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「娘のもうひとりのママ…」嘘つきママ友の適当な言葉!何も知らず感極まり!?<お金をせびるママ友>

  • 2023.6.14

石井かなこさん(28歳)は、生後9カ月の娘・えなちゃんの母親。育休中に通うことになった近所のリトミック教室では、1歳の男の子の母親・佐藤さとこさんと、生後9カ月の女の子の母親・谷川さゆりさんと同じクラスでした。初回のレッスンで、さゆりさんとは、子どもの名前や誕生日が同じなど共通点が多いことがわかり、意気投合。ふたりはレッスンのあと、ランチに行くような間柄になりました。さゆりさんと初めてランチに行ったとき、「さとこさんから嫌がらせを受けている。さとこさんが私よりあとに教室に入るとき、私の靴だけ蹴散らされている」と、さゆりさんから話がありました。さとこさんはやさしそうな雰囲気のママです。さゆりさんの話にとても驚いたかなこさんは、不安な気持ちを抱えたままレッスンに通っていました。

さゆりさんには、「義母にいびられ、子どもを義実家の養子にしろと迫られている。夫はモラハラで、自由に使えるお金がほとんどない」という複雑な家庭事情がありました。

「お米が買えない」「生命保険の保険料金が払えない」と訴えるさゆりさんに、都度お金を貸していたかなこさん。できる限りさゆりさんを支えようとしていました。

しかし、さゆりさんはかなこさんに嘘をついていたのです。

かなこさんに話していた自身の境遇を、かなこさんに起こっている出来事かのように夫に話しており、「かなちゃんにお願いされて、家に遊びに行ってるだけ。お金に困っているようなので1万円貸した」と夫に説明。そして、なんとさゆりさんの義母はすでに亡くなっていました。

さゆりさんが嘘をついていることなど、知るよしもないかなこさん。ある日、リトミック教室の入口で、散らばっているさゆりさんの靴を見つけます。かなこさんが教室に入ると、気まずそうに目を背けるさとこさん。「嫌がらせは本当だったんだ。私が嫌がらせの現場を見たこと、気が付いてる」と確信します。

その日のレッスン終わり、かなこさんは、「さとこさんに注意しようと思って」とさゆりさんに話しました。すると、「は!? 何考えてんの!? 絶対やめて!」と焦った様子のさゆりさんは……。

嘘ついているくせに!調子のいい言葉ばかり並べ…

「3人だけのリトミックだよ!? 関係こじれちゃったらどうすんの!?」

「さとこさんの嫌がらせを注意する」とかなこさんが伝えると、焦った様子のかなこさんは、かなこさんを必死に止めようとしました。

「靴くらい何よ! 私が我慢すれば平和に過ごせるの! 余計なことしないでよ!!」

さゆりさんを心配するかなこさんですが、さゆりさんは「大丈夫」の一点張り。

「でもかなちゃんの気持ち、すごくうれしいよ。いつも私のために怒ってくれてありがとう」

さゆりさんはかなこさんに感謝の気持ちを伝え、「えなが大きくなったらもうひとりのママだよって伝えるつもり」と話しました。

さゆりさんの言葉に感動し、言葉がつまるかなこさん。

「重いかな……? でもそれくらいかなちゃんのこと大切に思ってるよ……」

かなこさんはさゆりさんへの思いを語るのでした。


さゆりさんはかなこさんに身の上話を偽り、食事をごちそうになり、お金まで借りています。その上で、「かなちゃんのこと大切に思っているよ」とは、どういうことなのでしょうか……。

かなこさんはさゆりさんが嘘をついていることを知りません。「子どもにもうひとりのママだよって説明するつもり」と言われたら、「大切に思ってくれてるんだな」と感じてしまいますよね。かなこさんがさゆりさんの嘘を知ったら、傷ついてしまうのは目に見えているように思います。さゆりさんには、改心し、本当の意味でママ友を大切にしてほしいですね。


著者:マンガ家・イラストレーター もち

ベビーカレンダー編集部

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