賢作(生瀬勝久)、宮原郁夫(橋本じゅん)、森野洋輔(梶原善)、徳田省吾(岡部たかし)などなど、気の良いおじさんたちが占めている。連続放火をするような人間なんていないように見えるが、何人か、怪しい人物がいる。

一人は、真鍋明光(古川雄大)。ルミナスソーラーという太陽光発電の会社で営業をやっている。一見、朗らかで人当たりが良さそうに見えるが、腹の底では何を考えているかわからなそうな、怪しい目をしている

鍵を握るのは、川口春奈演じるあの人?

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そして、怪しい人物がもう一人。立木彩(川口春奈)だ。三馬が父親の墓参りをした際に見かけた女性で、映像ディレクターであり、東京で脚本を書いていた過去もあるという。

不思議と、三馬が訪れる場所に頻繁に姿を見せる立木。狭い集落だし、ばったり出くわすのはよくあることかもしれない。

しかし、どうも彼女の挙動は気にかかる。ハヤブサ地区の住人である山原浩喜(一ノ瀬ワタル)が行方不明になり、ついに遺体で見つかった事件以降は、より怪しい。三馬を監視しているように見えるのは、気のせいだろうか

彼女が連続放火殺人の犯人であると推定するのは尚早だが、少なくとも、何か鍵を握っているのは間違いないだろう。池井戸潤がおくるこれまでにないミステリは、どんな展開を迎えるのだろうか。

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です



ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_
イラスト:わんわん(Instagram)/ 編集:TRILLニュース