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朝鮮王朝の歴史を汚した悪党高官の3人はどれほどひどかったのか

  • 2023.6.4
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朝鮮王朝の政治において高官は大変な影響力を持っていたが、その権力を使って悪事を働いたのが韓明澮(ハン・ミョンヘ)、尹元衡(ユン・ウォニョン)、洪麟漢(ホン・イナン)の3人だ。彼らは自分の行なった行為によって今でも悪評を受けている。本当に、どうしようもない悪党であった。順に「何をやったのか」を見ていこう。

●韓明澮(ハン・ミョンヘ)

7代王・世祖(セジョ)は甥の端宗(タンジョン)から1455年に王座を奪った国王として知られるが、そんな彼の参謀だったのが韓明澮だ。とにかく狡猾な策略家であり、端宗の忠臣たちをたくさん殺害している。

こうして世祖の側近となり、その世祖が1468年に亡くなると、絶大な権力を行使して政治を堕落させた。

さらに、韓明澮は自分の娘を立て続けに国王に嫁がせた。つまり、彼は7代王・睿宗(イェジョン)と8代王・成宗(ソンジョン)の岳父になっているのだ。このように王室を私物化して王朝の正統性を歪めている。

『オクニョ 運命の女(ひと)』でチョン・ジュノが尹元衡を演じた

●尹元衡(ユン・ウォニョン)

尹元衡の実姉は11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の王妃になった文定(ムンジョン)王后である。そんな姉の威光を利用して王宮の要職に就くと、職権を悪用して捏造事件をたくさん起こし、気に入らない高官たちを粛清した。

また、悪女で有名な鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)と結婚し、夫婦で賄賂政治を横行させて巨万の富を築いた。しかし、1565年に文定王后が死ぬと没落してしまい、王宮から夫婦で逃げ出したが、最期は2人とも自害してしまった。

●洪麟漢(ホン・イナン)

イ・サンの母親の恵慶宮(ヘギョングン)は父が洪鳳漢(ホン・ボンハン)であったが、その弟が洪麟漢だ。このように、近い親戚であるのに、洪麟漢はイ・サンの即位を徹底的に邪魔した。なぜなら、イ・サンの敵対勢力であった老論派の重鎮であったからだ。

それゆえ、彼は常に英祖(ヨンジョ)に対してイ・サンの排除を進言していた。そうしたあくどい工作にも負けずイ・サンが国王になると、洪麟漢は最後に処刑されてしまった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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