妊娠、里帰りで「仲良し姉弟」にヒビが入る｜ダウン症の弟とはじめてケンカした話

皆さんに、ご兄弟はいますか？筆者コハダ(@cheeemum)には仲の良い弟がひとりいます。彼はダウン症ですが、優しくひょうきんな彼の気質のおかげもあって、昔からこれといったケンカをすることもなく仲良く過ごしてきました。それが、里帰り出産での帰省を機に、だんだんと険悪な雰囲気に。これからの弟への接し方、家族との関わり方を考えるきっかけになったお話です。

私にとっては初めての妊娠、神経質になっていたことは否めません。当時は「妊婦様」という言葉を知り、自分はそう思われるような振る舞いを家族にするまいと、気をつけていたつもりでした。

私は普段よりも音に敏感になり、眠れないストレスが胎児に影響しないかと気になっていました。しかし、そうは言っても当時はコロナ禍。弟の唯一の楽しみであるカラオケを奪うこともはばかられ、なるべく我慢しようと思っていました。

しかし毎日毎晩、ようやく深く眠れそうになったタイミングを見計らったかのようにリビングから聞こえてくる大音量のカラオケ。家族が注意してくれても、しばらくするとまた起きて、こっそりテレビをつけて再開…。終わらないループに、次第に我慢がきかなくなっていました。

著者：cheeemum