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態度が悪すぎる客が連発する“迷惑行為" 現役ホテルマンの苦悩「本当に苦しい一晩だった」

  • 2023.7.30
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画像:Atiketta Sangasaeng/shutterstock.com

ホテルに宿泊すると、お客側は当たり前のように丁寧な接客サービスを受けますが、そこにはホテル側の並々ならぬ努力とサービス精神があるからこそです。しかし、なかにはお客という立場を利用して、ホテルに過剰な要求をする人もいるようで…。

本記事では、実際に存在した「NGなお客様」についてご紹介します。

誰もがお手上げだった男性客の不可解な言動とは!?

「NGなお客様」について、現役ホテリエである30代男性が、こんな体験を教えてくれました。

私がホテリエとして経験するなかで、対応の難しいお客様が来たときのお話です。

その男性客は、チェックイン時からすでに不機嫌な態度でいらっしゃいました。何かが気に入らないのか、態度や言葉遣いが非常にきつく、他のスタッフも緊張してしまうほどでした。

そして部屋に入るやいなや、その方は部屋の清潔さに対して文句を言い始めたのです。こちらとしては、細心の注意を払って清掃していましたが、何度謝罪をしても彼の不満は止まらなかったため、別の部屋への移動を提案しました。ところが、なぜか彼は断固拒否

しかし、その後も彼の要求は止まらず、サービスについての不満を口にしては、こちらに特別対応を求め続けました。そのどれもが、ホテルの方針やルールに照らしても、応えることが難しいものばかりで、大変だったことを覚えています。

そして夜になると、別のトラブルが…。

今度は彼の部屋から、大音量の音楽が鳴り響き出したのです。当然、近隣のお客様から苦情が相次いだため、彼に音を下げるように何度も交渉しましたが、聞き入れてもらうことは叶いませんでした。

それでも最後まで他のお客様と同様に、彼に対して敬意を持ち、最善の対応を心がけたスタッフ一同。そんな思いを知ってか知らずか、彼は満足することなくホテルを去っていきました。

最高のサービスを提供することを使命としていたホテルスタッフとして、本当に苦しい一晩でした。

困難は学びの機会

このような「NGなお客様」との接客は、ただただ大変なだけに思えますが、この体験エピソードを教えてくださった男性は「困難であると同時に、学びの場でもある」とおっしゃっていました。

ホテルには日々、あらゆる人が快適な時間を過ごそうと訪れますが、ホテル側もこちらの思いに応えようと、精一杯のおもてなしをしてくれますよね。

お客側の私たちも、立場に勘違いして、わがままや無理難題を言っていいわけではないということを、常に心にとどめておきたいものです。


編集:TRILLニュース

提供:現役ホテリエ・30代男性

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています

※画像はイメージです