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『ウォーキング・デッド』俳優、他人のセクシュアリティを「推測」することの危険性を指摘

  • 2023.6.5

俳優のタイラー・ジェームズ・ウィリアムズが、他人のセクシュアリティを推測することの危険性を指摘。さらに、“これをしたから同性愛者だ”というようなステレオタイプは、非LGBTQ+の男性の自由も制限しているとした。(フロントロウ編集部)

他人のセクシュアリティを詮索するのは“危険”な行為

ドラマ『ウォーキング・デッド』のノア役や、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』のスピンオフ『クリミナル・マインド 国際捜査班』のラス・モンゴメリー役で知られる俳優のタイラー・ジェームズ・ウィリアムズが、“同性愛者なのではないか”という憶測が広まっていることを受けて、他人のセクシュアリティを詮索することの危険性を説いた。

画像: 他人のセクシュアリティを詮索するのは“危険”な行為

インスタグラムのストーリーに複数回に分けてメッセージを投稿したタイラーは、「普段はこういったことには反応しないのですが、この話は私だけの問題ではないような気がしました。私は同性愛者ではありませんが、セクシュアリティを秘密にしている人たちがうっかり漏らしてしまった隠れた特徴や行動のようなものを“見つけよう”とする文化は、とても危険だと思います」と言うと、こう続けた。

「相手の行動を過剰に分析し、何かを見つけようとする行為は、自分の真実の中で生きることを恐れているクィアやクエスチョニングの人たちが感じる不安を助長するものです。LGBTQ+の人たちや自分のセクシュアリティを模索している人たちに、平凡な会話ややりとりですら安全でないものに感じさせてしまうのです」

「また、(そうした行為は)多くのストレートの男性が生きなければならない、しばしば非現実的で自由度が低く、個人の表現を制限するような典型を強化するものです。私は機会がある度に、自分のプラットフォームを使って、そのような典型を押し返そうと努力しています。ストレートであっても、同性愛者であっても、ひとつの型にはまることはありません。一見無害な遊びや会話であっても、じつは現実の問題に悩む人たちに危険なメッセージを送っている可能性があります。私は、そのメッセージに不用意に貢献することを拒否します」

最後に、タイラーは「私のクィアとクエスチョニングの兄弟、姉妹、そして個人の皆さんへ、ハッピー・プライド!プライド月間という祝祭の中で、あなたが安心していられるような方法で見られていると感じられるよう祈っています。私はアライとして、できるかぎりその手助けをし、私たち全員が受け入れられ、自分らしくあることを許可されるような未来を開拓していくことに尽力していきます」という前向きなメッセージで締めくくっている。

他人のセクシュアリティを詮索する行為をめぐっては、タイラーと同様の経験をしたシンガーのショーン・メンデスも過去に、「僕以外にもたくさんの男性が同じような経験をしています。もっと最悪なことに、同性愛者であることを隠してる人たちもこういうクソみたいなことを言われています。彼らはきっと『カミングアウトするのが怖い』と感じてるに違いありません」と苦言を呈したことがある。

また、昨年、行き過ぎた詮索行為によって、Netflixのドラマ『HEARTSTOPPER ハートストッパー』にニック役で出演するキット・コナーが自身のセクシュアリティをカミングアウトすることを余儀なくされるという出来事もあった。(フロントロウ編集部)

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