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「つらい思いをさせてごめん」妻に何を言われても自分が惨めになり涙も止まらず

  • 2023.6.8
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ごく普通の家庭だと思っていた夫。それがある日、他人からは決して見ることができない地獄を見ることに……。夫・勇気は、妻の怪しい電話をきっかけに浮気を疑い始めます。その後、男といる妻を目撃したことや浮気相手との「LINE」画像に加え、長女の「お父さんはいない」発言を聞き離婚を決意。離婚の条件を決める際、勇気は離婚に至った真相を妻に尋ねることに。すると妻が「勇気は本当の父親じゃない」と子どもたちにうそを付いていたとことが発覚。勇気は離婚後、子どもたちとの面会はしないと決断します。しかし妻に、改めて子どもたちとはもう会わないのかと聞かれ、涙が止まらなくなり……。

妻が、勇気は本当の父親じゃないとうそを付いたことで、子どもたちから無視され続けていた勇気。勇気は悩みに悩んで、離婚後は子どもたちに会わないと決断します。しかし、改めて妻から「子どもたちとは会わなくていいの?」と聞かれ、涙があふれ出てしまいます。

涙を止めることができない勇気は、荷物を整理すると言って2階へ上がり……。

クローゼットを開けるとそこには…

子どもたちの面会について、妻からは「どちらでもいい」と言われていました。

勇気は悩んだ末、離婚後、子どもたちとの面会はしないと自ら決断して、書面にしました。それでも、妻から「子どもたちとは、もう会わなくていいの?」と聞かれると、涙があふれて止まりません。

「いい……それでいい。子どもたちとは会わない」

これ以上、妻に泣き顔を見られたくなかったので、荷物をまとめることを理由に2階に上がりました。

クローゼットを開けると、その中はいろいろな物がごちゃごちゃと乱雑に置かれています。何が勇気の私物なのかもわからない状態でしたが、思い出の品々ばかりが目に入ります。

長女が幼稚園のときに描いた絵

次女が粘土で作った作品

作文でもらった賞状

習字……

クローゼットの中にある私物を、今すぐ片付けることはできそうにありませんでした。「この中の物は、今度来たときに片付けよう」床に落ちた涙を服の裾で拭き、勇気はクローゼットを閉めました。

深呼吸して気持ちを落ち着かせ、妻がいる1階へ。

妻は、弁護士が作成した書類にサインと印鑑を押して、渡してきました。

「離婚届が受理されたら教えて」と伝えると、「わかったけど、食器とか家具とか、こまかいことはどうするの?」と妻。

「俺は自分のものだけでいい。最低限で」

通帳や服など必要なものだけを持って帰ることにして、あとは後日取りにくることに。無言で帰り支度をしていると……。

「まじで……ごめん」

「何が?」

「いや……いろいろと……。最後のほうとか、つらい思いをさせて……ごめん」

その言葉を聞いた瞬間、今までの思い出が脳内を駆け巡り、またすごい勢いで涙があふれてきました。

もう、何を言われても泣いてしまう……。

自分がかわいそうで惨めでした。

クローゼットの中には、子どもたちの思い出の数々が詰まっていて、片付けることができなかった勇気。離婚後に子どもたちとの面会をしないと決めたようですが、本当にそれでいいのでしょうか。浮気「サレ」た側が、感情にフタをしてばかりいるようでつらいですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ガマ太郎

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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