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企画をパクった先輩社員に反撃! 悲劇の新入社員を救った「協力者の作戦」とは【後編】

  • 2023.6.18

入社して早々に、職場の先輩である山本さんに、自分が考えた企画案を横取りされてしまった由依さん(仮名・20代)。このまま泣き寝入りをするしかないと諦めかけていた由依さんの前に、救世主となる人物が現れます。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、“お局”からの嫌がらせに反撃した女性のエピソードをご紹介します。

先輩男性に打ち明けると事態が急変

山本さんへの反撃を考えるものの、新入社員の自分が訴えたところで誰にも信じてもらえないと、思い悩んでいたという由依さん。ある日、由依さんの様子を心配した同僚のAさんの誘いで食事をすることになります。

山本さんはAさんに好意を抱いており、由依さんに嫌がらせし始めたのも、Aさんから食事に誘われたことに嫉妬したことがきっかけでした。その背景は伏せたまま、由依さんは企画の横取りについて、思い切ってAさんに打ち明けたそうです。

「驚いたことに、Aさんは山本さんへの反撃に協力してくれることになったんです。そもそも山本さんとの関係が悪くなったのはAさんも無関係ではないので、協力してもらっていいものか最後まで悩みました。
でも、どんな理由があるにせよ、人の手柄を丸パクリするのはやっぱりおかしいと結論が出せたので、Aさんが提案してくれた作戦で、山本さんをあっと言わせることにしたんです」

ついに作戦決行! 予想以上に反撃成功

Aさんの作戦とは、Aさんが山本さんを呼び出してコンペの企画について問い詰めるもの。Aさんがランチに呼び出すと、ふたつ返事でOKしたそうです。

「Aさんは、山本さんとの会話を録音しながら、コンペの企画について問い詰めてくれました。すると、山本さんは誤魔化せないと思ったのか、丸パクリしたことを素直に認めたんです。
そして、そのときに録音した会話を、私とAさんで上司に提出。後日、山本さんは上司からこってり絞られたと聞きました。採用された企画は私が主導で進めることになり、ようやく自分の企画で自信をもって仕事を進められるようになったんです」

その後、山本さんは反省したのか、由依さんへの嫌がらせはなくなったとのこと。入社当初のような良好な関係には戻れなくても、由依さんは落ち着いた環境で仕事ができているそうです。

働き始めて間もない職場で嫌がらせに遭うと、なかなか周りに悩みを相談しにくいですよね。しかし、解決が見込めそうにないときは、早めに信頼できる人に打ち明けた方が、早期解決につながる例も少なくありません。勇気を出して助けを求めることも、自分を守る術につながるのです。

©AH86/peeterv/gettyimages

文・並木まき

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