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【六本木】特別展 木島櫻谷 ―山水夢中@泉屋博古館東京 東京初公開!南禅寺の寺院障壁画

  • 2023.6.21

六本木の泉屋博古館東京では「特別展 木島櫻谷 ―山水夢中」が7月23日(日)まで開催されています。

出典:リビング東京Web
写生帖一挙大公開!

ロビー内には木島櫻谷(このしまおうこく)の写生帖が展示されています。彼は日々大原や貴船など京都近郊に足を運び、また毎年数週間にわたる旅行で山海の景勝の写生を遺しています。没後、櫻谷文庫の長持に約600冊あまりが保管されていたそうです。公益財団法人住友財団の助成により一冊ずつ補修され今回公開されることとなった貴重な写生帖は見どころの一つです。

出典:リビング東京Web
木島櫻谷(このしまおうこく1877-1938)

明治後半から昭和前期まで、文展帝展で活躍した京都日本画壇の代表的画家。 徹底した写生を基礎に、卓越した技術と独自の感性により生み出された叙情的で気品ある画風で、近年再評価の気運が高まっています。京都の伝統を継承しながら、西洋画の要素をも取り入れた、近代的で洗練されたスタイルは時代・国を超えて支持されています。 とりわけ親しみやすい動物画で知られますが、生涯描き続きた山水画も秀逸。

出典:リビング東京Web

※主催者側の許可を得て撮影しています。

出典:リビング東京Web

展示風景

代表作、幅11m超の大山水《万壑烟霧(ばんがくえんむ)》

展示会場内では圧倒的な存在感を感じる壮大な山水画です。各地の写生を醸成させた理想のパノラマとも言われています。万壑(ばんがく)は険しい岩山と深い谷が続く景色を意味します。卓越した筆裁き、西洋画的感覚もみることができる見応えのある作品です。

出典:リビング東京Web

《万壑烟霧》(ばんがくえんむ)六曲一双 明治43年(1910) 株式会社 千總 【展示期間:通期】

出典:リビング東京Web
東京初公開の寺院障壁画!

34歳の櫻谷が任されたのは、明治43年に京都東山のふもとに創建された臨済宗南禅寺の塔頭である南陽院の本堂を飾る50面の襖絵。貴重な襖絵の一部が東京で初めて展示されています。

出典:リビング東京Web

写生に訪れた日本各地の風景に基づいた山水画は繊細な画風で描かれています。同年の《万壑烟霧》(ばんがくえんむ)と並ぶ代表作と言われています。

出典:リビング東京Web

《南陽院本堂障壁画》(なんよういんほんどうしょうへきが) 西側 明治43年(1910) 京都・南陽院 【展示期間:前後期で入れ替えあり】

《駅路之春》は第7回文展出品作です。動物画で名を馳せた画家ですので馬の表情の描写にも注目です。(とても表情豊に描かれています。)

出典:リビング東京Web

《駅路之春》(うまやじのはる)六曲一双 大正2年(1913) 福田美術館 【展示期間:通期】

木島櫻谷の臨場感ある写生帖と山水画の作品の数々を鑑賞していると現地で現実の風景を見ているような気持ちになりました。 南禅寺の襖絵は東京初公開と貴重な展覧会ですのでこの機会にぜひ会場に足を運ばれてみては如何でしょうか。

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