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【文京・台場・銀座】色鮮やかな紫陽花に癒やされて。都内の名所&水音揺らめく没入空間へ

  • 2023.6.4

梅雨時期の癒やしといえば、色とりどりの紫陽花の花。水滴をたたえる夕暮れ色のグラデーションが美しく、人気の風物詩です。今回はエデュケーショナルライターの日野京子さんが、都内の名所から紫陽花モチーフのアート空間まで、厳選スポットを3つご紹介します。

夏本番を迎える前に必ずやってくるのが梅雨です。雨の日が多い季節に咲き誇る紫陽花(アジサイ)は、鮮やかで多種多様な品種があり、梅雨の時期に明るい気持ちにさせてくれる貴重な存在です。

雨に濡れた紫陽花は季節の移り変わりを教えてくれる風物詩であり、民家から庭園までどこにでも植えられている非常に身近な花でもあります。

今回は都心でおすすめの紫陽花の名所と、室内で光の演出が楽しめるアートスポットをご紹介します。

「文京あじさいまつり」過去開催の様子(画像:photoAC)

梅雨を彩る紫陽花の存在感

春の桜から始まり、菜の花、藤、バラと季節の花がリレーをし、6月は紫陽花というイメージが定着。「紫陽花の名所」は全国各地で観光資源にもなるほど、人気の高い植物です。

古くから日本にある紫陽花ですが、和歌や俳句で詠まれたり、絵画で描かれることも桜に比べれば少なく、現在のように人々から支持されるようになったのは戦後のことでした。

手入れが簡単であることから、梅雨時期にシーズンを迎える数少ない花として寺社仏閣や庭そして公園に植えられるようになったようです。

白山神社周辺。晴れた日ならひなたぼっこ猫と出会えるかも(画像:photoAC)

【文京区白山】白山神社の「文京あじさいまつり」

東京都心の中でも有数の知名度を誇る紫陽花の名所が、文京区の白山(はくさん)神社と、隣接する白山公園です。白山神社は地元住民の生活を見守る鎮守様として大切にされてきた神社のひとつ。縁結びや歯痛信仰で有名な神様が祀られています。

さまざまな品種が咲き乱れる白山神社境内(画像:photoAC)

平安中期(947〜957年)、文京区本郷一丁目に創建された白山神社は、のちに小石川植物園となる場所へ江戸初期に移された後、舘林藩主だった徳川綱吉が屋敷を造る際に現在の地へと再度移ることとなります。やがてこの地は白山と呼ばれるようになりました。

境内や白山公園には約3,000株もの紫陽花が咲き、訪れる人の目を楽しませてくれます。例年、見頃の6月上旬から中旬にかけて「文京あじさいまつり」が行われ、土曜と日曜を中心にコンサートやバザーなど、さまざまな催し物が行われます。2023年は6月10日(土)から18日(日)までの予定です。

お祭り期間中のみに一般開放される富士塚に登ってみるのもいいですね。

白山公園の彩り豊かな紫陽花(画像:photoAC)

【お台場】白い紫陽花が爽やかなお台場のシンボルプロムナード公園

紫陽花と聞くと寺社仏閣や山間の公園のイメージが強いかもしれませんが、海沿いの名所として知られるのが、青海、有明、お台場の各エリアを結ぶ場所にある「シンボルプロムナード公園」と、隣接する「水の広場公園」の西側一帯です。

青海駅や東京テレポート駅からほど近いシンボルプロムナード公園の西側周辺に広がる(画像:photoAC)

紫陽花の定番といえば青やピンク系統をイメージしますが、ベイエリアは白い紫陽花の名所として有名で、毎年多くの人が散策や写真撮影などに訪れています。

シンボルプロムナード公園は高台へと続く緩やかな階段沿いに白い紫陽花、北アメリカ原産の品種「アナベル」が群生しています。

真っ白な紫陽花は梅雨晴れの青空で見ると爽やかで、夏の到来を感じさせます。例年、見頃は6月中旬から下旬にかけてです。お台場海浜公園やシンボルプロムナード公園のSNSで開花情報を確認してくださいね。

海沿いにある水の広場公園ではシーサイドビューや観覧車とともに(画像:photoAC)

【銀座】初夏を感じる金魚の美術館で紫陽花づくし

2022年、銀座三越新館8館に移転した「アートアクアリウム美術館 GINZA」は、国内の金魚が展示される珍しい美術館です。

現在、初夏を彩る紫陽花をイメージした空間演出が施された特別展示「紫陽花づくし」が6月27日(火)まで開催されています。空間に浮かびあがるように展示された水槽が涼しげですね。

神社建築をイメージした列柱が無限回廊のように続く没入空間 (画像:アートアクアリウム製作委員会リリースより)

総数70種類の金魚がゆったり優雅に泳ぐ姿と紫陽花の装飾は幻想的。銀座で非日常的な体験をしてみてはいかがでしょうか。

館内には20点余りの「歌川国芳コレクション」や、祭祀などに使われるお面、金魚を上から眺められる「新金魚品評会」なども展示されています(画像:アートアクアリウム製作委員会リリースより)

梅雨時期を楽しく過ごそう

雨の日が続き、外出する気力がなかなか出てこない梅雨時期。そんな時期に人々の心を明るくしてくれるのが紫陽花です。

初夏から本格的な夏到来へと向かう今の時期にしか出会えない紫陽花の名所で、楽しいひと時を過ごしてみてください。

白山神社手水舎。原種のガクアジサイから珍しい品種までさまざまな紫陽花に出会える「文京あじさいまつり」(画像:photoAC)

■白山神社住所:東京都文京区白山5-31-26TEL:03-3811-6568アクセス:都営地下鉄三田線 白山駅より徒歩3分東京メトロ南北線 本駒込駅より徒歩5分文京あじさいまつり開催期間:2023年6月10日(土)~18日(日)※詳細は文京区観光協会公式サイトをご確認ください

■シンボルプロムナード公園住所:東京都港区台場1、2丁目 江東区青梅1、2丁目 江東区有明3、4丁目 TEL:03-5531-0852(お台場海浜公園管理事務所)アクセス:ゆりかもめ 青海駅より徒歩約5分りんかい線 東京テレポート駅よりすぐ

■アートアクアリウム美術館 GINZA住所:東京都中央区銀座4-6-16(銀座三越新館8F・入口は9F)TEL: 03-3528-6721(平日10:00~17:00)料金:2,400円(小学生以下2名まで無料)営業時間:10:00~19:00休館日:銀座三越の休館日に準ずるアクセス:東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅直結都営浅草線・東京メトロ日比谷線 東銀座駅より徒歩2分東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅より徒歩5分JR 有楽町駅より徒歩9分※詳しくは公式サイトをご確認ください

日野京子

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