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サンローランが、蔡國強の大規模個展を国立新美術館と共催。

  • 2023.6.9

アンソニー・ヴァカレロがリードするサンローランは、ブランドの使命とも言える、ビジュアルアートや映画、音楽など、さまざまなクリエイティビティに対する支援のもっとも新しい機会として、現代美術家の蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう)の大規模な個展『蔡國強 宇宙遊(うちゅうゆう)ー <原初火球(げんしょかきゅう)>から始まる』を、東京の国立新美術館と6月29日より主催。

蔡國強「銀河で氷戯」2020年火薬、ガラス、鏡205 x 915 cm撮影:蔡文悠提供:蔡スタジオ

蔡は数十年にわたり、東洋古来の哲学や思想に立脚しつつ、風水や占星術にもつながる宇宙、そして目に見えない世界に魅了されてきた。同時に、そうした果てしない世界への現代的アプローチとしての科学技術への興味や、現代の社会問題への感受性と省察を原動力に制作を続けている。彼の芸術の大きな特徴のひとつは、火薬を創造的に用いて作品を生み出してきたこと。神話的で人類学的な壮大な世界観を表明した火薬ドローイングやインスタレーション、屋外爆発プロジェクトなどスケールの大きな制作は国際的に高く評価されている。

「<原初火球> ーそれは私の思想とビジョンに基づく出発であり、今日まで私に付き添ってきた」と蔡國強が述べるように、本展は、蔡が30年前に発表した展覧会『原初火球』を彼の芸術的宇宙大爆発の原点と捉え、そしてこの爆発を引き起こしたものはなんであり、その後今日まで何が起こったかを探究する。過去から現在までの創作活動と思考をめぐる本展は、宇宙が膨張するかのように拡大してきた彼の活動をたどる壮大な旅路のような個展だ。国立新美術館の2,000㎡もの企画展示室1E全体がまるでひとつのインスタレーションのような展示を通じて、蔡の深遠かつ軽やかな思考と実践の旅路を追体験して。

また、展覧会の開幕に先立ち、福島県いわき市で30年前に蔡が地元の友人たちと協働で実現した爆発プロジェクト《地平線:外星人のためのプロジェクトNo. 14》と同じ海岸で、サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロからのコミッションワークである昼花火《満天の桜が咲く日》の打ち上げも実施するので、こちらの情報も要チェック。

蔡國強「ノンブランド・非品牌 5」2019年火薬、ガラス、鏡、183 x 152.5 cm撮影:蔡文悠提供:蔡スタジオ

蔡國強「影:庇護のための祈り」1985–86年火薬、墨、蝋燭、油彩、キャンバス、木製パネル155 x 300 cm提供:蔡スタジオ

蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう):1957年、福建省泉州市生まれ。上海戯劇学院で舞台芸術を学んだ後、86年12月から95年9月まで日本で活動。日本では筑波大学に在籍し、その後、東京、取手、いわきなどで生活、制作するなかで、火薬の爆発による独自の絵画を開拓して一躍注目を集める。95年からはニューヨークに拠点を移し、国際的にも高い評価を得る。2008年の北京オリンピックと2022年北京冬季オリンピックでは、開閉会式視覚特効芸術と花火監督を務め、世界中の人々を魅了。爆発プロジェクト《スカイ·ラダー》は2015年に蔡の故郷の泉州で実現し、同名のドキュメンタリー映画がNetflixで全世界に配信。

『蔡國強 宇宙遊ー<原初火球>から始まる』期間:2023年6/29(木)〜8/21(月)場所:国立新美術館 企画展示室1Etel : 050-5541-8600(ハローダイヤル)開)10:00〜18:00(日、月、水、木) 10:00〜20:00(金、土)休)火料金:一般¥1,500、大学生¥1,000

●問い合わせ先:サンローラン クライアントサービス0120-95-2746(フリーダイヤル)www.ysl.com/ja-jp

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