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BIGBANGがK-POPシーンに残した功績…彼らの物語は『最後の挨拶』が告げられたのか

  • 2023.6.8

BIGBANGの“春夏秋冬”はサイクルを終えたのだろうか。それとも“嘘”のように戻ってくるのか。

最近、T.O.PがBIGBANG脱退を明言したのに続き、リーダーのG-DRAGONまでもが所属事務所YGエンターテインメントとの専属契約が満了したことで、今やYGにはBIGBANGメンバーが誰一人残っていない状況となってしまった。

G-DRAGON、T.O.P、SOL(テヤン)、D-LITE(テソン)と、それぞれの道を選んだメンバーたちは新しいチャプターを宣言したが、長い間、グループ活動を待ちわびていたファンたちは戸惑いを隠せずにいる。

YGは6月6日、「G-DRAGONとの専属契約は満了した状況であり、広告などその他の活動に対しては別途の契約を通じて協力中だ。音楽活動再開時に追加で契約を協議する予定であり、YGはそのための支援を惜しまない」という公式立場を明らかにした。YGがG-DRAGONの契約満了を明言したのは今回が初めてだ。

離れ離れになった4人

G-DRAGONはBIGBANGのリーダーであり、YGを象徴するアーティストとして活躍してきた。

G-DRAGON

さまざまなイシューや噂の中でも、16年間にわたってYGと揺るぎない関係を維持してきたことから、G-DRAGONの契約満了のニュースにファンは信じがたいという反応を見せている。

ただ、YGが追加契約の可能性を残しただけに、今年下半期に予定されたG-DRAGONのソロ活動はYGと手を組んで進行する可能性が高い。

BIGBANGメンバーを巡る地殻変動は昨年から始まった。SOLは昨年12月、クリエイティブディレクターで作曲家として活躍したテディが設立したYG関連会社「THEBLACKLABEL」を新たな家とし、6年ぶりの新譜『Down to Earth』を発表した。 

テディはこれまで、BIGBANG、BLACKPINKなどYG所属アーティストたちの楽曲制作やプロデュースを専担し、緊密な関係を築いてきた人物だ。

そしてD-LITEも今年4月にYGとの契約を終え、BIGBANG時代から約10年間、苦楽を共にしてきたマネージャーとともにR&Dカンパニーで新たなスタートを切った。当時、R&Dは「専担チームであるレーベルを通じて、今後は音楽をはじめ多彩な分野で彼が持つ魅力を発揮できるよう惜しみない支援を約束する」と明らかにした。

そしてT.O.Pも昨年2月、YGとの専属契約満了に伴い、会社を離れた。YGは「条件が整えば、いつでもBIGBANGの活動に合流する」と今後について言及していたが、T.O.PはYGと距離を置くことを選択したようだ。

5月31日、T.O.PはSNSで「(BIGBANGから)すでに脱退した」と明かし、再び関心を受けた。ワイン事業家として新たなキャリアを歩み始めた彼は、イーロン・マスクが設立したアメリカの宇宙探査企業「スペースX」が推進する民間人初の月飛行プロジェクト「dearMoon」のメンバーに選ばれるなど、異色の歩みを続けている。

BIGBANGがグループ活動を再開する可能性

K-POP第2世代を代表するグループとして知られるBIGBANGは、『LIES』『HARU HARU』『FANTASTIC BABY』『BANG BANG BANG』など数多くのヒット曲を産み出し、韓国音楽界を席巻した。

K-POP全盛期といえる現在でも、BIGBANGほどファンダムと大衆性の両方を備えたボーイズグループを探すのが難しいと言えるほどの成果を残してきた。

V.Iが2019年にバーニングサン事件に関与していたことが発覚し、グループ脱退などさまざまな紆余曲折もあったが、4人組として戻ってきた彼らは、依然として大衆の耳目を集中させた。昨年4月、4年ぶりにリリースした新曲『Still Life』(原題『春夏秋冬』)は、テレビ出演なしで韓国最大音楽サイトMelonの「トップ100」チャートで1位を獲得するなど、依然として高い人気を示した。

もちろん、事務所との契約終了が解散に直結する時代は過ぎた。最近のアイドルグループの活動様相だけを見てもそうだ。“魔の7年”と呼ばれる専属契約満了後、所属事務所を離れてもグループ活動を継続するケースが珍しくなくなったのだ。

結局、同じ所属事務所かどうかではなく、メンバーの意志にかかっているという意味だ。BIGBANGのグループ活動の未来も、それぞれの道を歩み始めた4人の選択にかかっている。

(写真=G-DRAGON SNS)左からD-LITE、G-DRAGON、SOL

しかし、T.O.Pは「BIG BANG TOP」というタイトルの記事をキャプチャし、BIGBANGの部分を消した画像をSNSに投稿したかと思えば、ポータルサイトに公開されたプロフィールのデビュー日を、BIGBANGとしての日付ではなく、自身のソロシングル『Turn It Up』のリリース日に変更するなど、これまで応援してくれたファンに配慮しない行動を起こした。

16年間も思い出を共有してきたファンたちは現在、V.Iによる傷が癒える前に、T.O.Pの利己的な別れ方に対する寂しさを吐露している。畳みかけるかのように、BIGBANGの礎であり、アイデンティティと同義だった、G-DRAGONのYGとの別れも判明したことで、BIGBANGのグループ活動は遠のいたと言えるだろう。

YGは、メンバーの所属事務所は変わってもグループ活動は続くと強調したことがあるが、果たしてYGの望み通り、BIGBANGが再び集まってアルバムを発表する日が来るのか、ファンたちは鵜呑みにできず、疑問を提起している。

彼らの『最後の挨拶』は終わったのか

最近行われたソロアルバム発売記念記者懇談会でSOLは、今後のBIGBANG活動再開に関する取材陣からの質問に、「私も一番望む夢」と話していた。

続けて「今すぐに申し上げることは難しいが、近い将来、お互いに熱心に活動すれば良い機会と良い時間にファンの前で立つことができるのではないか」と期待させ、「他のメンバーも私と同じ考えだろう」と変わらぬ愛情を表わした。

「最後の挨拶はやめてほしい。今日一日だけは」(BIGBANG『LAST FAREWELL』(原題『最後の挨拶』)より)

BIGBANGの全盛期は誰よりも輝いていた反面、それに伴う影も濃かった。その時代を過ぎてきたファンの記憶の中のBGMには、いつもBIGBANGの歌があった。

(画像=YGエンターテインメント)

ある音楽業界関係者は「K-POPの全盛期を導いたBIGBANGのカムバックは、常に業界最大イシューの一つだ」とし、「グループのイメージに対する意見は交錯しているが、現在全盛期を享受しているアイドルグループメンバーの相当数がBIGBANGをロールモデルに挙げるほど、K-POPシーンでは圧倒的な音楽性とカラーを持つグループであることは明らかだ。当分はグループ活動を見られないと思われるが、彼らの物語が最後なのかは、今後、さらに見守らなければならないようだ」と話した。

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