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「頒布」とはどんな意味?頒布物は無料でもらえるもの?お金を支払うものなの?

  • 2023.6.5

品物や資料を広く配ることを「頒布」と表現します。 これら「頒布」は配ることで広く行き渡らせることを意味します。 しかし、そもそも「頒布」はどのような熟語なのでしょうか?

今回はそれら「頒布」がどのような言葉なのかを解説します。 ここではその意味だけでなく似ている言葉などについても説明します。

「頒布」とは

まずは「頒布」がどのような意味を持つのか見てみましょう。

「頒布」の意味

「頒布」とは品物や資料などを広く配ることを言います。 特に配ることで広く行き渡らせることを言う言葉となります。

では「頒布」はどのように成り立っているのでしょうか?

もともと「頒」には分け与えるという意味があります。 かつては法律や命令などを広く行き渡らせることを言ったとか。 同じく「布」には一面に広く施したり敷いたりするという意味があります。

そこから広く行き渡らせるという意味が生まれたと考えられています。

「頒布」の読み方

「頒布」は「はんぷ」と読まれる漢字です。 日常会話でも耳にするので間違うことは稀かもしれません。

しかし、中には「ふんぷ」や「ひんぷ」と読む人もいます。 それらの読みは間違いなので、正しい読みを覚えておきましょう。

頒布されるものは無料かもしれないし有料かもしれない

「頒布」されるものは有償・無償を問いません。 値段設定をしているものにもしていないものにも使用されます。

ただ、日本では有形物頒布のことを「頒布」と呼んでいます。 要は形あるものを公衆に譲渡・貸与することを「頒布」と呼ぶわけです。

無形的頒布については「公衆送信」などと呼んで区別しています。 つまり「頒布」は有償・無償こそ問わないものの有形・無形は問われる言葉となるわけです。

そこは認識によって微妙に違う点に注意しておきたいです。

「頒布」と似ている言葉との違い

ここからは「頒布」と似た言葉との違いを見ていきましょう。

「販売」との違い

「販売」は商品やサービスを売ることを意味する言葉です。 それら「販売」は利益を追求する行動のため、基本的には有料となります。

「頒布」は利益を求めてはいないが、有料・無料の両方あります。 これら「頒布」は有償無償を問わず一般に広く配ることを意味する言葉です。

そのため、営利目的なのかどうかという点に両者の違いがあると言えるでしょう。

「配布」との違い

「配布」は広くに行き渡らすために無料で配ることを意味します。 一方で「頒布」は有料・無料問わないが値段設定することも可能とされています。

そのため、価格設定をするか否かで異なる点があるわけです。

「配付」との違い

「配付」は特定の人々、1人1人に配ることを言います。 それら関係者それぞれに与え渡すことを意味する表現です。

「頒布」も広く行き渡らせるという意味では似ているでしょう。 ただ、対象を絞るというような意味は含まれていません。

その点が両者の相違点と言えるかもしれません。

頒布という言葉を含む販売物

最後に「頒布」という言葉を含む販売物について見てみましょう。

頒布会

「頒布会」とは会員に向けて商品やサービスを定期的に届けることを意味します。

中でも会費を支払っているメンバーに向けて刊行物を配る会を言うのが「頒布会」となります。 それら「頒布会」は継続して課金していることが前提です。

そのため、単に配るというよりはサービスの一環として配ることを意味する言葉となります。

頒布物

「頒布物」は展示会などで配られる資料や品物のことです。 例えば同人誌即売会などで配られる同人誌やソフト、グッズを言う言葉となります。

それら二次創作作品では広く「頒布」という表現が使用されます。 ただし、即売会のような場面では単に商品として表現されることもあるため、例外もあると覚えておきましょう。

まとめ

「頒布」は配ることによって広く行き渡らせることを言います。 これらは「はんぷ」と呼ばれ、日常会話でも目にします。 実際に有償・無償に限らず配ることを「頒布」と表現するわけです。

ただ「頒布」は価格設定できるものも含まれています。 そこは他の似た言葉とは異なるので、正しい意味を覚えておくことが大切だと言えるのではないでしょうか。

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