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妻「あんたもう、ねねね」→ “ねねね”の『一言』で夫がビクッと怯えたワケ

  • 2023.7.20
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画像:PhotoAC

もふもふの秋田犬や、高校バスケの強豪校など、秋田県への関心がさらに高まっている昨今ですが、皆さんは秋田の方言をどれくらい知っていますか?

実は秋田弁は、方言の意味が一般的な言葉のイメージと乖離していることも少なくありません。たとえば「よいでとね=きつい」や「なんともない=どうしようもない」などです。

では、秋田弁で「ねねね」とはどんな意味でしょうか?

毎晩「あんた、ねねね」

「ねねね」という方言について、秋田県秋田市出身の男性が教えてくれました。

 

「もう22時だから、ねねね」

この言葉を聞いて、なんとなく可愛らしいセリフだなと思った方は、秋田県外で育った方なのではないでしょうか。

私は妻と二人暮らしですが、毎晩のように「あんた、ねねね」と言われています。県外の人から見れば、きっと仲の良い夫婦に見えるでしょう。

しかし実際は、秋田県で「ねねね」と言われたら、それは「寝なければならない」という意味であり、さらに言えば優しめの“命令口調”でもあります。つまり、私が毎晩のように妻に「あんた、ねねね」と言われているのは「お前、早く寝ろよ」と言われているということなのです。

秋田県で語尾に「ねね」が付くのは「~ねばならない」という言葉が短縮された表現であり、冒頭の「ねねね」は「ね(寝)なければならない」と強く伝えていることになります。

他にも、お寿司屋さんで「アワビ、かねね」と言った場合は「アワビをか(食わ)ねばならない=食べなければならない」という意味になるのです。間違っても“アワビを食べるお金がない”という話ではありません。

こうしてみると、秋田県の「ねね」という語尾は、県外の人が持つイメージとは真逆の意味を持つ、面白い方言ですよね。

最近は秋田への注目を高まっているので、県外から遊びに来た人にドッキリ目的で、方言の「ねね」を「使ってみねね(使ってみなければならない)」と思っています。

方言トークを楽しんで!

東北・関西・九州・沖縄など、さまざまな地域でそれぞれ独自の方言が使われており、県外の人間にとっては新鮮だったり面白かったり難しかったりしますよね。

これから旅行を予定されている方は、ぜひ行く先で地元の方との方言トークを楽しんでみてはいかがでしょうか。


編集:TRILLニュース編集部

提供:秋田県秋田市出身の50代男性

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています。

※画像はイメージです。