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石の上にも3年?働く意欲を睡眠改善でアップしよう

  • 2023.6.20
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出典:シティリビングWeb

「石の上にも3年」という誰しも一度は耳にしたことのあるこのフレーズ。読者の皆さんは、どうお考えでしょうか?

最初に答えをお伝えすると、「3日坊主」と同じくらい、古くからあることわざにすぎません。人間は飽きっぽい動物です。偉そうにコラムを書いている筆者も苦手な分野においては3日坊主をやらかします。忘れっぽく飽きっぽく、怠惰な存在であるのが私たち人間の脳の本質なのです。「石の上に3年」間もいて、意欲を維持できるあなたは、天才です!

忘れることのできる脳を持つ人間は、人間にしかできないことを行なっていけばよいのですが、昨今のビジネス界で話題のChatGPTや生成AIなど、一人の人間の力では太刀打ちできないテクノロジーが世界を席巻しています。ですが、先人たちのことわざのように、アナログな「知恵」こそが、実は素晴らしい可能性を持っているということを忘れるわけにはいきません。転職も当たり前の時代ですし、テクノロジーの進歩と社会全体の過渡期の今、「3年間」によって私たちは様々な決断や選択肢に押しつぶされかねません。

もちろん、3年どころか、10年~30年以上一つの会社に留まって頑張って働いてくださっている読者の人の中には、大学受験時の「四当五落」という言葉のように、睡眠を削りひたすらの努力によって理不尽さにも耐え、今の地位を築かれた人もいるでしょう。

効率よく長く成果を出すためには、睡眠が重要

25歳くらいまでに人間の脳の発達はほぼ終わると言われていますが、その後、磨き上げた知能や知性や経験値を維持し発展させていくには、「睡眠」が鍵だということが分かってきました。睡眠の「量と質」つまり、睡眠時間と睡眠環境は、私たちが効率よく長く成果を出しながらモチベーションを保って働くために、非常に重要なのです。

ご存じの通り、人の脳は、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を繰り返す中で、記憶の整理を行います。不思議なことに、1時間半ごとに現れるレム睡眠のときだけ脳が記憶の整理を行うため、しっかり寝て睡眠のサイクルを整えてこそ、頑張った今日の仕事が明日への質の高い仕事へと繋がっていきます。

また、良質な睡眠をとることで、安心ホルモン(幸せホルモン)とも呼ばれるセロトニンが作られやすくなります。男性より女性のほうがセロトニンの分泌量が少なく、イライラや意欲の減退も招きがちだからこそ、「しっかり睡眠をとる」ことが大切なのです。

幸せホルモンでモチベーションアップ

現代人の働き方は、深夜残業はもちろんのこと、スマホやPCなど良質な眠りを妨げる便利なツールが家庭生活の中にも入り込み、ライフスタイル自体が睡眠を減少させています。本来人間の体内リズムは25時間周期で動いていますが、地球は24時間周期で自転しているため、この1時間のズレが心身の不調を引き起こしている場合もあるのです。

太陽の光を浴びるとセロトニンが作られやすくなりますし、睡眠ホルモンであるメラトニンもセロトニンが原料となって生み出されて体内リズムを整えてくれます。とかく睡眠時間が少なくなりがちなキャリア女性にとっては、「良質な睡眠」による身体の健康、体内リズムの調整は、健やかに長く働く大前提です。

「いい加減=良い加減」にセルフモチベーションを保つ必要がある働く女性の皆々様、今月は「しっかり睡眠をとる」ことを意識してみてください。幸せホルモンがあふれ出て、ネガティブで古臭い価値観となる要らない考え方を打破すること請け合いです。

三年寝太郎はさておき、「早寝早起き病知らず」。そんな気持ちで、じめじめした梅雨の季節も元気いっぱい乗り切れたらいいですね!3年耐えるのではなく、3年をしなやかに働きたいものです。

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