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運気上昇!?大地の恵みで心癒やされる、どこまでも美しい神秘の絶景池10選

  • 2023.6.20
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こんにちは、絶景ハンターのまゆみです。

初夏の暑さが続く今日この頃。吹き出す汗に渇く喉、気分はもう真夏ですね。

そんな日常をしばし忘れさせてくれるのが水の絶景。美しい水の湧き出る光景は見ているだけで涼し気で、その音も味わいも、すべてが心とからだをすっきりさせてくれて気分爽快、何より大地の恵みからパワーをいただいて運気が上昇しそうですよね。

今回はそんな美しい水の湧き出るスポットの中でも、選りすぐりの神秘の絶景池を10か所ご紹介します。

北海道|神の子池

Photo by Mayumi

道東斜里地方にある清里町。その南部に位置する摩周湖の外輪山の森にたたずむのが「神の子池」です。

かつてアイヌ語で「カムイトー(神の湖)」と呼ばれた摩周湖は、その伏流水が湧き出していると信じられたことからこの名がついたとされています。

周囲約220m、水深約5m、一日の湧水量は1万2,000トンにも及び、年間を通して水温は8℃で冬でも凍りません。水底には化石のように朽ちずに横たわる倒木がくっきりと見え、吸い込まれそうなコバルトブルーはまさに“神の水”のごとく神秘的。そのため、ここはパワースポットとしてもひそかに人気です。

駐車場からわずか徒歩1分、周囲には遊歩道が渡され、気持ちのいい森林浴が楽しめます。

青森県|青池

Photo by Mayumi

青森県と秋田県にまたがる世界遺産白神山地。その西側山麓の青森県深浦町にあるブナ林には、18世紀頃の大地震による山崩れで誕生したとされる大小33の湖沼群「十二湖」が存在します。その十二湖のシンボル的存在が「青池」です。

直径30mほどの小さな池はサファイアブルーの紺碧をたたえ、陽の光が差し込むと驚くほど透明度が増し、朽ちずに横たわるブナの大木まではっきり見えます。

最大深度約9m、1年を通して水温は9℃に保たれ、厳冬期でも凍ることなく神秘の青をたたえています。

なお、この神秘の絶景を見るためには、晴れた日のお昼前後の訪問がおすすめ。雨や曇り空の場合、くすんだ状態に変化して想像していた感じと違う……となってしまう可能性も。

ちなみに、青池からブナの自然林を通過し500mほど先にある「沸壷(わきつぼ)の池」もまた、青池に匹敵するか、あるいはそれ以上の透明度と美しさで必見ですよ。

山形県|丸池様

Photo by Mayumi

山形県と秋田県にまたがる霊峰・鳥海山。その西側山麓に位置する山形県遊佐町(ゆざまち)には鳥海山の伏流水で生まれたエメラルドグリーンの池「丸池様」が存在します。

池のほとりには、池そのものを御神体とする「丸池神社」が祀られ、地域の人々は親しみと畏敬の念を込めて、古くから「丸池様」と呼んでいます。

直径約20m、水深約3.5m、水温は一年を通じてほぼ11℃。その冷たく澄んだ水底には、龍が眠っているかのごとく、うねった倒木が朽ち果てずに静かに横たわり、霊泉がコンコンと湧き出ています。そのただならぬ空気はまさに聖域。

光の加減でエメラルドグリーンの色が移り変わる丸池様のもっとも美しい姿を見たいなら、天気が良い日が続いた晴れた日のお昼前後がおすすめです。

ちなみに、すぐそばを流れる、同じ鳥海山の伏流水を水源とする「牛渡川(うしわたりがわ)」では青々とした梅花藻(バイカモ)が繁茂し、その清流を使った鮭の人工孵化場が隣接しています。

福島県|五色沼(魔女の瞳)

Photo by Mayumi

「五色沼」というと、裏磐梯に広がる湖沼群の一つを思い浮かべる方が多いですが、同じ「五色沼」でもこちらは福島県と山形県にまたがる吾妻連峰の一座「一切経山(いっさいきょうざん、標高1,949m)」の火口部に広がるカルデラ湖。

直径およそ300m、緑に囲まれた紺碧のコバルトブルーの湖は、その美しさから通称「魔女の瞳」「吾妻の瞳」とも呼ばれ、多くの登山客を魅了しています。

光の加減でブルーの色が変化するのも五色沼の特徴で、やはりもっとも美しいのは雲の少ない晴天日。特に錦繍の景色に包まれた五色沼は言葉を失うほどの美しさです。

一切経山の山頂部からは五色沼のほか、南東部では標高1,707mの吾妻小富士が見渡せ、その眺望は抜群です。また、ルートの途中には美しい湿原や高山植物も楽しめて日帰り登山ハイクに最適ですよ。

栃木県|出流原弁天池

Photo by Mayumi

栃木県佐野市、閑静な住宅街に置かれた磯山弁財天。その足元にたたずむのが「出流原弁天池(いずるはらべんてんいけ)」です。

周囲約138mと小さな池ですが、日本の名水百選にも選ばれた屈指の名水が湧き、その驚異の透明度で、池を泳ぐ鯉たちがまるで優雅に宙を泳いでいるかのような、そんなふしぎな光景に出会えます。その神がかった水の美しさは、地域ボランティアによる月イチ清掃の賜物です。

雨上がりの早朝には池の上に大量の気嵐が発生し、その様子は実に幽玄かつ神秘的で、この世のものとは思えない光景に。

道路を挟んだホテル一乃館入口脇には弁天池の名水の給水所が設置され、誰でも無料で水を汲むことができます。ぜひ、佐野のソウルフード「いもフライ」と一緒に味わってみてください。

長野県|御射鹿池

Photo by Mayumi

長野県茅野市、奥蓼科温泉郷のさらに奥にたたずむ標高約1,500mの池が「御射鹿池(みしゃかいけ)」です。

実はこの池、天然ではなく、人工的に作られた幅120mほどの小さな農業用ため池です。周囲のカラマツ林と水鏡に映し出されたリフレクションが実に美しく、日本画の大家・東山魁夷画伯の名作「緑響く」のモチーフで知られ、さらに女優・吉永小百合さんが出演したSHARPの液晶テレビAQUOSのCMに起用されたことで一躍有名になりました。

四季を通じて表情を変える御射鹿池は現在、長野県屈指の人気スポットとなり、駐車場や防護柵等も整備されています。

なお、御射鹿池の名前の由来は、神にささげる供物として鹿を射る諏訪大社の御神事にちなんでいるとされています。確かにこの周辺には鹿が数多く生息しており、運がよければ、「緑響く」の作品のように水辺に鹿が現れることもあるようですよ。

奈良県|龍王ヶ渕

Photo by Mayumi

奈良県宇陀市と奈良市の市境にまたがる標高812mの「額井岳(ぬかいだけ)」。その山の中腹には、三方を山に囲まれ、身を隠すようにひっそりたたずむ「龍王ヶ淵(りゅうおうがぶち)」があります。

東西約150m、南北約100m、額井岳の伏流水や小川の清水が流れ込んでできた小さな池は、東側にヨシ原でできた湿原地帯が、西側には海の竜宮に棲むとされる「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」を祀った堀越神社が鎮座しています。

水神に見守られた神秘的なこの池もまた、無風状態による水鏡のリフレクションがとてつもなく美しく、その姿は御射鹿池にも匹敵するほど。無風状態になりやすいのは早朝で、特におすすめのシーズンは5月以降の新緑寄です。

散策路が整備されているため、池を一周することができますが、くれぐれもマムシに気をつけて。

山口県|別府弁天池

Photo by 一般社団法人山口県観光連盟

山口県美祢市(みねし)、日本最大級を誇る地下洞窟「秋芳洞(あきよしどう)」を擁するカルスト台地の秋吉台からほど近くにあるのが「別府弁天池」です。

別府厳島神社の境内に湧くターコイズブルーの小さな池は、周囲約40m、最大深度約4mで、年間を通じて水温14℃に保たれ、一日の湧水量は約186リットルに及びます。カルスト台地によって丁寧に濾過された清浄な伏流水は、日本の名水百選に選ばれるほど。その名水で育まれたニジマスの釣り堀も弁天池の名物です。

ちなみに、この名水はただおいしく美しいだけではなく、その名の通り、飲めば長寿に財運アップ、肌につければ保湿を促す美肌の水として霊験あらたかなのだとか。ぜひお試しあれ。

高知県|白龍湖

Photo by Mayumi

高知県は、日本三大清流の一つ「四万十川」をはじめ、国内水質1位に選ばれた「仁淀川(によどがわ)」、そして「吉野川」と、一級河川が3つも流れる全国屈指の水の都。名水スポットが各地に点在しています。

その一つが、高知県西部の津野町の山奥にある「白龍湖」。地元建設会社の敷地内に作られた幅30mほどの小さな人工池ですが、その水源は四万十川を源流に持つ支流の湧き水、つまり折り紙付きの清水を引き込んで生まれた池なのです。

アクアマリンを溶かしたようなどこまでも透明なブルーで、出流原弁天池同様、池を泳ぐ鯉がまるで宙を泳いでいるかのような景色が楽しめます。

建設会社の廃材で造られた鮮やかなピンクの鉄の遊歩道も池の美しさを際立たせています。

熊本県|白川水源

Photo by 熊本県観光連盟

水を活かしたまちづくりの優れた事例として国土庁(現 国土交通省)が選出した「水の郷百選」。その一つに選ばれた熊本県南阿蘇村は、「水の生まれる郷」と形容されたとおり、村のあちこちに阿蘇山の恵みの名水スポットが点在しています。

その一つが、阿蘇山麓に鎮座する白川吉見神社の境内に湧く「白川水源」。熊本市内を流れる白川の水源とされています。

日本の名水百選にも選ばれている白川の水は、年間を通じて14℃を保ち、毎分60トンもの湧水量を誇ります。その水底から砂を巻き上げコンコンと湧き出すラムネ色の水と水草が織りなす光景は、実に涼感あふれ、すがすがしい空気が漂うばかり。

白川吉見神社の御祭神は水神であり、その御神水をひとたび飲めば、健康長寿や諸病退散にご利益があると古くから言い伝えられています。マイナスイオンに包まれ、心が浄化されるような癒やしの空間です。

涼感あふれる名水の池で心もからだもすっきりしよう!

美しい水が湧き出るところの多くは、空気がきれいで涼しいだけでなく、川のせせらぎや水の音、小鳥のさえずりや風の音が響き渡り、樹木が放つ香りに包まれて、心穏やかになれる空間でもあります。

うだるような暑さと日ごろのもやもやをすっきりさせたいなら、ぜひ各地の美しい池を訪ねてみてはいかがですか?

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