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保育士が年代別に紹介!「絶対に読んでおいた方が良い」絵本ベスト3とは?

  • 2023.5.29

保育士の中田馨さんが、「絶対に読んでおいた方が良い」おすすめの絵本について教えてくれました。子どもが大好きな絵本。なるべくたくさん絵本を読んであげたい!という親御さんも多いことでしょう。子どもの年代別におすすめの絵本を紹介してくれているので、ぜひ、参考にしてくださいね。

こんにちは!保育士の中田馨です。今回のテーマは「絵本」。子どもとのスキンシップを図る際に、よくおすすめされるのが絵本だと思います。 私のおすすめ絵本はたくさんあるのですが、今回はその中のごく一部なのですが、かなり私の好みに偏った「おすすめの絵本」を紹介します!

絵本のススメ

私、絵本が大好きなんです。何で好きなのか?と改めて考えてみました。 保育士だから?というわけではないのかもしれません。絵本を目の前にすると「何だか幸せな気持ちになるな」と考えていて、ふと思い出しました。我が家は、私が子どものときから家に絵本がたくさんありました。我が家の場合、絵本を読んでくれるのは主に父。あぐらの中に私たち子どもを座らせ、時には文章に自作のメロディーをつけながら面白おかしく読んでくれていました。そう、私が絵本が好きな理由は、父との幸せな時間があったからなのです。

絵本を読むと「言葉を育ててくれる」「心を豊かにしてくれる」「想像力を沸き立たせてくれる」など色々と良いことがあると言われているのですが、そんな難しいことを考えながら読んでいても、大人が楽しくありません。「どんな絵本がいいですか?」と聞かれたときに私が答えるのは「本屋さんでチラッと見て“これおもしろそう!”ってママが思う絵本でいいのよ」です。パパやママが「おもしろい!」と思える絵本だからこそ、お子さんも楽しんで読めると思います。

是非とも絵本を、親子のスキンシップの時間に活用して欲しいなと思います。

0歳児におすすめの絵本

『しましまぐるぐる(いっしょにあそぼ)』(学研プラス)

「いつから絵本を読み聞かせるといいの?」と聞かれると「“いつ”と言う決まりはないので“いつからでもOK”」と返事をします。

0歳児さんの絵本を選ぶ時のコツでいうと、月齢の低い赤ちゃんは、赤・黄・青・黒などのはっきりした色に注目しやすいので、その目線で選んでもよいでしょう。

私がおすすめするのは『しましまぐるぐる(いっしょにあそぼ)』(学研プラス)。この絵本は、赤ちゃんがじ~っと注目するんです。私の保育所では絵本の入るサイズのウォールポケットに絵本を数冊入れているのですが、自分で取りだせる月齢になると、多くの子がこの絵本を取り出して自分で開いたり、保育士に「読んで」と渡します。

読み聞かせのポイントは?

月齢が低いお子さんの場合、20~30㎝くらいの位置で絵本を読むと見えやすいですよ。0歳児さんの絵本として紹介しましたが、1歳児2歳児ももちろん楽しめる絵本です。「赤と白のぐるぐるだね」「目が回りそう!」なんて、色の違いや感じたことを言葉にしながら、年齢によって読みわけをしてもおもしろいですよ。

参考文献:「しましまぐるぐる いっしょにあそぼ」:柏原晃夫(絵)|学研プラス

1歳児におすすめの絵本

『ねないこだれだ』(福音館書店)

私が一番好きな作家さんのせなけいこさんの数ある絵本の中でも、代表的な絵本ではないでしょうか。

この絵本の主役は「おばけ」。この絵本は、夜になっても寝ない子をおばけの世界に連れて行くというちょっと怖いお話ですが、子どもたちが「読んで欲しい」とよく言ってくる絵本でもあります。おばけは、怖いけど「ちょっと見てみたいかも」という存在ではないでしょうか?それは、子どもも一緒なんですね。そのちょっとしたドキドキ感を親子で体験してみてください。お昼寝前にこの絵本を読んで欲しいと子どもに言われて「寝る前におばけが出てきたら、怖がるんじゃないかな…」と心配したのですが、逆におばけが出てくる場面で「きゃあああ!!」と大喜び。テンションが上がってお昼寝前にわちゃわちゃしたことも!お子さんによっては、読むタイミングを考えなければいけないほど盛り上がる絵本でもあります。

ちなみに、この絵本は『いやだいやだの絵本』として4冊セットにもなっています。せなけいこさんの世界がお好きなら、こちらもおすすめです。

参考文献:「ねないこだれだ」 せなけいこ|福音館書店

2歳児におススメの絵本

『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)

2歳になると、少し文章が長いものも楽しめるようになります。保育所の子どもたちがちょうどおむつ外しの頃。楽しいパンツのお話しがあるといいなと絵本を探しに行ったときに表紙を見てひとめぼれ!この絵本、表紙にしろくまさんが赤いパンツを履いていて、それを脱がすところからスタートします。絵本の中に出てくる動物さんたちのパンツはどれもこれも個性ぞろい!「わあ、おもしろいパンツだねえ」なんて子どもとお話ししながらクスクス笑って読み進めることでしょう。

しかけ絵本になっていて、先にパンツが見えて「だれのパンツかな?」と質問があるのですが、何度か読んでいるうちに子どもたちは覚えて「しまうま!」なんて答えるでしょう。何度読んでもその質問にワクワクして、正解を確認するページがめくられることに目を輝かせている子どもたちはかわいいものです。ちなみに作者のtupera tuperaさんの絵本は、どれを読んでも面白いです。こちらも、私が一押しの作家さんです!!

参考文献:「しろくまのパンツ」tupera tupera|ブロンズ新社

実は私、絵本でちょっとした失敗をしています。我が家は子どもたちが小さいときに、寝る前に「絵本を3冊読む」をルーティンにしていました。息子が0歳のときからスタート。最初はそれでよかったのですが、娘が産まれて成長すると「私も3冊選ぶ!!」と選びはじめ、合計6冊に。さらに、子どもの成長とともに1冊の絵本の内容もしっかりしてきて、寝る前のルーティンがだんだん辛くなってきたのです! 好きな絵本タイムのはずが、親が辛くなっては元も子もありません。経験者からの助言としては、毎日のルーティンとして絵本を読む場合は、無理のない冊数からスタートするといいかもしれませんね。


著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

ベビーカレンダー編集部

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