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「事由」とはどんな意味の言葉?

  • 2023.6.14

事柄の生じた理由のことを主に「事由」などと表現します。 これら「事由」は物事が生じた理由について言う言葉です。 しかし、厳密に言うと「理由」とはまた別物となるのだとか!

今回はそれら「事由」という言葉について解説します。 ここではその意味はもちろん「理由」との違いや類義語についても説明します。

「事由」とは

まずは「事由」がどのような意味を持つのか見てみましょう。

「事由」の意味

「事由」とは事柄の生じた理由のことです。 これらは物事が生じた理由について言います。

例えば「事件が発生した理由」を「事由」と表現できます。 つまり「事由」は「特定の事柄が発生した背景」の表現として使用できる言葉の1つなのです。

仮に足元が暗かったために転倒してしまった場合、その転倒した「事由」は「足元が暗かった」ことにあると言えます。 それら特定の物事の因果関係が「事由」となるわけです。

なお、これらは同音異義語の「自由」と間違いやすいです。 両者は意味もまったく違うのですが、字面が似ているので使用の際は注意しておきましょう。

法律における「事由」

法律における「事由」は原因となっている事実のことを言います。

実際に法律の世界では「懲戒事由」「退職事由」「解雇事由」「欠格事由」「正当事由」「解除事由」「破産事由」「帰責事由」などたくさんの「事由」があります。

これら「○○事由」という言葉は「○○となるのに至った理由」を意味すると覚えておきましょう。

他にも民法訴訟法第130条には「天災その他の事由により裁判所が職務を行えない場合、訴訟手続きはその事由が消滅するまで中止する」などの文言があります。

このように特定の事柄において原因となっている事実を意味することもあるので併せて覚えておいてください。

「理由」の違い

「事由」とよく似た言葉に「理由」があります。 しかし、これらはまた別物の言葉となります。 ここからは「理由」について詳しく見てみましょう。

「理由」とは

「理由」とは物事がそのような状態になった道筋を言います。 また、ある事柄についてそのように判断した根拠も言います。

要は特定のものやことが起こった背景を意味するわけです。

「事由」と「理由」の違い

「事由」と「理由」は似たような意味の言葉と言えます。 実際にどちらも同じような意味で使用されることも多いです。

しかし「理由」は日常的なシーンで使われる言葉とされます。 それでいて人間の動機や感情など主観的な根拠も意味します。 これら「理由」の対象は物事以外に動機・心情も含まれるのです。

その一方「事由」はフォーマルな場で用いられる言葉とされます。 それでいて物事が発生した理由となる客観的な事実も意味します。 これら「事由」の対象は人間ではなく物事に限定されるのです。

そこが両者の大きな違いと言えるのではないでしょうか。

「事由」の類義語

最後に「事由」の類義語についても見ておきましょう。 「事由」の類義語には「根拠」「理屈」などがあります。

根拠

「根拠」とは物事が存在する理由となるものです。 それらの点が「事由」にも似た言葉と言えるかもしれません。

ただし「根拠」という言葉は目的遂行のために必要な物資を備えて支援する基地も意味します。 そのため、必ずしも「事由」と同じ言葉とは言えないので注意しておきましょう。

理屈

「理屈」とは物事の道筋のことです。 これらは筋の通った論理のことを意味します。 それらの点が「事由」に似ていると言えるのではないでしょうか。

ただし、こじつけの理由や現実を無視した条理なども含まれます。 そして、それらを言い張ることも意味します。

そのため「事由」とは違う面も持っていると言えるでしょう。 そこは使用の際に使い分けておきたいところです。

まとめ

「事由」は事柄が起こった理由について言う言葉です。 主に物事が起こる理由について意味する言葉となります。 これらは日常生活で利用する「理由」と似た言葉です。

しかし、両者は微妙にニュアンスが異なる言葉となります。 そこは他の類義語も含めて意味合いが若干異なることもあるので、それぞれ使い分けられるようになっておくと便利です。

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