今どきの恋愛相談は「AI」⁉ ChatGPTにデートの誘い方を聞いてみた

昨今、巷で話題のChatGPT。ビジネスシーンで利用されるツールというイメージが強いですが、せっかくのAIです。プライベートにも活用したいですよね。そこで今回は「恋愛経験が少ない男性が、女性にモテるためのアドバイスをChatGPTにもらう」という試みを行いました。無料で利用できるGPT3.5と、次世代モデルかつ有料版のGPT-4とで結果がどう違うかも比較してみたので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ChatGPTに恋愛相談してみた

GPT3.5とGPT-4、どちらにも同じ質問をしてみます。最初に打ち込んだプロンプト（命令文）は、以下の通りです。

これに対する返答を、それぞれ500文字程度に要約させました。見てみましょう。

GPT3.5の場合

・女性と楽しいコミュニケーションをするための練習方法

共通の話題について学び、相手の話に注意深く耳を傾け、質問を投げかけることでコミュニケーションを楽しむことができます。ユーモアを取り入れることも効果的です。

・気になっている女性をデートに誘うための上手なやり方

自信を持って、直接的にデートに誘うことが大切です。具体的な提案や共通の趣味に合わせたプランを提示し、相手の意見やスケジュールに配慮することが重要です。

・デートプラン

デートプランにはバラエティを持たせ、相手の興味や好みに合わせたアクティビティや場所を選ぶことが大切です。話しやすい環境を選び、サプライズ要素を取り入れることで特別な雰囲気を演出できます。

GPT-4の場合

・コミュニケーション練習法

積極的に会話をすることでスキルを上げ、リスニング力を鍛え、自己表現を磨く。あなたの興味や情熱を共有し、誠実な対話を促す。

・デートへの誘い方

明確にデートへの意図を伝え、共通の興味を活用して誘う。また、リジェクトに備え、それに適切に対処する能力も重要。

・デートプラン

相手の興味に合わせたプランを立て、フレキシブルなスケジュールを作る。さらに、予期せぬ事態に対応できるようバックアッププランも考える。

これらの質問への回答については、そこまで大差がないように思えます。強いて言うなら、GPT-4の方が相手の女性に対して配慮があるような。

「誠実な対話」「相手の興味に合わせたプラン」などがそれにあたります。また、「予期せぬ事態」「リジェクト」など、良いことばかり言わないところに好感が持てます。やや思慮深い感じがしますね。

それに比べてGPT3.5は、あまり深く考えていない印象を受けます。「ユーモアを取り入れる」「サプライズ要素を取り入れる」など、恋愛経験が少ない男性に対するアドバイスにしてはリスクも難易度も高すぎます。

ChatGPTによる「デートのお誘い」ロールプレイは可能か

リアルで気になる人にアタックする前に、模擬訓練をしたいと考えるのが人の常。というわけで、ChatGPTに女性役になってもらって、ロールプレイが可能なのかを試してみました。

入力したプロンプトは、以下の通りです。

GPT3.5の場合

勝手に、ChatGPTによる寸劇が始まってしまいました。そういうことじゃない。

怒ったらやっと言うことを聞いてくれました。GPT3.5はやや手がかかります。

まあまあ自然な滑り出し。

からの、謎の返し……。自然なロールプレイとはいかないようです。

GPT-4の場合

おお、スムーズなスタート。さすが次世代型です。

「週末はフリーなので」とさらりと提案を入れてくるあたりもさすが。しかし、実際の女性はここまでグイグイ来てくれるとは限らない点に注意が必要です。

まさかの夜。相手はノリノリです。これがデフォルトだと思ったら大変だぞ。……とまあ、質問に対して回答はしてくれるので、一応ロールプレイは可能です。

もう少しリアルなシミュレーションは可能かチャレンジ

やはり、先ほどの女性があまりに男性に対して好意的過ぎるのが気にかかります。これでは、模擬訓練としては使い物にならないような気がしてなりません。

というわけで、GPT-4にのみ、以下のプロンプトを追加しました。

要求通りの塩対応で返してきました。一筋縄でいかない感じが良いですね。

「水族館は好きだけど、仲良くもないあなたと2人きりはちょっと嫌だよ」感が出ています。自分から「友人を一緒に」という妥協案を出してくれる優しい女性が、実際にどれくらいいるのかはわかりませんが……。

しかしこれにより、「しぶられた場合は、友達を誘ってダブルデートを持ちかける」という作戦を手に入れることができました。大きな収穫と言えるのではないでしょうか。

まとめ

ChatGPTはAIであり、生身の人間ではありません。そのためどんなに便利なツールであっても、完璧なアドバイスやロールプレイを求めることはできません。

しかし、簡潔なアドバイスをくれたり、ちょっと背中を押してくれたり、新たな気づきをくれたりします。上手く使えば、ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも頼れる相棒として活用できそうです。

Written by 七尾なお