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スマホのセキュリティ対策してる?必要性やOS別の対応とは【プロが解説】

  • 2023.8.5

携帯ショップで機種変更など手続きをすると、セキュリティ対策を勧められることもあるかと思います。

確かに安全に使いたいけれど、iPhoneは「ウイルス対策は必要ない」とも聞くし…。本当にセキュリティ対策って必要なの?と思ってしまう方もいらっしゃることでしょう。

スマホにウイルスソフトは入れるべきか?をスマホガイドの津田マリリン(@marilyntsuda)さんに解説してもらいました。

ウイルスはどうやって侵入する?

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panuwat phimpha/shutterstock.com

実はiOS・Android共に、OS自体にセキュリティ対策は組み込まれています。大前提として、OSとアプリは最新の状態にしておくことが大事なセキュリティ対策です。

スマホにウイルスが侵入する主な経路には、以下のようなものが挙げられます。

①Google Playストア以外からのアプリのインストール

iPhoneはApp Store以外からのアプリのインストールができません。しかしAndroidはGoogle Playストア以外の場所からもインストールが可能です。通常は「不明なアプリをインストール」が「許可しない」設定になっているはずですが、今一度、確認しておくと安心です。

②メールなどフィッシングサイトへの誘導

2020年以降、右肩上がりにフィッシング詐欺件数が増えています。アカウント情報やクレジットカード情報が盗まれるだけではなく、昨今ではスマホの契約情報も勝手に変更されて契約者本人でもどうしようもできない事例もあります。

その多くは迷惑メールがきっかけになっていますので、キャリアの迷惑メール設定を利用したり、知り合い以外からのメールのURLは原則アクセスしないことを徹底しましょう。

③悪質なWi-Fiに接続しての利用

通信量の節約のため、パスワードの不要な得体のしれないWi-Fiに接続していませんか? Wi-Fiの表示名は自由に変更できますので、「Free Wi-Fi」などは使ってしまいそうになりますが、誰が設置しているのか分からないものもあります。公衆Wi-Fiは原則、使わないようにしましょう。

また、最近は「ちょっとだけWi-Fiを貸してください」「電話を1件だけかけさせてください」などと声をかける人がいるとの報告もありますが、知らない人には絶対にWi-Fi(パスワード)もスマホも渡さないようにしてくださいね。

Androidの場合

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McLittle Stock/shutterstock.com

Androidは設定なども自由な点が特徴ではありますが、逆に狙われやすいOSでもあります。ウイルス対策ソフトはいれておいた方がいいですが、かと言って過信しすぎないことも注意してください。

また、ウイルスソフトは複数ではなく1つだけにしましょう。個人的なおすすめはトレンドマイクロの『ウイルスバスター』です。トレンドマイクロは日本の企業で、日本で蔓延るウィルスやセキュリティに特化して対策しています。

iPhoneの場合

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Billion Photos/shutterstock.com

iPhoneは、Apple製品全般において強固なセキュリティの仕組みができており、基本的にウイルス対策は不要と言われています。実際、ウイルスソフトが動作していることにより、逆にiOSの動作を邪魔してしまうこともあります。

しかし、ウイルスの侵入経路は1つだけではなく、メールから詐欺サイトへの誘導や、パスワードの使いまわしによる情報漏れなど、自身の使い方に起因するものも考えられます。むやみにパスワードや認証パスコードを入力したりせず、一旦立ち止まってから、必要であれば入力するようにしましょう。

まとめ

スマホのウイルス対策ソフトの必要性は、有識者でも賛否両論となっています。しかし、どんなセキュリティ対策であっても“絶対に大丈夫”な対策はありません。

ウイルス対策ソフトを導入してもしていなくとも、まずは自身でも「大丈夫かな?」と立ち止まってスマホを操作するように心がけてください。

 

※記事内の画像はイメージです
※記事内の情報は記事執筆時点の情報です



ライター:津田マリリン(@marilyntsuda
スマホ・アプリライター。Androidアプリ開発の知識を活かし、スマホやアプリの魅力を発信。
編集:TRILLニュース