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離婚届にサイン。「子どもたちに会わなくていいの?」と妻に聞かれて涙が止まらず

  • 2023.6.6
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ごく普通の家庭だと思っていた夫。それがある日、他人からは決して見ることができない地獄を見ることに……。夫・勇気は、妻の怪しい電話をきっかけに浮気を疑い始めます。その後、男といる妻を目撃したことや浮気相手との「LINE」画像に加え、長女の「お父さんはいない」発言を聞き離婚を決意。離婚の話を進める前に、勇気は離婚に至った真相を妻に尋ねます。妻が勇気のことを「本当の父親じゃない」と子どもたちにうそを付いていたと判明し、勇気は話し合いを断念。「LINE」で離婚の条件を決め、弁護士に書類作成を依頼します。後は離婚届とその書類にサインをするだけになり……。

妻との会話を諦め、離婚のこまかな条件を「LINE」で伝えた勇気。妻はその条件を受け入れます。勇気が妻に、子どもたちとの面会について確認すると「好きにしたらいい」とのこと。勇気は数日間、子どもたちと面会をするか、しないかで悩み続けます。

体調を崩すほど悩み続けて結論を出し、弁護士に依頼した書類ができ上がりました。妻と、離婚届とその書類にサインをする日時を決めて……。

子どもたちと面会するか悩んだ結果は

勇気は弁護士に依頼して、妻との離婚に関して決まったことを書面にしました。ちなみにこの書類には、法的な効力はありません。法的な効力を持たせるには、公正証書を作成しなければならないのですが、時間と手間がかかるのでやめたのです。決定事項が守られない事態が起きても、妻のほうのマイナス要素が大きいため問題はないと、勇気は結論づけました。

書類の準備ができると、勇気は妻に連絡を入れました。

「離婚届は?」

「準備している。あとはそっちが記入するだけ」

もう夫婦でなくなると思うと、約15年間の楽しかった思い出がよみがえってきました。

悔しいけれど、少し寂しい気持ちにも。

時間になり、勇気は自宅を訪れ、妻と離婚届のやりとりを始めます。

この離婚届に名前を書いたら、家族ではなくなる。

子どもたちの父親でもなくなる。

この家にも……もう入ることはない。

なぜか、今になって後悔に似た感情が湧き上がってくる勇気。

その感情が邪魔をしないように、ササッと離婚届に名前を書きました。

事実上、勇気の離婚は成立しました。

弁護士に作成してもらった書類を渡し、事務的な話をしていると妻が「子どもたちとは、もう会わなくていいの?」と聞いてきました。

その瞬間、勇気の目から涙が!

自分で子どもたちと会わないと決断したのですが、他人の口から改めてその言葉を聞くと、勇気の中で何かが切れたようでした。

妻の前で泣きたくなかったので必死にこらえようとしますが、涙は止まりませんでした。

妻から「子どもたちとは会わなくていいの?」と聞かれ、涙が止まらなくなる勇気。子どもたちに会いたくないわけ、ないですよね……。妻が勇気のことを「本当の父親じゃない」と子どもたちにうそを付かなければ、勇気の決断も違ったものになったのではないでしょうか。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ガマ太郎

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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