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「馴鹿」をあなたは正しく読めますか?動物にまつわる難読漢字を解説

  • 2023.8.3
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「馴鹿」という漢字を見て、読み方を正しく答えられる方は少ないでしょう。

普段の会話や文章のなかで「馴鹿」という漢字が出てくることは少なく、珍しい読み方をする言葉の一つといえます。

そこで今回は、馴鹿の正しい読み方や意味を解説していきます。

「馴鹿」の読み方とは?推測しつつ正解をチェックしよう

「馴鹿」の読み方は、なかなか検討もつかないため初見で判断するのは難しいものです。

まずは漢字を1文字ずつチェックしてみますが、1文字目の「馴」は、たとえば「馴れ馴れしい」「馴染み(なじみ)」などの言葉でよく目にする漢字です。

一方で「鹿」は、動物の鹿(しか)を表す漢字になります。

しかし「なじみのある鹿…?」と考えても、なかなか「馴鹿」の読み方についてはピンと来ませんね。

そんな「馴鹿」の読み方は……「となかい」または「じゅんろく」が正解です!

「馴鹿」の読み方は2つある?

正解をお伝えしたとおり、馴鹿の読み方は「となかい」と「じゅんろく」があり、両方とも正しい読み方になります。

まず一つ目の読み方である「となかい」は、動物のトナカイのことです。

そのため「馴鹿」は、トナカイの当て字(熟字訓)であることがわかります。

「馴」は「とな」と読むことはありませんし、「鹿」も「かい」と読むことはありません。

一方で「じゅんろく」とは、一言でいうとトナカイの別名です。

一般的にはトナカイのことはトナカイと呼びますが、馴鹿という呼び方もあるため、これを機会に別名も覚えておきましょう。

「熟字訓」とは?

「馴鹿」の一つ目の読み方である「トナカイ」は、いわゆる当て字の意味にあたる「熟字訓」です。

熟字訓とは、言葉を構成する漢字一つひとつに読み方を当てるのではなく、熟字単位で訓読みを当てています。

そのため「馴鹿」の場合は、「馴(トナ)鹿(カイ)」と読むのではなく、「馴鹿(トナカイ)」が正解となります。

身近な例でいうと「明日(あした/あす)」、「田舎(いなか)」、「風邪(かぜ)」などが挙げられるでしょう。

今回を良い機会として、「熟字訓」についてもぜひ理解を深めておきましょう!

まとめ

「馴鹿」の読み方は、「トナカイ」または「じゅんろく」で、どちらも正解です。

「馴鹿(トナカイ)」はいわゆる当て字にあたる「熟字訓」のため、事前に読み方を勉強していなければ基本的にわからないもの。

一般的に使用する読み方ではありませんが、「馴鹿=トナカイ」はぜひ雑学の一つとして覚えておきたいですね!