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トム・クルーズが若手俳優にたくしたアドバイスがしびれる、『ミッション:インポッシブル』共演者が語る

  • 2023.6.1

7月21日(金)日本公開の映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で、トム・クルーズと初共演したポム・クレメンティエフ。ヴィランとしてトムと対峙するポムが、トムと初対面した思い出、トムの仕事人としての素晴らしさ、そして、トムからたくされた最高にトムらしいアドバイスを明かした。(フロントロウ編集部)

初対面でのトムからの“ムチャぶり”をポム・クレメンティエフが明かす

フランス人俳優であるポム・クレメンティエフがトム・クルーズに初めて出会ったのは、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のスクリーンテストのとき。ポムは本作から初参戦する謎のヴィラン役でテストに挑んだそうなのだが、2人の出会いは、トムからの“むちゃぶり”で幕開けたとポムは笑う。

画像: ポム・クレメンティエフは謎のヴィラン役で『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』に登場する。
ポム・クレメンティエフは謎のヴィラン役で『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』に登場する。

「一緒にセリフのあるシーンを演じたのですが、急にトムが『今のところフランス語でやってみてくれる?』と言ってきたのです。だからフランス語でやってみましたが、覚えていた英語のセリフを即興でフランス語に翻訳しながらやっていたので、ひどいフランス語でした(笑)。頭のなかでは『私やばい、何やってるの。フランス人にこの瞬間を見られたら笑われる』と焦っていましたが、このキャラクターらしさを保つために、真顔で自信たっぷりにやっていました」

トムは全員の名前と仕事を覚えていて、全員に“輝き”を与えるプロデューサー

スクリーンテストのあと、キャラクターについてトムや『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で監督・脚本・製作を務めるクリストファー・マッカリーと協議を続けたというポム。そのなかで、トムの独特のビジョンに感銘を受けたという。

「『我々はまず俳優を決めて、その俳優ができることやその俳優が作品にプラスできることをベースにキャラクターを構築していく』と教えてくれたのです。非常に面白いやり方だと思いました。トムには素晴らしい点がたくさんありますが、そのうちのひとつは、作品に関わる全員にそれぞれの方法で輝いてもらいたいと本気で思っている点です。だからこそ、『ミッション:インポッシブル』ではそれぞれのキャラクターが輝くシーンが見られるのです」

画像: トムは全員の名前と仕事を覚えていて、全員に“輝き”を与えるプロデューサー

トムの各アーティストに対するリスペクトがシリーズを面白くすると語ったポムは、さらに、セットでのトムの様子にも言及。

「トムはつねにアドバイスをくれるのです。すごく寛大で、頼りにできて、感化してくれる人。彼に対しては良い言葉しかありません。彼のプロ精神、あそこまでのレベルでコミットしてすべてを捧げられることに尊敬します。セットでは全員の名前を覚えていて、全員が何の仕事のためにそこにいるかも知っている。本当に唯一無二の存在です」

トムから「多くを学んだ」と語るポムに、トムから受けた最も心に残るアドバイスを聞いてみた。「素晴らしいアドバイスが多すぎて…」と言って、数あるアドバイスを思い起こし始めたポム。困るほど名アドバイスが多いとはさすがトム。

トム・クルーズから得た心に残るアドバイス

画像: トム・クルーズから得た心に残るアドバイス

トム・クルーズから得た心に残るアドバイスとしてポム・クレメンティエフが選んだのは、「安全圏に留まるな、有能であれ」という言葉。

「ほかの人が『気をつけて』というシーンにおいて、トムはいつも『安全圏に留まるな、有能であれ』と言うのです。その仕事がこなせる能力を持つ人間になれということです。その通りだと思います。トレーニングをしているとき、スカイダイビングをしているとき、オートバイのトレーニングをしているとき、彼のその言葉が頭をよぎります。きちんとトレーニングをして、それをこなせる能力をしっかり手に入れ、その瞬間に集中できれば、できるのです。この言葉にはいろいろな意味でインスパイアされました。自分の限界を押し広げ、恐怖を克服する後押しをしてくれます」

トムは『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で、断崖絶壁バイクジャンプを披露するなど、キャリアトップレベルの危険なアクションを見せている。まわりはハラハラするばかりだが、トムからしたら、それをこなせる人間になってきたから問題ない、ということなのかもしれない。

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は7月21日(金)日本公開。(フロントロウ編集部)

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