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夕方から「揚げ物」なんて、ドイツでは誰もしません。1日の疲れがどーっと出る時間帯、お母さんも料理どころではない!【日登美のタベコト in Berlin・49】

  • 2023.6.17
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ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

料理は体調!

よく料理するのが得意か不得意かという話をしますが、実は料理って得意、不得意ということだけでなく、自分の体調に左右されることが多いような気がしています。
赤ちゃんも夕方になるとイブニングコリックといってぐずったりしますよね。

同じように私たちお母さんも、夕方頃になると1日の中で最も血糖値が下がってくる時間帯になるし、その日の疲れがどーっと出てきちゃうわで、実は料理どころではない!という事態になっているのが普通です。

買ったパンに切っただけ、洗っただけのサラダ。そんなもんでもいいんです。

そんな中、子どもたちはお腹が空いたと言ってくる。旦那もお腹を空かせて帰ってくる、というプレッシャーに押されつつ、私も疲れてんのよ!って言いたくなっちゃうところを、グッとこらえて日々台所に向かっているお母さんも多いのではないかと思います。

だけど一番疲れが出る夜に豪華な夕飯をさらっと作れちゃうっていうのは、技術以前に相当体力がないとやってられません。ドイツでは誰も夕方から「揚げ物」したりしませんよ! むしろ、夕飯はサラッとすませたい。考えてみればそちらの方が理にかなってますよね。

ご飯作らない宣言をしたとある日の夕飯。ファラフェルプレートを食べに行きました。揚げ物は基本休日しか家でしないので嬉しい。

ドイツに住むようになって、あまりにもみんながおおらかに台所の手を抜き、あまりにもみんなが料理をしない、できない様子をみて、できないことが当たり前だったのだ!と思うようになりました。

日本では、料理はできて当たり前という雰囲気なので、やらない、できないと引け目を感じてしまいがちだけど、ドイツではそんなことはありません。堂々と「しない!」を選択したっていい。

お母さんが作らない日は子どもがクレープを作って夕飯にしている、という強行に出ることもあります。

「料理は愛情!」という言葉も本当だとは思うけど、同じように「料理は体調!」ということも声を大にして伝えたいところ。

台所に立つのが嫌なのは、疲れているからっていう可能性も大いにあります。なので無理せず休みたい時は、料理をしない宣言をする。せめて1日で一番疲れている時間帯の夕食は、体力が許せば作ります、くらいの感じを当たり前にしてもいいんじゃないかと思うのです。

疲れたーって時に便利な手巻き寿司。酢飯さえ作れば何とかなる。我が家のお助けメニューの定番。
子どもとおやつをもってプールへ。あとはパンやおむすび食べて夕飯終了。そんな日もあると子どもも楽しめてお母さんも楽で一石二鳥。
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