1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【城南区七隈】中国・朝鮮・日本の古陶磁が一堂に!東洋古陶磁専門の美術館

【城南区七隈】中国・朝鮮・日本の古陶磁が一堂に!東洋古陶磁専門の美術館

  • 2023.6.7

こんにちは!リビングふくおか・北九州Web地域特派員のゆーれんママです!今回は福岡に転居した時からずっと気になっていた美術館にやっと行くことができました。そのレベルの高さは予想をはるかに超えるもので、大感動!魅力をたっぷりお伝えさせていただきますね。

場所は、福岡市地下鉄七隈線七隈駅から福岡大学方面に歩いて1分ほどと、大変便利です。この看板がある三叉路を右に入ると・・・

出典:リビングふくおか・北九州Web

2軒目のマンションの2階が「福岡東洋陶磁美術館」です。

出典:リビングふくおか・北九州Web
どんな美術館?

福岡東洋陶磁美術館は、福岡大学の一角に平成11年4月開館しました。館長の溝口 虎彦氏は、福岡大学の創立者である、溝口 梅太郎氏のご子息です。 博多は古代・中世より東アジアに近いという立地から中国、朝鮮との交流が盛んでした。教科書に出てくる「漢委奴国王」の金印や沖ノ島の遺跡、鴻臚館跡の遺跡などがそれを証明しています。そして、福岡県の伝統工芸品である、上野焼・高取焼なども桃山末期から江戸初期に渡来した多くの朝鮮の陶工達の指導によるものです。 このように福岡の地は古代・中世よりアジア文化交流の中核とされてきました。館長はその興隆に尽くした先人への感謝と九州治政の歴史を語る古陶磁の保護への想いから、福岡東洋陶磁美術館を創設するに至りました。

時代を遡り・・・

早速中へ入ると手前の方は中国陶磁が展示されいます。驚いたのはその古さです!紀元前3~4世紀の焼き物が多いのですが、中には紀元前16~21世紀のものもありました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

中国人の類稀な技術力は圧巻です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

土器は赤焼土器が一般的でしたが中国人の発明により灰色・白色・黒色土器も編み出されたそうで、色鮮やかな作品も多く見られますね。

出典:リビングふくおか・北九州Web

朝鮮土器は、茶道具として日本人が採りあげた作品は除外されているため、数は少ないですが高麗時代の青磁や、李王朝時代の作品を見ることができます。中国土器と異なり、穏やかな作風が特徴的で、静寂な美しさを感じることができました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

朝鮮土器の一部もあります。

出典:リビングふくおか・北九州Web

朝鮮土器の一部

日本の作品は縄文から江戸のものが展示されています。実は、焼物の歴史だけを捉えると、中国よりも歴史はずっと長いそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web
茶室も・・・

第2の展示室は茶陶が中心で、茶室もあります。

出典:リビングふくおか・北九州Web

桃山~江戸時代の茶入、茶碗、水指、花入、香合、向付、火入、鉢などが展示されていました。

出典:リビングふくおか・北九州Web
特別展示!

5月8日から、「花入れ名品展」を同時開催しています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

四季それぞれの茶花をいける花入れは掛物との取り合わせによって「真・行・草」を基本に大きさや種類が選ばれます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

今回は竹製の作品が主である「草」の花入れの逸品、利休に最も大切にされ形見でもあった、銘「吹毛」が展示されています。尚今回の展示は7月の下旬までで、いったん展示品入れ替えの為に8月は休館します。茶道具を花入れから別のものに入れ替えて9月上旬から再開する予定です。 特別展を始め、これら収蔵されている数々の古陶磁は、茶の湯に造詣の深い館長が、約半世紀をかけて収集・愛蔵してきた、貴重な作品です。歴史的にも文化的にも、質の高い古美術品を一堂に展示した美術館へ、是非足を運んでみてください。

・福岡東洋陶磁美術館 ・福岡市城南区七隈8丁目7-42 ・092-861-0054 ・開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) ・休館日 日曜・祝祭日・年末年始 その他臨時休館日あり、休館月1、2月・7、8月(展示作品入れ替えのため) 入館無料日:敬老の日・文化の日・福岡大学創立記念日(5月21日) ・入館料一般:800円(65歳以上はシルバー割引で400円) 学生:400円 団体:300円割引(10名以上) ・福岡東洋陶磁美術館へようこそ (fttb.sub.jp)

元記事で読む
の記事をもっとみる