1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 【BTS】SUGAが単独ライブ『SUGA|Agust D TOUR ‘D-DAY’』日本公演を開催!最終日の様子をレポート

【BTS】SUGAが単独ライブ『SUGA|Agust D TOUR ‘D-DAY’』日本公演を開催!最終日の様子をレポート

  • 2023.6.14

6月2日〜4日の3日間、横浜ぴあアリーナにて行われ、多くのファンたちを熱狂させたBTS・SUGAの単独ライブ『SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’』日本公演。激戦を勝ち抜きチケットを手に入れた約27,000人のARMYを魅了したスペシャルな公演から、最終日の様子をレポート。あの日の思い出を蘇らせるもよし、行けなかった公演の雰囲気を感じるもよし。会場のムードまで感じてほしい、渾身のレポートをお届け!

4年間ARMYが、SUGAペンが待ちに待った瞬間がついに…

(P)&(C)BIGHIT MUSIC

SUGAがソロ名義であるAgust Dとしてリリースしたアルバム『D-DAY』を引っ提げて行われた『SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’』。アルバム曲はもちろんのこと、ミックステープとして発表された『Agust D』や『D-2』、さらにBTSの楽曲まで盛り込まれるなど、たまらない選曲でARMYたちを魅了❤️コンディションが万全ではないと語りつつも、最高にクールな全23曲を披露してくれました。

ちなみに…「ちょっと待って。Agust Dって何が由来?どういう意味なの?」と気になった方へ説明すると、SUGAのソロ名義であるAgust Dは、彼の故郷である大邱(Daegu Town)とBTSでのメンバー名であるSUGAをくっつけて逆さ読みしたもの(DT SUGA→Agust D)。

さて、ライブレポートに話を戻し、圧巻の全23曲をレポート!

開演開始時刻の17時が過ぎ、会場には暗闇の中を大雨が降る映像が流れ…SUGAが過去に遭ったバイク事故を想起させる演出からライブはスタート! ダンサーたちに担がれて漆黒の衣装をまとったSUGAが登場し、そのままステージに寝かせられると『Haegeum』のイントロが流れ、魂の叫びのようにパワフルに歌い始めます。この時点でもう、彼の創り出す世界観に引き込まれ、もう戻れないほど深く沈められる感覚…。確かにそこにいるSUGAの存在に「キャー」と叫ぶ一方で、彼の醸し出す凄みとオーラには思わずハッと息をのむ。ああ苦しい、素敵過ぎて苦しい…。

続く『Daechwita』では繰り返しの「Daechwita、Daechwita!」のパートで会場を一つに。続けて物凄い熱量で『Agust D』を披露したあとは日本語でARMYに挨拶。

「皆さんこんばんは、D-DAYショーへようこそ。最後の公演です。全力でいきます!ではいってみましょう!」

お次の『give it to me』では時折ARMYにマイクを向けて歌声を求める場面も。

ギター弾き語りにうっとり! そこにはメンバーたちからのメッセージが…❤️

(P)&(C)BIGHIT MUSIC

「ARMYの皆さんこんばんは、SUGAでーす!(最高のニヤリ)皆さんに会えて嬉しいです。日本でのソロコンサートは初めてで、すごく楽しみでした(深く頭を下げる)。もう最後の公演…寂しいです」とまたまた日本語で話したあとは『Trivia 轉: Seesaw』を披露。ギター弾き語りのAcoustic Ver.で会場をうっとりさせます。ギターに書かれているメンバーからのメッセージが映し出されると、ARMYからは歓声が! ギターには書かれていたメッセージは…

RM:safe tour!!❤️
JIN:怪我なくツアー楽しんでね!TVで観るよ
J-HOPE:ユンギヒョンのツアーが盛況のうちに終えられますように。Love U bruh
JIMIN:SUGA、行ってらっしゃい。リトルジェリー
V:頑張れユンギ❤️キムテヒョン
JUNG KOOK:ユンギメリーミー❤️怪我しないでね!ファイティン!

その後の3曲は『SDL』『People』『People Pt.2(feat.IU)』と比較的しっとりと愛を歌う楽曲。ここでは激しく煽らず、ARMYへマイクを向けて「一緒に歌って」とスマートにエスコートしてくれるSUGA。その艶があって耳心地のいい歌声にうっとりしつつ、ライブ空間を一緒に創り上げているような幸せな気持ちに。

お次に披露したのはAgust DよりもBTS・SUGAの世界観を強く感じられる『Moonlight』とエネルギッシュな『Burn It (feat.MAX)』の2曲。『Burn It (feat.MAX)』ではMAXの歌唱部分もSUGAが見事に歌い上げARMYを驚かせます。そういえば、2022年のFESTA【防弾会食】で「僕が公演をして音楽をするときに“全部出来ないといけない”って思うんです。歌もダンスも演技もピアノも」と語っていたSUGA。その頃から練習を重ね、このステージを創り上げているのかと思うと、彼のアーティストとしての覚悟やあくなき向上心に関心させられると同時に、BTSでこの先彼が生み出すだろう楽曲は、どんなに素敵なものになるのだろうと、思いを馳せずにはいられません。

畳み掛ける怒涛のメドレーで会場の熱気は最高潮に!

(P)&(C)BIGHIT MUSIC

“後でじっくり考察しろ、公演後も俺のことを考えてろ”というSUGAからのメッセージのようなVTRをはさみ、前半戦とは一転、真っ白な衣装に身を包んだSUGAが登場。BTS楽曲とJ-HOPEとのコラボ曲のSUGAパート部分を怒涛のメドレーで披露します。

“I wanna be a rap star…”と切実に語りかけるような始まりから心震えるSUGAのソロ曲『Interlude: Shadow』、『Cypher PT3: Killer』の切れ味鋭いラップでさらに盛り上げ、客席に背を向けて両手でARMYを煽るように始まった『Cypher Pt.4』、水を浴びたため色っぽさが増したビジュアルでの『UGH!』、身体を激しく揺らしながらの『땡 Ddaeng』、そしてメドレーの締めくくりに『HUH?!』と、もう最高すぎる流れ…。

突然の愛嬌あふれるトークでARMYたちも思わずほっこり

(P)&(C)BIGHIT MUSIC

メドレーを披露した後、グローブを外しながら日本語でコメントを始めたSUGA(一連の手元の動きをアップにするなんてカメラマンさん分かりすぎてて最高です…!)。「メンバーがいなくて一人で歌うとすごく寂しいですね。でも皆さんが一緒に歌ってくれて心強かったです。皆さん一緒にいきましょう」との言葉には、SUGAの優しさが滲み出ていました。そして『Cyper 4』の一節をアカペラでリードし、ARMYの声を誘ったかと思えば、突然「…ARMY!シカカタン?スカカタン?」と謎のワードでARMYの頭をハテナでいっぱいに。どうやら「ARMYしか勝たん」を言いたかったよう(笑)! 照れくさそうにピアノの前へ移動したあとは、しっとりとしたムードで『Life Goes On』がスタート。ピアノを弾きながら客席に視線を移し、にっこりとする場面がとても印象的でした。

尊敬する坂本龍一氏との思い出であたたかな雰囲気に包まれた会場

(P)&(C)BIGHIT MUSIC

ここで映し出されたのはSUGAが以前から尊敬する人として名前を挙げていた、坂本龍一氏と対面したときの様子。『Snooze』の一節を坂本氏が奏で、その傍らにはSUGAが喜びを隠しきれない表情で立っていて−−−。幼少期に坂本氏の映画音楽に圧倒され、楽曲づくりのインスピレーションを得ていたことを公言したり、『Merry Christmas Mr. Lawrence』をカバー演奏していたSUGAにとって、本当に嬉しい瞬間だったことがみてとれます。“長い旅路が平穏でありますように R.I.P SAKAMOTO RYUICHI”のコメントで映像が終わると会場からは自然と拍手がわきあがり、あたたかいムードに包まれた会場に『Snooze』が響き渡ります。続く『Polar Night』は、争い合いが多く共感や理解が少ない世界に対して、攻撃をする対象ではなく疑問を投げかける曲。その曲中、時折咳をする姿を見せるSUGA。

歌い終えた後、コンディションを心配するARMYたちを思ってか、「皆さん盛り上がってますか? 本当に盛り上がってますか? ほんまに盛り上がってますか?」と関西弁でのトークを披露。さらに「最後のステージも全力で楽しみましょう。準備はいいですか?」と会場を指差し「Make some noise〜!」という掛け声で歓声を求めると、自身のトラウマと向き合った曲『AMYGDALA』で本編を締めくくり。

アンコールではSUGAがARMYと同じフロアに!

(P)&(C)BIGHIT MUSIC

今か今かとアンコールを待つARMYたちを落ち着かせるかのようにアンコールを告げる映像が流れ…それが終わると日本限定ツアーTシャツ×デニムというラフな格好でSUGAが登場! カ、カッコいい…。そして『D-Day』を歌いながらなんとARMYと同じフロアに降り、数人の手にタッチも!!! バンドメンバーとダンサーを紹介したあとは柔らかな笑顔を見せつつ『Intro: Never Mind』を歌い、最後の『The Last』へ。いつの間にかそれまで存在していたステージは全て頭上へ上がり、SUGAとARMYは同じ目線に。最後は同じ場所でフィナーレを迎えるというのもSUGAのアイディアなのでしょうか…。歌い終わったらサラッと去っていくSUGAが、すごくSUGAらしかったです。

日本では観客がライブを撮影・録画するのが禁止なだけに、SUGAに届いたのは、彼を見つめるARMYの視線と声、それからアミボムの光だけ。イルアミにしか創り出せないその空間が、SUGAの心にもきっと響いているはず。

“次、日本で公演をするときは7人で”

有言実行の男ミン・ユンギの言葉を胸に、その日を心待ちにしましょう。

(P)&(C)BIGHIT MUSIC

Agust D(SUGA/BTS)初のソロアルバム『D-DAY』
好評発売中

タイトル曲「ヘグム」をはじめ、「People Pt.2(feat.IU)」、J-HOPEも参加した「HUH?!」、坂本龍一氏とThe Roseのキム・ウソンが参加した「Snooze」など全10曲で構成。

取材・文/伊藤綾香 構成/CLASSY.ONLINE編集室

元記事で読む
の記事をもっとみる