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【おすすめサブスク】今季最高傑作のダークコメディ『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』が話題!

  • 2023.6.24

『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』BEEF Netflix シリーズ

ステーキの“BEEF”ではない。これは、虫の居所が悪い見知らぬ男女2人が、あおり運転合戦をしたことに端を発する壮絶な“BEEF(罵り合い)”のドタバタ抗争劇。

現代アメリカのリアルをドス黒く炙り出しながら、一歩も譲らない両者の小競り合いがとんでもない方向へエスカレートする展開が笑えるブラックコメディだ。

宿敵凸凹コンビを演じるのは、オスカーノミネート俳優のスティーヴン・ユァンと映画『いつかはマイ・ベイビー』(Netfli x )出演のスタンダップコメディアン、アリ・ウォン。暴挙をしまくるのにどうしても憎めないこの2人の存在感とノンストップ・キレ芸はお見事。

スタッフ、キャストのほとんどがアジア系にて、家父長制や成功神話、宗教問題などの“アジア系移民あるある”要素も多いが、イラつく2 人の人生の悲哀やプレッシャーは人類共通で共感できるテーマ。

全10話、息もつかせぬ想定外の展開で最後まで全く飽きさせない物語には、気鋭のスタジオA24製作らしい攻めた斬新さが満載。大笑い&苦笑い&あきれ笑いしながら観進めた末のラストがまさかの進展で、観た後の満足度はかなり高い!

本編も実生活もデヴィッド・チョーがおさわがせ中

数々のクセ強キャラの中でも異彩を放つのが、ハチャメチャな違法行動で周囲を振り回すチンピラのアイザック。演じるのはグラフィティ・アーティストのデヴィッド・チョーで、毎エピソードのタイトルでは、危険な香りのする彼のアートが登場する。

Facebookオフィスに壁画を描き報酬の株で億万長者になった彼だが、アイザック役を地で行っていると思えるほど実生活も破天荒で、日本で警備員を殴って収監されたこともある野獣体質。本作が成功する中でも、性的虐待を疑われる彼の過去の発言が掘り起こされ炎上、主演者が尻拭いする騒動になっている。

『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』
story:ロス近郊。業績不振に悩む電気工ダニー(S・ユァン)は、ホームセンターの駐車場で鳴らされたクラクションにぶち切れる。エイミー(A・ウォン)の高級車を追いかけ、2台の暴走は高速カーチェイスに発展する。
原作・制作:イ・サンジン/監督:HIKARI、ジェイク・シュライアー ほか/出演:スティーヴン・ユァン、アリ・ウォン、ジョセフ・リー、アシュリー・パーク ほか/Netflix にて独占配信中

©Netflix


NETFLIX 『ザ・マザー:母という名の暗殺者』

story:最愛の娘を守るべく、キューバの街や雪山を駆け巡り孤軍奮闘する元凄腕女暗殺者。演じるJ.Lo姐さんの高い演技力とバキバキの硬派アクションがとにかくスゴイ! 迫り来る危険な悪役のJ・ファインズ&G・G・ベルナルのキモさ加減も絶妙。
監督:ニキ・カーロ/出演:ジェニファー・ロペス、ジョセフ・ファインズ ほか/Netflixにて独占配信中

©Netflix

NETFLIX 『配達人〜終末の救世主〜』

story:舞台は、深刻な大気汚染で荒廃しディストピアとなった近未来の朝鮮半島。酸素を運ぶ役割を担う伝説の配達人“5-8”の物語。無敵の戦闘力を誇るダークヒーロー役を超絶目ヂカラでクールに演じるキム・ウビンがひたすらかっこいい。
監督:チョ・ウィソク/出演:キム・ウビン、ソン・スンホン、カン・ユソク ほか/Netflixにて独占配信中

©Netflixtext_Masamichi Yoshihiro,HAZUKI TOGO
web edit_RIRIKA MIURA[SWEETWEB]
※記事の内容はsweet2023年7月号のものになります
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