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私、このまま撃たれるの…!?→米軍基地でやらかした【米軍基地で働いてみた(2)】

  • 2023.6.1

<私、このまま撃たれるの…!?→米軍基地でやらかした>米軍基地で働いてみた[#2]

今日も私が、アメリカ軍基地で働いていた時のお話です。

ある日、体調を崩した同僚に代わり、週末出勤することになりました。
いつも通り、車で音楽を聴きながら基地内に入り道路を進んでいると、バス停の椅子に座っていた私服の兵士は起立、歩道を歩いていた兵士たちもその場で止まり、胸に手を当て、一斉に静止する姿が目に飛び込んできました。

さっきまでの日常が一転、まるで時間が止まったかのような光景です。

少し戸惑いながらも、あまり気にせず車を進めようとした瞬間。
突如として現れたピックアップトラックのパトカーが、私に止まるように合図し、何か言っていますが、車内に流れる音楽のせいでよく聞きとれず、キョトンとする私。

すると、パトカーから降りた MP(憲兵:Military Police)がいきなり、私に銃を向けてきたのです!

「えっ!なにかやらかした?撃たれるの!?」心臓バクバクの私に追い打ちをかけるかのように、眼光鋭いMPが「降りろ!」と大声をあげました。

もう、パニック!心臓は爆発寸前です。

あまりの恐怖に怯え、蚊の鳴くような声で「OK!OK…何が起きてるんですか?」と車から降りかけたその時…

基地のスピーカーから流れる「Oh, say can you see…」で始まるアメリカの国歌『星条旗』が聞こえてきたのです。

車から降ろされるまで、兵士たちが国旗掲揚の方角に体を向け、アメリカ国歌を斉唱していることに気が付きませんでした。

MPは低い声で「国歌斉唱中はその場を動いてはいけないんだ。知らなかったのか?」と苦笑しながら教えてくれたので、私は慌てて知らなかった無礼を謝りました。

日本国内とはいえ、アメリカ軍基地という異文化の中で仕事をする難しさや、習慣の違いに驚くと共に、銃社会アメリカの恐怖を身をもって感じ、ルールを知らないことが引き起こすリスクを学んだ出来事です。

先に職場に到着していた同僚に話すと、あくまでも、屋外にいる場合のルールで、建物や施設内にいれば関係ないんですって!

それにしても、国旗や国歌に敬意を示し、その場で立ち止まり胸に手を当て微動だにしない兵士の姿は、とても美しく見えました。

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