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教育よりも体験を! 母子の強い絆をつくる「胎教」のポイント

  • 2015.12.14
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【ママからのご相談】

現在妊娠6か月目の20代です。いよいよわが子に本格的な胎教を行ってみようと思っています。どんなことに注意して胎教を行ったらよいのか教えてください。

●A. 母と子の絆をつくることが“胎教”の目的です。

齋藤惠と申します。ご相談ありがとうございます。

“胎教”というと、最近では胎児にクラシック音楽や英語の教材を聴かせると良いなどという、あまりにも教育熱心すぎる考え方が拡散しているので、プレママの皆さんは焦って胎教を始められる方も多いと聞きます。しかし、これらは本来の胎教と少々ずれているのではないかな? と感じます。“胎教”とは、母と子の強い絆をつくるための楽しいコミュニケーションだと思うのです。

今回は、森本義晴氏の著書を参考にして本来あるべき胎教について学んでいきましょう。

●ママが見ているものを胎児も見ている!?

森本氏の著書によると、『胎児は、お母さんの脳を使って、外界との接触を図っている』そうです。

例えば、妊娠中のママがお花を指さして「きれいなお花ね」と話しかける習慣があった場合、生まれた子どもは何も教えられていないのに、花を指さして「きれい」と言うようになったというのです。

別の例では、ある日ママがビデオを見ていると、子どもがとても興奮しだしたので「この映画見たことあるの?」と聞いたところ、1歳8か月の子どもが「見た」と答えたそうです。後になって、ママは妊娠中に同じ映画を見ていて胎児の動きが激しかったことを思い出したとか。

これらの例が本当ならば、現在ママの見ている世界がそのまま胎児にも伝わっているということになります。森本氏は『母体と胎児はへその緒でつながっているわけですから、そういう可能性は否定できません』と述べています。

●ママが幸せなら胎児も幸せ

母と胎児は同じ世界を共有しているのであれば、いくらママが熱心にクラシックや英語のCDをかけても、それは本来子どもが望む胎教ではありません。

「わが子を頭のいい子にしたい」と思うあまりにママの気持ちにプレッシャーが掛かってしまえば、同じ情景や感情を共有する胎児にまでプレッシャーが移ってしまいます。ママの日々の生活や体験がそのまま胎児の体験となるのですから、ママはいつも穏やかに幸せな気分で毎日を過ごすことが一番の胎教になるのではないでしょうか?

それに加えて、好きな音楽を流したり、気分のいいときに絵本を音読してあげたりして、胎児に「外の世界には楽しいことがいっぱいあるんだよ」ということを教えてあげてください。

●胎動を感じたらキックゲームもおすすめ!

胎動を感じる時期になったら、ぜひ取り入れていただきたいのが胎児とのキックゲームです。普段からママが幸せな気持ちで生活し、おなかへ積極的に話しかけているのであれば、胎児もそろそろ体感を通じたコミュニケーションを取りたがっているはず!

森本氏がすすめる方法は、

・赤ちゃんがおなかの中から蹴ってきたら、その場所を「キック」と言いながらポンとたたきます

・赤ちゃんがもう一度蹴ってきたら、そこでまた「キック」といいながらポンと応答してあげると、また赤ちゃんは蹴り返してきます。そのとき、「上手にできたね」とほめてあげます

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いかがですか? “胎教”とは早くからわが子に英才教育をさせることではなく、母と子の絆を深めるための大切なコミュニケーションなのです。

話しかけることもキックゲームも根気よく続けることで胎児も反応してくれるようになります。焦らずに胎児との時間を楽しんでくださいね。

【参考文献】

・『おなかの赤ちゃんとおしゃべりしよう』森本義晴・著

●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)

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