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京都・宇治の町家カフェ「抹茶ロースタリー」で、焙煎した抹茶の新感覚ドリンク&スイーツを

  • 2023.5.27

京都南側に位置する茶どころ宇治は、おいしい抹茶や抹茶スイーツの宝庫。新しいお店が増えているこの地に、2023年2月1日、京くみひもの老舗・昇苑くみひもが手がける町家カフェ「抹茶ロースタリー」がオープンしました。隠れ家感のあるロケーションで風情あるお庭を眺めながら、焙煎した抹茶という今までにない発想で生み出された「ロースト抹茶」のドリンクやスイーツ、フードが楽しめます。

京都・宇治の町家カフェ「抹茶ロースタリー」で、焙煎した抹茶の新感覚ドリンク&スイーツを
京都・宇治の町家カフェ「抹茶ロースタリー」で、焙煎した抹茶の新感覚ドリンク&スイーツを
築110年を超える町家を再生
京都・宇治の町家カフェ「抹茶ロースタリー」で、焙煎した抹茶の新感覚ドリンク&スイーツを
昇苑くみひもの店内奥に立て掛けた看板が目印

JR宇治駅から徒歩5分。メインストリートの宇治橋通から路地を進むと、趣のある京町家が現れます。こちらが京くみひもの伝統と技、文化をいまに伝える「昇苑くみひも」の本店です。

京くみひもが並ぶ店内を奥へと進んでいくと「抹茶ロースタリー」の入り口があります。社長の梶 均さんが生まれ育った築110年を超える町家の離れを、梁やガラス窓など元の素材を生かしながらリノベーション。漆喰の壁の上から黒いモルタルを塗ることで空間全体の色調を下げ、落ち着いて過ごせるように仕上げています。

ロースト抹茶が誕生するまで
京都・宇治の町家カフェ「抹茶ロースタリー」で、焙煎した抹茶の新感覚ドリンク&スイーツを
石臼引きのロースト抹茶3種。写真上から反時計回りに「ライト」「ミディアム」「ダーク」

「抹茶ロースタリー」をプロデュースするのは、ロサンゼルスに35年暮らし、ハイテク企業の経営を行ってきた梶さんご本人。帰国後、「生まれ育った地元宇治ならではの抹茶や宇治茶を生かし、コーヒーの代わりに飲めるようなものを作りたい」と抹茶を焙煎することを思いついたそう。宇治の老舗茶舗・堀井七茗園の協力を得て、これまでになかった「ロースト抹茶」を完成させたのです。

ロースト抹茶って?
京都・宇治の町家カフェ「抹茶ロースタリー」で、焙煎した抹茶の新感覚ドリンク&スイーツを
ロースト抹茶やシェイカーを買って自宅で楽しむこともできる

一般的な抹茶は、収穫する前の一定期間日光を遮ることで甘さとうまみを増した茶葉からつくる「碾茶(てんちゃ)」を粉末状に挽いたもの。また、一般的なほうじ茶は、茶畑に覆いをせずお日様の光をたっぷりあびた茶葉を焙煎したもの。
抹茶ロースタリー独自の「ロースト抹茶」は、立春から八十八夜経ったころに摘み取った一番茶の茶葉でつくる良質な碾茶を厳選し、焙煎することが特徴で、温度や速度を変えて「ライト」「ミディアム」「ダーク」の三段階に仕上げています。そして、各種の焙煎した碾茶をじっくり宇治抹茶の製法である「石臼」で挽いたものです。ロースト抹茶は焙煎することで、特有の苦みが消え、まろやかさが引き出されるそう。

ロースト抹茶をシンプルに味わう
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口当たりよくクリーミーな泡と、まろやかな味わいが魅力の「ロースト抹茶ドリンク」500円。ホットやアイスのほか常温も選べる

ロースト抹茶をダイレクトに感じてみたいときは、いちばんシンプルな「ロースト抹茶ドリンク」がおすすめ。淹れ方も個性的で、お抹茶のように茶筅で点てるのではなく、フタの部分に小さな穴を空けたオリジナルの専用シェイカーでシェイクして提供されます。

浅煎りの「ライト」は抹茶の味わいを残しながらほんのり香ばしさがあり、深煎りの「ダーク」はコーヒーを彷彿とさせるロースト感とコクがあります。「ミディアム」はライトとダークのちょうど中間の味わい。ロースト抹茶をひとことで表現するなら、「ほうじ茶の香りをまとった抹茶」といえるかも。

ロースト抹茶を使ったスイーツ
京都・宇治の町家カフェ「抹茶ロースタリー」で、焙煎した抹茶の新感覚ドリンク&スイーツを
「ロースト抹茶 バスクチーズケーキ」500円

スイーツやフード類は、フードコンサルタント&料理家の今井一代さんがロースト抹茶を使ったレシピを100種類開発。そのなかからピックアップしたメニューが並びます。スイーツは、パウンドケーキ、ナッツスコーン、クッキー、クレームアンジュ、柚子ジェラートなどなど多彩なメニューがスタンバイ。一番人気は、ロースト抹茶をふんだんに織り込んだバスクチーズケーキで、クリームチーズの濃厚さとロースト抹茶のほろ苦さがバランスのいいひと品です。

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食べ応えのある「クロワッサン」500円

毎日キッチンで焼き上げるクロワッサンに、ロースト抹茶クリームとあんこをサンドした「クロワッサン」は、食感の調和を考え、粒あんではなくこしあんをセレクトしています。

ロースト抹茶入り生チョコは、ホワイトチョコがベースのライトと、ミルクチョコがベースのダークの2種がそろいます。

ちなみに、こちらの離れは12席ありますが、敷地内のもう1棟もリノベーションし、2023年7月には1、2階あわせて40席の広さを誇る本館もオープン予定です。本館にはオープンキッチンを備え、スタッフがカウンターでロースト抹茶のシェイクを披露してくれるそう。

京くみひもをおみやげに
京都・宇治の町家カフェ「抹茶ロースタリー」で、焙煎した抹茶の新感覚ドリンク&スイーツを
土間だった場所をモダンにリノベーション。「おくどさん(かまど)」も残る

カフェタイムを楽しんだあとは、ショップスペースにも立ち寄ってみて。昇苑くみひもの原点である和装小物をはじめ、アクセサリーやインテリアを彩るアイテムなど職人がひとつひとつ手作りする京くみひも製品を販売しているほか、くみひも体験も可能。宇治を訪れたならぜひ立ち寄ってみてはいかが。

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