1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【全訳】テイラー・スウィフトが「LGBTQ+コミュニティを危険にさらす有害な法案」について語る

【全訳】テイラー・スウィフトが「LGBTQ+コミュニティを危険にさらす有害な法案」について語る

  • 2023.6.6
  • 11336 views

テイラー・スウィフトが6月2日のシカゴ公演で6月のプライド月間を祝福。そのなかで、LGBTQ+コミュニティの人々を危険にさらす有害な法案を提出する議員に投票しないよう呼びかけた。テイラーが語る、全米で起きている動きとは?(フロントロウ編集部)

ザ・エラ・ツアーでプライド月間を祝福

自身の音楽の歴史を振り返る「The Eras Tour(ザ・エラ・ツアー)」で全米を巡っているテイラー・スウィフトが、6月2日のシカゴ公演でプライド月間を祝福。

画像: ザ・エラ・ツアーでプライド月間を祝福

ピアノに座ったテイラーはまず、「今夜みんなのことを眺めている私からは、ありのままで美しく生きている素晴らしい人たちがたくさん見えます。ここは、あなたにとって安全な空間です。ここは、あなたを祝福する空間です。私がプライドで満たされることのひとつは、みんながお互いに、愛情深く、思慮深く、思いやりのある姿で交流することを見ること、そんなみんなと一緒にいられることです」と、他者を受け入れる思いやりをお互いに持ち合うファンを称賛。

続けて、現実世界やインターネット上で同性愛者へのヘイトをまき散らす人たちを批判した2019年の曲「You Need To Calm Down」に触れて、「プライド月間にみんなと一緒に『You Need To Calm Down』の歌詞を歌うことができるなんて。「ドレスを踏むのをやめてくれる?」とか、「批判されてゲイじゃなくなった人はいない」といった歌詞を熱唱するあなたたちを見ています。素晴らしい連帯感です。お互いを支え合い、勇気づけられるような、美しい受容と平和と安全がここにあります。すべての空間が、LGBTQ+コミュニティの人々にとって安全で美しい場所であってほしいと願っています」とコメント。

収容人数6万人超のソルジャー・フィールドがLGBTQ+とそのアライに対する拍手喝采と歓声で埋め尽くされるなか、テイラーは、アメリカで大きな社会問題になっている反LGBTQ+法案について触れて、選挙に参加することの大切さと、議員を適切に選ぶことの重要性を訴えた。

「痛みについて語らずにプライドを語ることはできません。現在、そしてここ最近、LGBTQ+やクィアコミュニティの人々を危険にさらすような有害な法案がたくさん提出されています。それは、すべてのアライ、すべての愛する人、このコミュニティのすべての人にとって苦痛です。すべてのアライが。それこそ、私がいつも『中間選挙はこの時期にあります。重要な予備選はこの時期です』と投稿している理由です。プライド月間に(LGBTQ+コミュニティを)支援することはできます。でも私たちは、議員について調べなくてはいけません。彼らは本当に支持者なのか?彼らは味方なのか?平等を守る人たちなのか?私は彼らに投票したいのか?あなたたちのことを心から愛しています。ハッピー・プライド・マンス」

テイラー・スウィフトが問題提起した、反LGBTQ+法案とは?

アメリカではここ数年で、爆発的にLGBTQ+の権利を制限する法案が保守派議員によって提出されている。

画像: テイラー・スウィフトが問題提起した、反LGBTQ+法案とは?

LGBTQ+の権利を侵害するとされる法案の提出は2018年には41件だったが、2022年には1~3月のわずか3ヵ月ほどで238件へと急増。2023年は年始から現在までの間に、491件の反LGBTQ+法案が提出されているとアメリカ自由人権協会(ACLU)はしている。

その内容は、学校で性的指向の多様性について教えないというものからドラァグショーを禁じるものまであるが、過半数はトランスジェンダーの人々をターゲットにしたもので、医療へのアクセス、安全な施設の利用、健康的な学校生活を送ることが妨害されている。

そのような法案提出がトレンドとなっている理由としては、票集めのためだと、ACLUの弁護士や国連本部のジェンダー多様性に関する会合の進行役を務めたジャーナリストら専門家は見ている。

同性愛者や有色人種など、社会的に疎外されている人を“恐怖”と位置づけて票集めをする行為はアメリカの政治で長年使われている手法で、1970年代にはゲイやレズビアンが標的にされ、1980年代にはHIV/AIDS患者が標的にされてきた。しかし保守派である共和党支持者の間でも同性婚への支持は過半数(2021年のGallup調べで51%)となり、社会の寛容性は高まっている。そんななか、共和党議員はその矛先をトランスコミュニティに変えているのだ。

70年代に同性愛者が悪だとされ、80年代にエイズ患者が政府に見捨てられたとき、当時の風潮に同調した人もいれば、それに反発してLGBTQ+コミュニティやエイズ患者たちのために闘った人たちがいる。歴史の正しい側に立つためにも、平等な権利のために闘う政治家を選ばなくてはいけない。テイラーはプライド月間のはじまりに、そんな大切なメッセージをファンに伝えた。(フロントロウ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる