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New Jeansも参加!ジョン・バティステが世界各地のアーティストを集結させた最新曲に込めたメッセージ【独占インタビュー】

  • 2023.6.19

New Jeans、カミーロ、J.I.D、キャット・バーンズという世界各国のアーティストとコラボした最新シングル「Be Who You Are (Real Magic)」をリリースしたジョン・バティステに独占インタビュー。2021年度の第64回グラミー賞で5部門を受賞して同年の最多受賞アーティストになるなど、現代の最重要アーティストの1人であるジョンに、同曲のインスピレーションや、同曲に込めた“自分らしくする以外はなしだから”というメッセージ、K-POPの躍進やBTSのVとの友情などについて語ってもらった。(フロントロウ編集部)

ジョン・バティステの最新曲「Be Who You Are (Real Magic)」

2021年度の第64回グラミー賞で最優秀アルバム賞を含む5部門を受賞して、同年の最多受賞アーティストとなったジョン・バティステがCoke Studios プログラムとタッグを組み、キャンペーンのアンセムとなる新曲「Be Who You Are (Real Magic)」をリリースした。

画像: ジョン・バティステの最新曲「Be Who You Are (Real Magic)」

劇中歌、エンド・ソングの作曲を手がけたディズニー&ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』のサウンドトラックで第93回アカデミー賞で作曲賞の受賞歴もあるジョンは、リードアーティストとして今夏のコカ・コーラのフラッグシップ・プロモーションであるCoke Studios プログラムをリードしていくにあたり、「Be Who You Are (Real Magic)」に強力な布陣を呼び寄せた。

同曲には、K-POPの最注目新人アーティストの1組であるNew Jeansや、セレーナ・ゴメスやショーン・メンデスとのコラボでも知られるコロンビア出身のシンガーであるカミーロ、イマジン・ドラゴンズとの「Enemy」にフィーチャリングされ注目を集めた米ジョージア州イースト・アトランタ出身のリリシスト/ラッパーであるJ.I.D、そしてUKからは、2023年のBRITアワードで期待の新人に贈られるライジング・スター賞にノミネートされたキャット・バーンズが参加。

それが自分だから
あれは僕のラジオだけど
それが自分だから
それであれが僕のヴィデオ
君がどこにいてもね
ほんものの魔法が起こる
自分らしくする以外はなしだから
「Be Who You Are (Real Magic)」歌詞抜粋

「自分らしくする以外はなしだから」という曲名に相応しく、世界各地から新進気鋭のアーティストたちが集結したこの楽曲で歌われるのは、“ありのままの自分が一番”というメッセージ。

ほかの人のフリなんてできない/だって 自分らしくする以外はなしだから」と歌われるこの曲は、言語の面でもそれぞれの“ありのまま”が反映されていて、New Jeansは「私たちみんなこのまま/前に進んでやってみるだけ/もう完成してる」などと韓国語で歌い、カミーロはスペイン語で「人生って大きなもの/みんなで分かち合おう/君たちと一緒に 人生を歩む」などと歌っている。

「Be Who You Are (Real Magic)」に込めた思い

フロントロウ編集部では、「Be Who You Are (Real Magic)」を主導した張本人であるジョン・バティステに独占でインタビューを実施。滞在していたイギリスのロンドンからZoomを繋いでくれたジョンに「Be Who You Are (Real Magic)」が誕生した経緯について訊いてみると、音楽的には「レゲエ・ミュージックや、様々なコラボレーターたちとその音楽」にインスピレーションを受けていると教えてくれた上で、次のように語ってくれた。

「共作した(シンガーソングライターの)ジョン・ベリオンと人生やこれまでにしてきた経験について話していたときに、僕が『自分らしくする以外はなしだから(You can only be who you are)』っていうことを言ったことがあって。それを聞いた彼が『すごくインスパイアされたよ。このフレーズを使おう』って言ってくれて、それで生まれたのがこの曲です。この言葉は、僕がこれまでに指針にしてきた言葉であり、これからも指針にしていく言葉です」。

「僕らは全能の神によって一人一人が特別な存在として生み出されたのです」と続けて語ると、ジョンは楽曲に込めたメッセージを次のように教えてくれた。「この世に存在するあなたは1人だけ。あなたは1人しかいない、掛け替えのない存在です。そういうことを掘り下げると、ものすごい力を持つものになる。僕が話していたのはそういうことでした。そして、最終的にそれがこの曲のコンセプトになりました」。

画像: 2022年には米Time誌による「世界で最も影響力のある100人」にも選出されたジョン・バティステ。
2022年には米Time誌による「世界で最も影響力のある100人」にも選出されたジョン・バティステ。

New Jeansが韓国語で、カミーロがスペイン語で歌唱している理由

ジョンが“自分らしくする以外はなしだから”という普遍的なメッセージを表現するために集結させたのが、New Jeansをはじめとした世界各地のアーティストたち。ジョンはフロントロウ編集部に、コラボしたいアーティストを選ぶ基準について、「正真正銘の場所から楽曲に語りかけているようなアーティストがいいですね。楽曲に語りかけながら、その楽曲の最高を引き出してくれるようなアーティストです。僕が選んだアーティスト全員に共通しているのはそういう部分ですね」と話す。

同曲では韓国のNew Jeansが韓国語で、コロンビアのカミーロがスペイン語で歌唱しているが、そのことについて話を向けると、“母国語で歌うのは当然”と言わんばかりに、「それがありのままの彼らだからですよ! この曲の大事な部分はそこですから」とジョンから即答で返ってきた。

オフィシャルインタビューで、New Jeansは「“Real Magic”というフレーズを聞いて何を思い浮かべますか?」という質問に、「最初に頭に思い浮かぶのは、あらゆる人たちが音楽を通じて繋がって、コミュニケーションを取れるということです。それは私たちが心から共感できることです」と回答している。

K-POPやラテンミュージックは近年、米Billboardのチャートでの躍進などに見られるように世界的に人気を高めているが、そうした状況に触れながら、ジョンは「ポピュラーミュージックやワールドミュージックは、過去10年でどんどん一つになっていき、あらゆる宗教や言語を包括するようになりましたよね。それは素晴らしいことです。障壁なんて存在すべきではありませんから。より多くの人に届くことを妨げるものなんて、あるべきではない」と断言する。

「相応しいレベルのスキルで実行できれば、あらゆるものに、あらゆる人たちを繋げることができる」と語ると、力強く次のように続けた。「僕が体現しているのはそういうことです。ポピュラーミュージックの幅を拡げたいと思っています」。

K-POPの躍進はどう見ている?BTSのVとの秘話も

そんなジョンの目には、New Jeansをはじめとした昨今のK-POPアーティストの世界的な活躍はどう映っているのだろうか? 「New Jeansという才能に溢れた素晴らしいグループとコラボできたことは本当に嬉しく思っています。アメリカのポップミュージック以外の世界の様々な地域の音楽が人気になり、認められるようになってきたことは素晴らしいことですよね」とジョンはフロントロウ編集部に語る。

「個人的にも今のような状況は嬉しく思っています。他のK-POPのミュージシャンたちも含めて、世界の様々な地域のアーティストたちともっと繋がりたいと思いますね」。

画像1: K-POPの躍進はどう見ている?BTSのVとの秘話も

ジョンといえば、主要4部門の1つである年間最優秀アルバム賞(『ウィー・アー』で受賞)を含む同年最多となる5部門を受賞した2021年度の第64回グラミー賞授賞式で、BTSのVと交流していたことも話題になった。Vとの友情についても訊いてみると、「キム・テヒョン(※Vの本名)とは親友ですよ」とジョン。そんなVとの友情は、授賞式の前から育まれていたそう。

「最初に彼と出会ったのはソーシャルメディアでした。お互いのファッションや音楽のファンで、それでメッセージを送り合うようになったんです。直接彼に会うことができたのは僕が最優秀アルバム賞を受賞したグラミー賞授賞式の場が初めてでしたが、それまでにも、メッセージのやりとりはしていました」。

画像2: K-POPの躍進はどう見ている?BTSのVとの秘話も

ジョンは「初めて会えたときには食事にも行きましたよ。友だちとようやく直接会えた瞬間というのは美しいものでした。ものすごく21世紀っぽい出会い方ですよね」と笑いながら語り、Vと初めてオフラインで会えたときの喜びを振り返ってくれた。

今回、世界各地のアーティストたちと手を組み、“自分らしくする以外はなしだから”というメッセージを「Be Who You Are (Real Magic)」という楽曲に落とし込んだジョン。彼は音楽が持つ力について、言語の壁を飛び越えるものだと改めて断言する。

「音楽は人間らしさを肯定する手段の一つだと思います。音楽なら言葉を使わずに、私たちの深淵にある欲望や心配事、希望を表現することができる。そのプロセスだけでも意義がありますし、人生を肯定してくれるのです」。

今回のインタビューでは、ジョンにグラミー賞を受賞した「Freedom」や、ディズニー&ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』のサウンドトラックについてのエピソード、日本などについても訊いた。そちらのインタビューは後日、第二弾として公開予定。

<リリース情報>

Jon Batiste / Be Who You Are (Real Magic) feat. J.I.D, NewJeans, Cat Burns, Camilo
配信中

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