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ママのイライラを解消! 「言うことを聞かない」子どもに接するコツ

  • 2015.12.11
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【ママからのご相談】

子ども2人(3歳と1歳)を育てています。長男がとにかくやんちゃで、言うことを聞きません。ダメと言ったことはやるし、妹にいじわるしようとします。毎日叱ってばかりで、はっきり言って疲れました。 どうすれば、ちゃんと聞いてくれるようになるのでしょう?

●A. お子さんがやってしまう理由を聞いて、話をすることが解決策です。

こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているフリーライターの桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

相談者様は、育児疲れがたまっていらっしゃるようですね。この年頃のお子さんの世話をするために、安全性などさまざまな面において、気を配らなくてはいけないので大変です。しかも、3歳ごろは「ダメ」と注意しても、やりたいと思ったことをやってしまう傾向にあります。それを何とかさせようと躍起になってしまうことが、イライラを募らせ、ストレスへと直結してしまいます。

ここで意識してほしいのは、肩の力を抜いて、お子さんと話すことです。

●子どもに理由を説明して、話を聞く

相談者様は、「やってはいけない」と言ったことの意味や理由を、お子さんに話していますでしょうか。3歳でも、お子さんのわかる言葉で“どうしてやってはいけないのか”というところを話してあげましょう。

「あれダメ」「これダメ」と言ったところで、子どもは「なんで?」が先行して分からなくなってしまうばかりです。それにダメと言われたことは、楽しかったり興味をそそるものだったりします。決して、お母さんを困らせてやろうなんて考えて行動しているのではありません。

妹にいじわるを仕掛けるのも、何らかの理由があるはずです。叱る前に「どうしてやるの?」と息子さんの話を聞いてあげましょう。もしかしたら、愛情不足を感じているのかもしれませんし、「大好きなお母さんを取られた」などを感じてるかもしれません。

ダメと言ったのにそれでもやろうとするのはどうしてなのかを、お子さんに叱らずに聞いてみてください。そうすれば、理由がわかりますし、理由がわかれば叱らないで話しだけで済み、対応策を講じることができるのでイライラしなくなります。

●工夫することでイライラを回避できる

お子さんの行動を制限してしまわないようにすることも、ある程度は必要だと私は考えています。発達段階では、遊びのなかに学ぶことがたくさんあるからです。

そんなときに必要なのが、親が少しだけ工夫をすることです。「やってはいけない」と注意する行動の中には、危なくないようにすればやらせてあげられるものもあると思います。ちょっとの工夫でストレスとなることが少なくなったら、お互いストレスを持たずに済むことにつながります。

私の息子が3歳のとき、何度言ってもベッドの上から飛び降りることをやめないので、叱ってばかりでした。理由を聞いてみたら「高いところからのジャンプは楽しいから」というのです。床にどんと足をつくため、骨折してしまうのではないかと気が気ではありませんでした。そこで、飛び降りてケガをしないように、子どもの着地点に布団を厚めに敷いて体ごと飛んできてもケガをしないようにしたことがありました。

そうしたら、あんなにイライラしていたのに、それがウソのようになくなりました。子どもはさらに喜んで遊ぶようになり、お互いにいい関係を持つことができたという経験があります。

●子どもは親の思う通りにはできないこともある

子どもは親の思う通りのことはなかなかしないものです。それに育児本に書かれている通りにもいくわけではありません。成長や感情には個人差がありますので当然です。

以前、学習塾で幼児教室を担当していたとき、親の要望にうまく応えてくれないという声をよく聞きました。思い通りにいかなくて当然です。子どもには子どもの人格があるので、“親のようにできなくて当たり前”と考えましょう。

「こうなってほしい」という親の気持ちはありますよね。でも、親が先回りして、子どもを叱りつけるではお子さんの人格を否定してしまうことになると思いませんか。失敗をするから成長できるということを大事にした方が案外うまくいくものです。だからこそ、最初から“思い通りにさせることはできない”と心に留めておいてほしいと思います。

ただし、命の危険や人に迷惑をかけるような行為をしたときは別です。そのときも、なぜやろうとしたのか理由を尋ねてから叱るようにしましょう。行動を起こすのには必ず、理由があるからです。

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2歳から7歳までのお子さんの発達段階では、どうしても『自己中心性』が高いです。心理学の『自己中心性』とは、物事の認識や判断が自分の視点や経験を中心に行われることを言います。

この時期は、他人の視点で考えたりすることや、経験などを比較して考えることがまだ難しいです。だから、親が理由を聞いてあげることが必要なのです。この時期にしっかり親子の絆を結び、心の距離を縮めることをしましょう。そうすると、ストレスと感じることが少なくなると思います。ご相談ありがとうございました。

【参考文献】

・『尾木ママの共感 子育てアドバイス』尾木直樹・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

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