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フランスに「副菜」はない。ひと皿加えるとしたら?

  • 2023.6.8

フランス料理と聞くと、手がかかりそうなイメージだが、家庭料理ならシンプルな素材で、短時間で作ることもできるという。

2023年5月31日に発売した、『フランスの台所から学ぶ 大人のミニマルレシピ』(世界文化社)では、料理研究家の上田淳子さんがミニマルな「フランス的ごはん」を紹介していく。

「フランス的ごはん」がミニマルな理由は、合理的なフランス人的らしい考え方とフランス料理のシンプルな調理法にあるという。

いくつか紹介していこう。

ミニマルな理由①:必要最低限の調理なので、レシピ不要で作れるようになる

ミニマルな理由②:10~15分ですべて完成させるので、作り置き不要

ミニマルな理由③:道具は1つ、調理法は2つだけで、すべてのメニューが作れる

ミニマルな理由④:味つけは塩だけ。調味料の配合は不要。

ミニマルな理由⑤:献立は不要。たんぱく質+野菜の大きなひと皿で十分。

ミニマルな理由⑥:フランスに副菜はなく、ひと皿加えるならシンプルな前菜。

「焼く」「軽く煮る」の2つの調理法なら、たんぱく質と野菜がバランスよくとれる。肉や魚はフライパンでさっと焼くだけ、軽く煮るだけで、あとは季節の野菜を添えたり、ソースにしたり、ごはんにもパスタにも合う料理が作れる。

メインだけでは物足りない時や、もう一品作れる余裕があるときは、野菜をシンプルに料理して前菜に。エチュベ、ソテー、マリネ、スープ、サラダの5つの調理法があれば、同じ野菜が続いても飽きずに食べられる。

フランス流のミニマル料理なら、時短をしつつ満足感のある料理を楽しむことができる。普段の料理に飽きた方はぜひ取り入れてみてほしい。

■上田淳子さんプロフィール

うえだ・じゅんこ/料理研究家。神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校卒業後、同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのホテルやパン店、フランスではミシュランの星つきレストランやシャルキュトリーなどで約3年間研鑽を積む。帰国後、シェフパティシエを経て料理研究家として独立。自宅で料理教室を主宰するかたわら、雑誌やTV、広告などでも活躍。ワインに合う日本食の提案イベントや、双子の母としての経験を生かした食育についての活動も行う。確かな技術や知識、経験に基づいたレシピ集は、わかりやすさと作りやすさに定評がある。近著に『上田家ごはん』(文化出版局)、『今さら、再びの夫婦二人暮らし』(オレンジページ)など多数。

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