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プロデューサー2人が見どころ語る! 開催中のディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス

  • 2023.6.2
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8月31日(木)まで六本木で開催中のディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンスをプロデュースしたドロシー・マッキムとJ・マイルズ・デイルがフロントロウ編集部のインタビューに登場。ディズニー・イマーシブの見どころを語ってくれた。

ディズニーの魔法が感じられるイベント

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが、『イマーシブ・ファン・ゴッホ展』のようなイマーシブ・エクスペリエンス企画で有名なライトハウス・イマーシブ・スタジオと共に造り上げた、ディズニー作品の世界に没入する『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』が日本初上陸。海外巡回は日本が初となる。

画像1: © 2023 Disney
© 2023 Disney

ディズニー・イマーシブにはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオがこれまでに発表した合計61本の長編映画のうち約40本の映画のキャラクターやシーンが、高さ3.9x幅22.7メートルの巨大スクリーンにシームレスに登場し、映像・音楽・ストーリーで観客をディズニー作品の世界に没入させる。

最新のテクノロジーを使って、ディズニーのクリエイターたちが作ってきたキャラクターや世界観にスポットライトを当てるディズニー・イマーシブは、クリエイターの才能とストーリーテリングを大事にし、イノベーションとテクノロジーを推し進めてきたディズニーにぴったりのイベントと言える。

イベントをプロデュースしたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのプロデューサー、ドロシー・マッキムも、「もしウォルトが今日ここにいたら、とても誇りに思うでしょう。彼はつねに未来について考えていました。限界を押し進めようとし、先見の明がありました」として、「リスクを恐れず、大胆不敵。ウォルトはそういう人だったのです。だから、私たちはそれを受け継いできましたし、このイベントでもそれを行ない、これからも続けていきたいと考えています」と続けた。

そして、ディズニー社とライトハウス社を繋いだ映画プロデューサー(『シェイプ・オブ・ウォーター』)であり本イベントでプロデューサーを務めたJ・マイルズ・デイルは、「マルチプレイヤーカメラやエプコットなど、ウォルトは常に挑戦をしていました。だから、技術の進歩を活用したこのようなイベントができて良かったと思っています」と同意した。

ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンスの注目ポイント7選

イベントをプロデュースした本人である、ドロシー・マッキムとJ・マイルズ・デイルが、ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンスの見どころを解説!

画像: ドロシー・マッキムとJ・マイルズ・デイル ©フロントロウ編集部
ドロシー・マッキムとJ・マイルズ・デイル ©フロントロウ編集部

1. ディズニーの約40作品を使ったストーリーテリングが体験できる

画像2: © 2023 Disney
© 2023 Disney

「私たちはつねに、ストーリーがビジュアルに反映されることにこだわっています。つまり、最初にストーリーがあり、すべてはそこを起点に構築されていくのです」。そう、ディズニーのビジョンを明かしたドロシー。そのためにも、ディズニー・イマーシブでは、「物語を作り、これらの物語からディズニーの物語を感じられるような体験を作り上げること」にこだわったと、マイケルは付け加えた。

その言葉を意識してディズニー・イマーシブを体験すると、『ライオン・キング』の太陽が昇るシーンで“はじまり”が訪れ、次に『ズートピア』のジュディ・ホップスのようなキャラクターたちが意気揚々と新しい挑戦に出かけ、ヴィランズ・ルームで誘惑や壁にぶつかりと、ディズニー映画にお馴染みの浮き沈みの物語が約40の作品を使って伝えられていることがよく分かる。しかも日本では、北米でも実現しなかった、部屋ごとを歩いて進むウォークスルー型を初採用。これによって、ストーリーを順番に体験して進んでいく感覚がさらに高まっている。

イベントでは最新鋭のテクノロジーが使われているが、「素晴らしいテクノロジーで何を示すかではなく、それを使ったうえで、ストーリーで何を示すかにこだわりました」とドロシーは言う。

2. 耳でも没入! ディズニー作品のベストヒット集が体験できる

画像3: © 2023 Disney
© 2023 Disney

会場に入ってすぐにディズニーの世界に引き寄せられるきっかけを作っているのが、音楽。マイルズが「ベストヒットソングのパッケージのようなストーリーにまとめた」と言うだけあり、「夢はひそかに(『シンデレラ』)」、「秘密のブルーノ(『ミラベルと魔法だらけの家』)」、「アンダー・ザ・シー(『リトル・マーメイド』)」、「きみもとべるよ!(『ピーター・パン』)」など、メロディひとつで各作品の世界に連れ出すパワーがあるアイコニックな音楽が会場を包む。

“まるでそこにいるような気分にさせるためにはどうしたらいいか?” このお題をクリアするうえで、記憶や感情を呼び起こす音楽は重要な役割を果たしたそう。「飛行の魔法や驚きを感じてもらいたかった“フライング”のシーンは、ピーター・パンで始まり、ピーター・パンで終わります。ピーター・パンとウェンディがロンドンを飛び回るシーンでは、特にあの音楽が印象的でしたね。100回観ても、あの場面では胸が詰まる思いがします。他にもこういう場面が何ヵ所もあります」とマイルズは語った。

3. 「手描きとCG」、「ミュージカルと非ミュージカル」のアートの共存が貴重!

画像4: © 2023 Disney
© 2023 Disney

ディズニー・イマーシブに登場する作品の中には、『ピノキオ』のように全編手描きの懐かしの作品もあれば、デジタル技術の美しさが米視覚効果協会(Visual Effects Society)で評価された『ミラベルと魔法だらけの家』のような新しい作品もある。さらに、多くがミュージカル作品だが、『ベイマックス』や『シュガー・ラッシュ』のようにミュージカルではない作品もある。この異なるアートが共存したイベントは非常に貴重だと、ドロシーは語る。

「ディズニーの往年の名作と新作、つまり手書きの作品とCGの作品を融合させたエクスペリエンスはこれが初めてです。含まれている作品には、ミュージカル作品もあれば、ミュージカルではない作品も含まれている。非ミュージカルの作品を取り入れるためにモンタージュ(写真)を使うなど工夫しました」。

4. ディズニー通にはたまらない! イースターエッグ・ハントが楽しめる

画像5: © 2023 Disney
© 2023 Disney

「ディズニーはアーカイブ精神が強く、これまでの作品を保存している、アニメーションや研究用の図書館を持っています。そこにすべてが保管されているのです。そこで、初期の鉛筆画など貴重なものを見せてもらうことができました。ヴォルト・ルームでは、そこから取ったアイディアが見られますよ」と、最後にあるヴォルト・ルームの貴重さを明かしたマイルズ。

イースターエッグは、歩き回らないと見切れない高さ3.9x幅22.7メートルの巨大スクリーンの中にも隠されているそうなので、没入体験に加えて、イースターエッグ探しも楽しんで。

5. 多世代で楽しめるイベント

画像6: © 2023 Disney
© 2023 Disney

ハリウッド映画のプロデューサーとしてディズニーのクリエイションに長く敬意を表してきたマイルズは、ディズニーほど深く多世代に愛されているブランドはなく、そのディズニーらしさがこのイベントをスペシャルなものにしていると語る。

「ディズニーは、世界で最も幅広い世代が楽しめるブランドです」としたマイケル。「ディズニー・イマーシブは家族全員で楽しめるものです。母と一緒に行ってもいいし、子どもと行ってもいい。みんなにとって楽しめるものがあるのです。3世代、4世代で同じことができるなんて滅多にないですよ」と続けた。

6. 北米ファンも体験できなかった、日本独自の体験がある

画像7: © 2023 Disney
© 2023 Disney

「日本の観客は、誰も見たことのないものを見るのがお好きですよね?」と、“ここだけ”欲をくすぐる発言をしたドロシーは、日本で初お披露目されている技術や展示にも触れた。

「ヴィランズ・ルームでは、歩くと弾けるインタラクティブな泡を床に投影しているのが特徴です。そして、フレームの中には動くヴィランズがいます。これらは他の会場ではやっていません。手描きのアートもあれば、映画の最終フレームの完成品もあり、これも今回が初めてなんです。だから、あのヴィランズ・ルームは特別なのです。今回のイベントで、日本だけの特別な体験をぜひ楽しんでいただきたいです」。

7. イベント後期では展示エリアが拡大! 新たなエクスペリエンスが追加される

画像: イベントには、カフェ、ショップ、お絵描きエリア(前期は平日のみ ※ただし混雑状況によっては実施しない場合あり)といったほかの楽しみも。© 2023 Disney
イベントには、カフェ、ショップ、お絵描きエリア(前期は平日のみ ※ただし混雑状況によっては実施しない場合あり)といったほかの楽しみも。© 2023 Disney

ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンスは前期と後期に分かれており、6月28日から始まる後期では、前期の会場だった森アーツセンターギャラリーに加えて、スカイギャラリーにも展示エリアが拡大して、新たなエクスペリエンスがお披露目される。つまり、一度行った人も二度行く価値があるということ。まだ明かせないが、ドロシーとマイルズとの話を聞く限りは、後期の内容は日本の観客が大興奮するものになるはず!

<開催概要>
会期:2023年4月29日(土・祝)〜2023年8月31日(木)
前期:4月29日(土・祝)— 6月27日(火) 森アーツセンターギャラリー
後期:6月28日(水)— 8月31日(木) 森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー
会場:森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F Google Map
時間:10:00〜22:00 (但し、7/4、7/11 の火曜は 17:00 まで、6/27の火曜は20:30まで)
※最終入場時間・最新情報は公式 HP をご確認ください。
※本イベントに関する情報は予告なく変更になる可能性がございます。

観覧料
*会期中、展示エリア拡大につき前期・後期に分かれています。(税込)
チケット種別:【前期】平日 / 【前期】土日祝 / 【後期】平日 / 【後期】土日祝
一般・大学生:3,000円 / 3,200円 / 3,600円 / 3,900円
高校生・中学生:2,000円 / 2,200円 / 2,200円 / 2,500円
小学生:1,000円 / 1,200円 / 1,200円 / 1,500円

※本イベントは入場開始時間に合わせて完全入れ替え制となっております。(本イベント後期のスカイギャラリーを除く)
※チケットは事前予約(日時指定)制です。ご予約された入場開始時間までにご来館ください。
※ご予約された入場時間に遅れてしまうと、映像の途中からのご鑑賞の可能性があります。
※未就学児は無料。日時指定券のご購入は不要です。
※障がい者手帳をお持ちの方および付き添い者1名までは無料で入場いただけます。チケットカウンター(森タワー3 階)にお越しください(当日分のみ可)。

(フロントロウ編集部)

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