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大会出場を決意後、先輩に指導を仰ぐ日々→"バーテンダーの大会"で求められる技術とは

  • 2023.7.24
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画像:santypan/shutterstock.com

街中やホテルにあるバーに行くと、落ち着いた佇まいのバーテンダーが、さまざまなカクテルを作ってこちらを楽しませてくれますよね。

そんなバーテンダーが自分の腕を試す機会にもなる、カクテルの大会が開催されているのをご存じですか?

バーテンダーの大会ってどんなことをする?

バーテンダー経験が5年ほどある現役ホテリエの男性が、カクテルの大会について教えてくれました。

 

私がホテルのバーでバーテンダーとして勤めていた頃、カクテルの大会に出場したことがあります。

バーテンダーの大会と聞くと、ボトルやシェーカーを巧みに操り、時には空中に投げるなどの派手なパフォーマンスで楽しませながらカクテルを作る、いわゆる“フレアバーテンダー”の姿を思い浮かべる方も多いと思います。

しかし、私がエントリーしたのはクラシカルなバーテンダーの大会です。当時、その大会の審査内容は、課題カクテルとしてマティーニを制限時間内に5杯制作することでした。

目標は入賞。しかし、非常に高いハードルであったため、出場を決めてからは、バーの営業前後に先輩バーテンダーをつかまえては、指導を仰ぐ日々でした。

基本的な姿勢、立ち方、ボトルの持ち方、お酒の注ぎ方、道具一つ一つの扱う手の動き。審査基準として非常に細かいチェックポイントがいくつもあったので、時には動画で撮影しながら、練習を繰り返したことを覚えています。

なかでも、一番苦労したのが制限時間です。

スタートから終わりまでの手順のなかで、何か少しでもミスをすれば、その時点で時間切れが確定するほどのシビアな世界。なかなかクリアできない私にとって、非常に高い壁ではありましたが、何度も練習を重ね、本番へのぞみました。

その結果、地区大会で入賞できたものの、全国大会出場には及ばず悔しい結果に。残念ではありましたが、カクテルと真剣に向き合う時間を過ごせたことは、素晴らしい経験になりました。

カクテルがおいしい秘密は大会にあり?

バーテンダーの大会を知る機会は少ないように思いますが、実際は一年を通していろいろな場所で開催されています。大会によって審査内容はさまざまですが、課題カクテル5杯を作る制限時間は、4分~6分以内が多いようです。

バーテンダーはお酒に関する知識が豊富、というイメージがありましたが、大会などを通じてさらに腕に磨きをかけているとは驚きでしたね。次回バーに行くのがもっと楽しみになりそうです。


編集:TRILLニュース編集部

提供:バーテンダーとしての経験を持つ現役ホテリエ・30代男性

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています

※お酒は20歳になってから