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のんびり道草も楽しい江の島までのお散歩ルート   by THE SHONAN MAG

  • 2015.12.16
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<THE SHONAN MAGより提供> 魅力溢れる名所やお店が多い湘南エリアですが、その目的地に向かう道中にも湘南の面白いプチスポットがいっぱい散らばっています。湘南では心と目を大きく開き、宝探しをするように少しでも気になったらあちこち角を曲がってたくさん歩いてみましょう。 今回は、湘南の観光名所のひとつ「江の島」まで、気のむくまま道草しながら向かいます。駅から一直線に江の島へ歩くのとはまた違った景色をお楽しみください。

江ノ島駅でオシャレなスズメがお出迎え

江ノ島電鉄「江ノ島駅」を下車すると、お出迎えしてくれるのは銀色の柵にちょこんととまった4羽の小さなスズメたち。「いらっしゃい」とでも言うようにこちらを見上げる姿。季節ごとに衣替えする手編みのお洋服がお揃いでとても似合っています。つい見逃して通り過ぎてしまいそうなスズメたちに、今回はゆっくり「行ってきます」とご挨拶しましょう。

新鮮&格安の地場産魚が並ぶ漁港に寄り道

駅から歩き、いよいよ江の島を目の前に竜宮橋を渡ろうとしたその時、雲の割れ目から太陽の光が地上へ降り注ぐ現象“天使のはしご”が見えました。肌寒い秋や冬、あいにくの雲空でも、時に思いがけない空模様を魅せてくれる湘南は、いつの季節でもどんな天候でも訪れる人を楽しませてくれます。幻想的な空のその先に、ふと気になる建物が目に入ったのでちょっと寄り道してみましょう。

こちらは、片瀬漁港内にある鮮魚直売所です。9時から12時の間(売り切れ次第終了/土曜日&毎月29日お休み)、江の島沖の定置網からその日に水揚げされた鮮度抜群の朝獲れ地場産魚が格安で並びます。

地元のプロの料理人も通われるというこの直売所。そこに漂う海の男達の静かな活気と、たくさんの種類が並ぶ海の恵みを目の当たりにすると、そこに広がる海のただ美しいだけでない、深い豊かさを感じるのです。

小さな白い灯台を目指して寄り道

片瀬漁港から小さな白い灯台が見えたので、次はそこへ向かって歩き出すと、すうっと伸びるウッドデッキの堤防に出ます。広い海原へ向かって歩みを進めると、全身でめいっぱい受ける潮風がとても気持ち良いです。

チラリと横を見ると、大きな鳥が佇んでいます。近づいても動かない鳥はよほど警戒心が無くのんびりしているのかなと思いきや…、次の瞬間すごい勢いで海に飛び込み、あっという間に魚を加えて羽ばたいていきました!予想していなかった展開に、ビックリです。鳥が狙っていたように海面をじっと見てみると、色んなところでぴょんぴょん魚が跳ね上がるので面白いですよ。

堤防の先に立つ小さな白い灯台に辿りつきました。そこから見る江の島は、ぐっと近づいて大きくせまるものの、ここから上陸することはできず逆に遠くにも感じる不思議な感覚。それをこの灯台の特等席からしばらく味わいます。

さて、このあたりでそろそろ、江の島の方へ戻りましょう。

相模湾を独り占め!?東京オリンピック開催地へ寄り道

いよいよ江の島へ上陸して参道を行こうとしたその時、手前にたくさんのヨットが停泊する海の街ならではの気になるスポットを見つけました。

2020年にTOKYOオリンピック・パラリンピック開催が決定しましたが、その中でも江の島のこのスポットは「セーリング競技」の開催地となっているんです。記念すべきオリンピックがここ湘南でどんなふうに盛り上がるのか、今から5年後にワクワクしながら散策できるスポットです。しばらく歩くと、海を臨むお散歩道に出ました。

前方には蒼い相模湾が大きく開けていて絶景が続きます。まるで海を独り占めしているような感覚で潮風と太陽を身体いっぱいに浴びながら、浜辺からとはまた違った海の偉大さを全身に感じます。

しばらく歩くと不思議な道を発見しました。

こちらは「自然浴さんぽ路」といわれていて、踏んで歩いてイキイキ健康、堤防に突然現れる足裏刺激道です。思わず歩いてみずにはいられない珍スポット。心地よい刺激が…と言いたいところですがなかなかの痛みで、本当に健康に良さそうです。

健康になった(ような気がした)ら、ウッドデッキの広場に出ました。たくさんの釣り人たちがあちこちで思い思いに釣り竿を垂らしています。

湘南では釣り竿とクーラーボックスを手に行き交う人を多く見ますが、ここに集まっていたんですね。湘南の街と相模湾、そして遠くには三浦半島をいっぺんに見渡す絶景を目の前に、釣り人達はとても優雅で気持ち良さそう。

では、何が釣れるのでしょうか?

めじなやベラ、アナハゼなどなど、何とも目にも楽しいいろんな魚が釣れていました。相模湾にはこんなに豊富な種類の魚がいるなんて、そしてそれが釣り竿1本でこんなに釣れるなんて、湘南は海中からも楽しませてくれます。

大きな灯台の立つ広場の先から遠くを見てのんびりしていると、時おりヨットがユラユラと通り過ぎていきます。海を囲むように続く湘南の街、海、船。なんだか少しヴェネチアみたいだな、などとひたっている横を、釣り糸が勢いよくシュッと投げ込まれて現実に引き戻されるのでした。

最後に、堤防を来た道と反対に歩くと、その先には江の島の裏側が見えてきます。江の島の裏側は迫りくる岩山で、正面からだけでは分からない江の島の迫力と威厳を見たような気がします。さあ、ここから江の島の参道までは5分ほど。道草はこの辺にして江の島を楽しみましょう。 江の島までの寄り道お散歩はいかがでしたか?江ノ島駅から江の島まではまっすぐ歩けば20分ほどの短い距離ですが、自分のアンテナをピンと張って、気になったらぜひ道草してみてください。みなさんの旅の想い出がもっともっと膨らみますように。

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