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「何考えてんの?」ママ友の嫌がらせを注意。なぜか被害者のママが焦り出し!?<お金をせびるママ友>

  • 2023.6.13

石井かなこさん(28歳)は、生後9カ月の娘・えなちゃんの母親。育休中に通うことになった近所のリトミック教室では、1歳の男の子の母親・佐藤さとこさんと、生後9カ月の女の子の母親・谷川さゆりさんと同じクラスでした。初回のレッスンで、さゆりさんとは、子どもの名前や誕生日が同じなど共通点が多いことがわかり、意気投合。ふたりはレッスンのあと、ランチに行くような間柄になりました。さゆりさんと初めてランチに行ったとき、「さとこさんから嫌がらせを受けている。さとこさんが私のあとに教室に入ると、私の靴だけ蹴散らされてる」と、さゆりさんから話がありました。さとこさんはやさしそうな雰囲気のママです。さゆりさんの話にとても驚いたかなこさんは、不安な気持ちを抱えたままレッスンに通っていました。

さゆりさんには、「義母にいびられ、子どもを義実家の養子にしろと迫られている。夫はモラハラで、自由に使えるお金がほとんどない」という複雑な家庭事情がありました。

「お米が買えない」「生命保険の保険料金が払えない」と訴えるさゆりさんに、都度お金を貸していたかなこさん。できる限りさゆりさんを支えようとしていました。

しかし、さゆりさんはかなこさんに嘘をついていたのです。

かなこさんに話していた自身の境遇を、かなこさんに起こっている出来事かのように夫に話しており、「かなちゃんにお願いされて、家に遊びに行ってるだけ。お金に困っているようなので1万円貸した」と夫に説明。そして、なんとさゆりさんの義母はすでに亡くなっていました。

さゆりさんが嘘をついていることなど、知るよしもないかなこさん。ある日、遅れてリトミックのレッスンに到着すると、散らばっているさゆりさんの靴を見つけます。かなこさんは、「さとこさんの嫌がらせは本当だったんだ」と動揺。

教室に入ると、気まずそうに目を背けるさとこさんに「私が嫌がらせの現場を見たこと、気が付いてる」と確信し……。

正義感の強いママに、なぜか…

かなこさんがさとこさんの嫌がらせの形跡を見た日。いつものようにかなこさんの家にさゆりさんが訪れ、ランチを振る舞っている際、「さゆちゃん……」とかなこさんが話を切り出しました。

「今日さ、私、遅れて来たでしょ? 前にさゆちゃんが言ってたとおり、さゆちゃんの靴だけ蹴散らされてたの……」

「まじか〜かなちゃんが直してくれたの? ありがとね〜!」

かなこさんが用意した、熱々のあんかけ焼きそばを夢中で頰ばるさゆりさん。さゆりさんは話どころではない様子です。

「さとこさん……よそよそしかったし、私が嫌がらせを目撃したの、気が付いているんだと思う」

そして、かなこさんは決意を固めたような表情で、「私……さとこさんに注意しようと思って」とさゆりさんに伝えました。

「は!? 何考えてんの!? 絶対やめて!」

教室の雰囲気を壊したくない気持ちからか、さゆりさんは必死な表情でかなこさんを止めるのでした。

ママ友の嫌がらせを目撃したかなこさんは、本人に直接注意しようと決意しました。同じレッスンに通うママ同士。注意をしたら気まずくなってしまうかもしれないため、勇気のいる決断ですよね。まして、さゆりさんへの嫌がらせで、自分には直接関係のないこと。かなこさんの正義感は素晴らしいですね。

さゆりさんはかなこさんに嘘をついていたため、なんとも信用しがたい部分がありますが、純粋に心配しているかなこさんのためにも、嫌がらせの問題が穏便に解決するよう願うばかりです。


著者:マンガ家・イラストレーター もち

ベビーカレンダー編集部

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