1. トップ
  2. 恋愛
  3. 従業員が4千円で会社の商品を売る→有名企業の倒産危機を招く、その理由に納得

従業員が4千円で会社の商品を売る→有名企業の倒産危機を招く、その理由に納得

  • 2023.6.14
  • 17676 views

会社で見つけた商品を数点売った職員の男性。これが、フランスの有名企業を倒産の危機に陥らせる大事件に発展している。(フロントロウ編集部)

テイラー・スウィフトのアルバム『スピーク・ナウ』再録盤で事件

フランス西部のル・マンの裁判所で43歳の男性に8ヵ月の実刑判決が言い渡された。フランスの製造会社MPO Franceでアルバイトとして働いていた男性は、倉庫で荷下ろしの作業をやっている最中に発見した商品を10点盗み、日本でいうメルカリにあたるフランスのLe Bon Coinに25ユーロ(約3,800円)で2点販売。この日の裁判はその件に関わるもので、裁判では、警察が男性を逮捕しようとした時、男性は自宅のえんとつから逃亡しようとしたことも伝えられた。

約4,000円のズルがここまでの大ごとになった理由は、男性が売ったのは、2023年7月7日に発売を予定されているテイラー・スウィフトの新アルバム『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』だったから。

本作は、原盤権を手にするためにファーストから最新アルバムまでの再収録を行なっているテイラーの3枚目の再録アルバムで、2010年のアルバム『スピーク・ナウ』の全曲に新曲が追加されたもの。フォールアウト・ボーイやヘイリー・ウィリアムスが参加していることでも話題になっている。

画像: テイラー・スウィフトのアルバム『スピーク・ナウ』再録盤で事件

男性が務めていたMPO Franceはヨーロッパにおける『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』の製造を任されており、Ouest-France紙によると、男性は荷下ろし中に「箱からレコードが落ちた」と裁判で話したそう。経済的な苦境にあり「昼食を食べる余裕もなかった」という男性は、「生活費を稼ぐため」に犯行に及んだのだという。

一方、MPO Franceはアルバムが出品されていることに気づいていたそうで、同社の人事課の部長が客のふりをして、男性が売ろうとしたアルバムを購入。それによって犯人を特定して捜査に協力したのだが、自分たちが雇った人間がアルバムを発売するユニバーサル・ミュージックの信頼を損ねたことに変わりはなく、MPO Franceの弁護士は「もし明日ユニバーサルが契約を打ち切れば、我々の将来は危うくなります。雇用と数百万ユーロがかかっているのです」と切実な思いを明かしたという。

アルバム2枚の行方は未だに分かっておらず、男性がユニバーサル側に支払う賠償額は今後の裁判で決まっていくという。新作アルバムの発表はテイラー・ファンにとって一大イベントのため、ファンの間でもこの件は話題になっているようだが、SNSでは「テイラー・ファンは持っていてもリークはしない」などと、持ち主にリークしないよう呼びかける声が出ている。

元記事で読む
の記事をもっとみる