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「黒南風」と書いてなんと読む?どんな時期に吹く南風なの?

  • 2023.6.21
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梅雨時の気象用語のひとつとして「黒南風」という言葉があります。 この「黒南風」は非常に難読で、特に東日本の人には読めない人も多いかもしれません。

そこでここでは、「黒南風」がどのような気象用語なのか、なんと読むのかといった点を解説します。

「黒南風」とは

 

さっそくですが、黒南風はなんと読むのか、どのような気象用語なのかを見ていきましょう。

黒南風の読み方は

黒南風の読みは、「くろはえ」もしくは「くろばえ」です。

黒を除いた「南風(はえ)」は、西日本を中心にして南風もしくは南寄りの風を指す言葉として用いられます。 もともと日本語で南風を「はえ」と呼んでいたのが、漢字が伝来したことで「はえ」が「南風」の読み方として当てられたとされています。

ちなみに、南風は俳句や和歌の世界では文字数の長生のために「はえ」以外にも「みなみ」「みなみかぜ」「なんぷう」などの読み方がされることがあります。

黒南風が吹く時期

黒南風は、梅雨シーズンが到来したはじめの頃にに吹く雨を含んだ南風のことです。 梅雨入りした頃は、どんよりとした黒い雲が空を覆うことから来た名称とされています。

対となる「白南風」

 

梅雨のはじめの頃合いに吹く黒南風の対ともいうべき「白南風」という風もあります。 では、この白南風がどのような風なのかを見ていきましょう。

白南風とは

白南風は、梅雨明け頃に吹く南風のことです。 この名前は、梅雨明け頃の南風が空を明るくすることから来たとも、梅雨明けの明るい空に吹く風をあらわしているともされます。

また、地域によっては梅雨明け後の盛夏に突入してから吹く南風を指して用いられることもあります。

白南風の読み方

白南風の読み方は、「しらはえ」もしくは「しろはえ」です。 この読み方も黒南風同様、もともと日本語で南風を指しあらわしていた「はえ」という言葉からきているとされます。

梅雨の中頃に吹く「荒南風」

 

梅雨の始まりに吹く南風が「黒南風」、梅雨明けの南風が「白南風」。 では、梅雨の間に吹く南風はなんというのでしょうか。

荒南風とは

梅雨の最盛期に吹く強い南風を「荒南風」といいます。 これまでに解説してきた「黒南風」は梅雨の初め、「白南風」が梅雨の終わりに吹く南風ですから、その間となります。

荒南風の読み方

荒南風の読み方は黒南風・白南風と同様です。 その読みは「あらはえ」もしくは「あらばえ」となります。

まとめ

「黒南風」は、梅雨初めの南風のことで「くろはえ」と読みます。 これは、梅雨の初めは、南風が黒雲を連れてきて空が暗くなることから来た名前とされています。

また、梅雨終わりの南風は「白南風(しらはえ)」、梅雨の半ばに吹く強い南風は「荒南風(あらはえ)」とそれぞれ呼ばれます。

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