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「いつも素敵だなぁって…」互いを褒め合うママふたり。反応の違いに思わず苦笑<お金をせびるママ友>

  • 2023.6.3

石井かなこさん(28歳)は、生後9カ月の娘・えなちゃんの母親。育休中に通うことになった近所のリトミック教室では、1歳の男の子の母親・佐藤さとこさんと、生後9カ月の女の子の母親・谷川さゆりさんと同じクラスでした。初回のレッスンで、さゆりさんとは、子どもの名前や誕生日が同じなど共通点が多いことがわかり、意気投合。ふたりはレッスンのあと、ランチに行くような間柄になりました。ある日さゆりさんから、「義母にいびられてる。夫の実家は大地主で、この子を義実家の養子にしろって迫られている」という衝撃の告白がありました。かなこさんは、さゆりさんをできる限り支えようと心に決め、「夫がモラハラで自由に使えるお金がほとんどない」というさゆりさんのために、「これからは私の家でランチをしよう」と提案。「お酒が飲みたい」というさゆりさんの要望に、少々驚いたものの、「私のうちでくらい楽しく過ごしてほしい……」と、普段飲まないお酒を用意することにしました。

翌週、かなこさんはさゆりさんを家に招くため、準備万端でリトミックの日を迎えました。しかし教室に入ると、ブランドもののバッグを見せびらかしながら「姑にプレゼントしてもらったの♡ 会社を何個も経営していて、しょっちゅうプレゼントをくれるんだよね〜」と自慢げに話す、さゆりさんの姿が……。

「えっ、大地主なんじゃないの? なんか……おかしくない?」先週、カフェで聞いた話とつじつまが合わず、不信感を抱いたかなこさん。

レッスンが終わり、さゆりさんと家に向かう途中、思い切って「お義母さんと仲良くできてるの? 義実家は会社経営してるって言ってたけど、こないだ大地主だって言ってなかった……?」とさゆりさんに尋ねます。「義実家は会社も経営してるし、大地主。プレゼントは、私を手なずけて娘を奪う魂胆だよ」と説明するさゆりさん。

かなこさんは、「私は人を疑って、なんて情けないんだろう……。恥ずかしい……」とひどく落ち込んでしまいました。

「気にしなくていいよ」と笑顔を見せるさゆりさん。かなこさん宅に着いて早々にお酒をねだり、勢いよく飲み始めると……。

いつも素敵なママ友…!?

「プハーーー! うまーーー! ねぇ! おつまみある?」

勢いよくお酒を流し込むさゆりさん。かなこさんは、準備しておいたおつまみをさゆりさんに出します。

「お口に合うかわからないけど……」

「え〜すごい! うれしい! かなちゃんってセンスあるよね」

キレイに盛られたおつまみを前に、テンションが上がるさゆりさんは、謙遜するかなこさんにを褒めちぎります。

「いつも思ってたよ。かなちゃんって素敵だなぁって」

かなこさんの服装や、お家、お料理などを褒めるさゆりさん。

「え〜そんなことないよ。さゆりちゃんのほうが美人でお話じょうずで素敵だよ」

「え〜やっぱそう? かなちゃんやさしいね♡ 大好き♡」

さゆりさんは上機嫌で、かなこさんが準備したお酒とおつまみを楽しむのでした。


ママ友を家に招き、料理をふるまったかなこさん。幼い子どもがいると、お店に行くより気兼ねなく過ごせる家のほうが気楽なように思います。

手料理となると準備や片付けなど、招いた側のママに負担が大きくなるため、出前を頼んで楽しむという方も多いのではないでしょうか。皆さんは、ママ友と家でランチなどをするとき、食事はどうすることが多いですか?


著者:マンガ家・イラストレーター もち

ベビーカレンダー編集部

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