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「もう火葬は済んでいたのか」 弔問した上司の発言に困惑するも「なるほど」

  • 2023.8.3
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画像:PhotoAC

大事な人とのお別れの場であるお葬式。もう会えなくなってしまうのはとても寂しいですが、その人への愛や感謝を伝える大切な行事ですよね。

そんなお葬式ですが、北海道函館市では、地元民以外が驚いてしまうお葬式の風習があるのだそう。本記事では、思わず「ええっ!?」と声を上げてしまうお葬式の風習についてご紹介します。

火葬のタイミングの違いに驚き

北海道函館市出身の女性が、こんなエピソードを教えてくれました。


私は、高校卒業後、進学を機に札幌へ転居し、卒業後も札幌で就職しました。数年前まで気がつきませんでしたが、自分が育った地元の道南には他とは違う風習があったのです。

それは、葬儀の風習です

父親を亡くした時、地元で葬儀が行われ、札幌の会社から上司が弔問に来てくださいました。

葬儀を終え会社に出社し上司にお礼を述べた際、「お通夜の際にはもう火葬は済んでいたのか」と戸惑いながら聞かれました。

どういう意味だろう?と思ったら、上司は、「祭壇に遺骨が置かれていたこと」に驚いたそうです。

「祭壇に遺骨を置くのは普通では?」と私もハテナマークを飛ばしてしまいましたが、葬儀前に火葬が行われるというのは、道南地域ならではの風習だったのです。

それまで道南地域で行われた葬儀にしか参列した経験がなかったので何の疑問も抱いてきませんでしたが、通常は、通夜、告別式の後で火葬になるとのこと

そう言われて思い返してみると、それまで数回ではありますが、札幌での葬儀に参列したことはあり、そのうち一度だけ、告別式で花入れの儀を行ったことがありました。

上司の言葉で初めて「なるほど、あれが標準的な葬儀の流れだったのかと知った経験でした。

葬儀前に火葬を行う道南地区

道南地域では、洞爺丸台風や函館大火で多数の遺体が出たため、葬儀前に火葬が行われるようになったという説があるそうです。過去の災害の経験が、風習として今も残っているのですね。

この風習を知らない人がお葬式に参列した時は、思わず驚いてしまいそうですよね。お葬式にも地域ごとの色があるなんて、とても興味深いです。


編集:TRILLニュース

提供:北海道函館市出身・40代女性

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています

※画像はイメージです