何気ない会話が急にストップ　無自覚に起こっていた“驚きの理由”に「全然気づかなかった」

会話の相手が「だから〜」と言うと、「さっきの話の続きかな？」と聞く態勢に入る方も多いはず。また、タイミングによっては、「さっきも言った通りだよ！」という意味だと捉えて、少し気分を害してしまうかもしれません。

ですが、実は福島県では「だから」が違う意味で使われているのだそう。これは一体どういう気持ちを表す言葉なのでしょうか？

こちらの方言は、福島県郡山市出身の女性が教えてくれました。

大学生になり、福島県外に出た時のこと。友人との会話の最中、いつものように「だから〜」と言うと、相手との会話がストップ。私が話すのを待っているような空気になりました。

そこで私は思い出したのです。地元の先輩から、「『だから』は方言だから県外で使うと、『だから』の次に何か話があると思われて会話が止まるし、なんならちょっと険悪になるよ」と言われていたことを。

そう。福島県では「わかる！」の意味で「だから～」と相槌を打つのです。「今日暑いね」「だから〜」というような使い方です。

私は焦って、友人に「『だから～』って『わかる～』みたいな方言だから、特に話すことはないよ！ごめんね！」と言いました。

友人は「そうなんだ！初めて聞いた！たまに『だから』って言った後、何も言わないからなんか怒ってるのかと思ってた！」と驚き顔。

方言って前後の文から案外ニュアンスで伝わるものが多いイメージですが（捨てるという意味での「なげる」「ほかす」など）、まるっきり伝わらないという経験は初めてでした。

しかも、このときが初めて「だから」と言ったタイミングだと思っていましたが、無自覚に使っていたことに我ながらビックリでした。体に馴染み過ぎて、全然気づかなかったみたいです。

意識していなくても、つい出てしまうのが方言。確かに、会話中に「だから〜」だけ言われると、声色によっては「怒ってる？」と思ってしまいかも。

ちなみに、鹿児島県や宮城県でも、同じく「わかる！」というの意味で「だから」という言葉が使われているのだそう。誰かと話していて「だから〜」の後に何も続かないなと思ったら、もしかしたら方言なのかもしれませんね。

編集：TRILLニュース編集部

提供：福島県郡山市出身・20代女性

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