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梅雨むくみには「きゅうり」が効く!からだの湿気を流す薬膳の簡単レシピ

  • 2023.6.13
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梅雨の時期は、湿度の高さに不快感を覚えたり、からだに水分がたまってむくみやすくなったりしますよね。

そんな梅雨の体の悩みを改善するために、むくみ解消に効果的な食材を使った薬膳料理を作ってみませんか?

薬膳といっても、誰でも気軽に作れる簡単なレシピです。

食べるものに少し気を遣うだけで、梅雨の体調が整いやすくなるのでぜひ試してみてください。

梅雨のむくみに効く「薬膳の力」

きゅうり
出典:Unsplash

梅雨の時期は体内に余分な水分がたまりやすく、むくみやだるさが起こりやすくなります。

そこで、むくみ解消に効果的なのが薬膳料理です。

体質に合った食材を使用した薬膳料理は、体調を整える効果が期待できます。

食材のなかには湿気を排出し、体内の余分な水分を排泄する作用があるものも。

薬膳料理で体調を整え、梅雨特有の不調を取り除いてみましょう。

梅雨のむくみ解消につながる食材3つ

とうもろこし
出典:photo-ac

むくみやすい梅雨時期は、利尿作用のある食材を取り入れて、余分な水分の排出を促すのがおすすめです。

冷え性の人は、からだを温める食材も一緒に摂るようにしましょう。

以下では、むくみ解消におすすめの食材をご紹介します。

きゅうり

きゅうりは、ウリ科の食材の代表格で、水分が豊富に含まれています。

暑さによるほてりやのどの渇き、むくみが気になるときにおすすめです。

また、きゅうりには利尿作用があり、体内にたまった余分な水分を排泄する効果が期待できます。

さらに、食物繊維も豊富に含まれており、便通を促進する効果があります。

そのまま食べたり、酢の物やサラダなどに使ったりすることで、梅雨時期のむくみ解消に役立ちます。

とうもろこし

とうもろこしは薬膳において、からだの水分代謝を促進し、余分な湿気や水分を排出する利水作用があります。

また、消化器全般を健やかに保つ効果も期待できます。

冷えがある人でも安心して食べられるのが、とうもろこしの特徴です。

利水作用がある野菜のなかには、からだを冷やす働きをもつものが多いですが、とうもろこしは穀物でエネルギー源にもなるため、からだを冷やしません。

生姜

生姜の効能は加熱の有無によって異なります。

生の生姜には健胃作用や発汗作用、新陳代謝促進などが期待できます。

また、血行を促進し一時的に発汗を促す辛味成分のジンゲロールが含まれているため、梅雨時期のむくみが気になる人やからだが熱をもちやすい人にはとくにおすすめです。

一方、加熱した生姜はからだを温め、冷え性の改善にも役立ちます。

加熱した生姜には、むくみやだるさの原因となる炎症を軽減する作用も。

おかずやスープなどに加えることで、梅雨時期の体調不良や冷え性の改善にも効果が期待できます。

ただし、生姜は刺激が強く、食べ過ぎると胃腸に負担をかけることがあるため、適度な量に留めるようにしましょう。

むくみ解消薬膳レシピ

瓶詰のきゅうり
出典:Pixabay

ここでは、誰でも簡単にできる薬膳レシピを紹介します。

定番の和え物やサラダとは一味違った薬膳料理を楽しんでみてください。

韓国海苔とたたききゅうり

むくみ解消に役立つきゅうりと生姜を使ったレシピ。

辛いのが苦手な方は、生姜抜きで漬け込んでもOKです。

お好みで後から生姜を加えるのもおすすめ。

材料(作りやすい分量)

きゅうり 2本
韓国海苔 5〜6枚
すりごま 大さじ1
醤油 小さじ1/2
みりん 小さじ1/2
塩 適量
生姜 お好みで

作り方

(1) きゅうりは食べやすい大きさに切る。

(2) ジップロックなどの密閉できる袋に(1)を入れ、めん棒などで叩き、味を染みやすくする。

(3) (2)にちぎった韓国海苔、すりごま、醤油、みりん、塩、お好みで生姜を入れ、30分以上おいてできあがり。

電子レンジできゅうりとコーンの春雨サラダ

電子レンジひとつでできるサラダ。

むくみ解消のおすすめ食材であるきゅうりやとうもろこしが入っています。

材料(約2人分)

春雨(緑豆・乾燥)30g
くこの実 小さじ1
きゅうり 1本
コーン缶 お好みで
水 120ml
ポン酢 大さじ2と1/2
しょうゆ 小さじ2
いりごま(白) 適量

作り方

(1) 春雨をボウルに入れ、水(分量外)を加えて浸す。

(2) (1)にラップをかけ、600Wの電子レンジで1分30秒加熱し、5分間そのまま浸す。

(3) くこの実は水(分量外)に浸し、きゅうりは薄くスライスする。

(4) 別のボウルに、ポン酢、しょうゆ、水を混ぜ合わせる。

(5) 春雨とくこの実をボウルから取り出し、きゅうりとコーン缶と一緒に混ぜ合わせる。(4)を入れ、いりごまをかけてできあがり。

梅雨のむくみには漢方もおすすめ

漢方
出典:photo-ac

梅雨時期のむくみ解消には、薬膳での対策に加えて、漢方薬の活用もおすすめです。

むくみの原因としては、「心臓の働きの低下で余分な水分がたまる」「肝臓の働きの低下により水分や塩分が排出できない」「リンパの流れが悪くなる」などが考えられます。

漢方薬は、水分の循環をよくして老廃物や塩分を排出し、むくみを根本から改善します。

また、血流をよくすることで心臓や肝臓の機能を回復させて、代謝を上げ、むくみにくいからだづくりをすることもできます。

むくみに悩む人におすすめの漢方薬
五苓散(ごれいさん)

水分代謝を促し、全身の水分バランスを整える漢方薬です。

むくみや吐き気、めまいや頭痛などに幅広く用いられます。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

水分代謝を改善し、むくみを解消する作用があります。

汗かきで疲れやすく、色白でいわゆる水太りの人におすすめです。

漢方薬を選ぶ際の重要なポイント

漢方薬は人それぞれの症状や体質に合わせて選ぶ必要があります。

体に合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあるのです。

漢方に精通した医師や薬剤師などの専門家に相談し、適切な漢方薬を選ぶことが大切です。

適切な漢方薬を選ぶことで、からだの不調が改善し、健康的なからだづくりを目指せます。

最近では「あんしん漢方」という、薬剤師などの医療チームが運営しているサービスもあります。

オンラインで自宅からでも簡単に相談できるため、安心して手軽に漢方薬を手に入れられます。

お手軽薬膳レシピでむくみ解消

梅雨時期のむくみを放置するのは禁物。

余分な水分を排泄する食材を使った薬膳を食べて、すっきりとしたからだを目指しましょう。

旬の食材は栄養価も高く、丈夫なからだづくりに一役買います。

今回紹介した食材やレシピをぜひ日々の食事に取り入れてみてください。


<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘル-youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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