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「雨がぴりぴり降る」ってどんな状態?様々な表現をもつ『雨の擬音』

  • 2023.8.9
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画像:PhotoAC

「辛い物を食べたから舌がぴりぴりする」「ぴりぴりとした空気が流れている」などの使い方をすることはありますが、雨とはあまり結びつかない言葉ですよね。

「しとしと」「ザーザー」「ぽつぽつ」なら分かるけれど、「ぴりぴり」は分からない、という方も多いはず。本記事では、そんな「雨がぴりぴり降る」がどういった意味なのかをご紹介します。

他県の友達に指摘されて気付いた方言

こちらの方言のエピソードは、兵庫県三田市出身の女性が教えてくれました。

 

大学生になり、地元の兵庫県を離れて、大阪府の大学に通うようになった時のこと。

私が「雨がぴりぴり降ってきたね」と友達に言うと「ん?ぴりぴり?」と不思議そうな顔で聞き返されました。

友達のその顔を見て、私は「雨がまだ降っていることに気付いていないのかな」と思いましたが、よく話してみたらそうではなく、「ぴりぴり降る」が通じていないのだということが分かりました。

「雨がぴりぴり降る」って方言だったんだ!

私が生まれ育ったところでは、雨が少し降ることを「雨がぴりぴり降る」と言います。

私の親も、地元の友達もそれを普通に使っており、私も小さい時からその言葉を聞いていたので当たり前の言葉だと思っていました。

友達いわく「ぴりぴりって聞くと、痛いイメージがあるから、雨が痛いのかと思った」とのこと。

今まで、何の不思議もなく使っていた言葉なので、友達に言われることで、改めて「確かにそうなのかも」と思った出来事でした。

地域ごとに違う雨の擬音

兵庫県では、県の北部から北東部を中心に「雨がぴりぴりしてった」という言葉が使われているそうです。

ちなみに、小雨が降る様を、京都府では「しびしび」、鳥取県では「しかけ」などと言うそうです。地域ごとに違う方言を深く掘り下げると、言葉のおもしろみが見えてきますね。

 


編集:TRILLニュース

提供:兵庫県三田市出身・30代女性

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています。

※画像はイメージです