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役所広司、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞受賞で「この賞に恥じないように頑張らなきゃ」

  • 2023.5.31
役所広司、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞受賞で「この賞に恥じないように頑張らなきゃ」
(C)Kazuko Wakayama

ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース監督が、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描く

ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース監督が、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画『PERFECT DAYS』(日本公開未定)。本作が第76回カンヌ国際映画祭にて、コンペティション部門へ正式出品され、主演の役所広司が最優秀男優賞を受賞。

数々の傑作を世に送り出し続けたヴィム・ヴェンダース監督が、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡いだ本作。25日の公式上映では約10分間のスタンディングオベーションにつつまれ、観客からも賛辞が贈られた。

最優秀男優賞に選ばれた役所は、壇上にて感激につつまれながら、「こうやってこんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのはあんまり好きじゃない」と微笑み、製作の柳井康治をはじめ、監督のヴェンダース、脚本の高崎卓馬、そして製作スタッフ、キャスト、事務所のスタッフ等、1人1人に心のこもった感謝の意を表した。

また、直後に行われた日本の記者向け取材では、「この賞に恥じないように頑張らなきゃな」と心情を明かし、海外へ出演について話が及ぶと「自分の表現が役に立つような良い作品があれば参加したいとは思っています。基本的には、自分たちの国の映画で、世界中の人たちに楽しんでもらえるのが、一番の早道かな」と語った。

役所は、第50回カンヌ国際映画祭にて主演作の『うなぎ』(97年)がパルムドールを受賞した経験はあるが、最優秀男優賞は初となる。また、『PERFECT DAYS』はエキュメニカル審査員賞も受賞し、日本公開が待ち望まれる、約2週間のカンヌ映画祭の最後を華々しく飾る結果となった。

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