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ヘルプサインを出せていますか?発達障がい児が小学校生活で得た大切なこと

  • 2023.5.27

現在、中学校1年生の息子は、5歳で「ADHD・広汎性発達障がい」と診断されたました。息子は小学校6年間を「支援学級」に在籍し、学校生活を送ってきました。低学年、中学年、高学年と過ごす中で、大切なのは「ヘルプサイン」を出せるか…ということでした。この記事は、インスタグラムで「発達障害と共に生きる」家族のコミュニティー「そらあい」のSHI-・ママに寄り添う発達凸凹育児アドバイザー(@_so_ra_ai_)が、息子と日々を乗り越えてきた記録をつづります。

「ヘルプサイン」を出せるまでに必要なこと

6年間の小学校生活を送る中、ドクターに毎度のように大切だと言われてきたことは、「困った時に自分からヘルプサインを出せるか」ということです。

それは、これから大人になって行くわが子が、困った時に「助けてほしい」と頼る力をつけていた方が、生活していきやすいからです。自分から人に頼るって、大人でも難しいですよね。小学生という小さい時から、人に頼ることを「成功体験」として積んでいくことが大切です。

そして、息子も先生の協力や「支援学級」という環境を使いながら、「ヘルプサイン」を出せる力を身につけていくことを実践していきました。わが家で実践してきた方法をお伝えします。

「ヘルプ」を出せるまでに必要なこと①②

「支援級だから」という以前に、とても大切なことは「先生との信頼関係の構築」です。

慣れない学校生活からスタートする子どもたちは、「親」以外に頼る大人は「先生」しかいません。分からないことだらけの学校生活を「安心して」送るには、その先生が「信頼できる人であるか」…が、子どもたちにとって大切な判断基準になっていきます。


また、低学年の子どもたちは、「分からないことが、分かっていない」状態なので、自分自身で「今、困っている」と理解できるまで、やはり大人の力が必要になっていきます。

わが子が学校生活を安心して過ごして行けるよう、親である私たちも間に入りながら、わが子の「苦手」や「特に見てほしい場面」等を先生と情報共有することが大切です。そんな環境作りをしていけたらいいですね。

「ヘルプ」を出せるまでに必要な事③④

年齢が上がるにつれ、分からないということを「恥ずかしくて言えない」「困っていると伝えられない」…そんな思いが出てくることもあります。

私たち親にもありますよね?自分だけ分からないことを「知らない」とは、なかなか言えず「知ったかぶり」をして、その場を過ごす…。それが、学校の授業などで毎日のように繰り返されると、困るのは子ども自身です。ですので、「分からないことは恥ずかしいことではない」というところから、ゆっくり伝えていきます。

そして、大切なのが「どんな言葉を使って助けを求めるか」を、具体的な言葉を使いながら家庭で実践練習する…ということです。

「セリフ」が決まっていると安心するし、子どもも先生に声をかけやすくなります。これはいろいろなことに実践できますので、ぜひ家庭でも練習してほしいと思います。

「家庭」「家族」という場所から練習を!

まずは「家庭から」「家族から」を利用して、親や兄弟を相手に実践してみることがおすすめです!

そして、一番効果があると感じているのが、「親」である私たちが子どもに対して、「助けてほしい」「分からないんだよ」の助けを求め、一緒に解決していくことです。子どもを頼ってみてほしいと思います。

お父さんやお母さんにも、分からないことがあるんだ、「助けて」と言ってもいいんだ…ということを、心で感じてもらうことが大切です。

わが子に合った方法でアプローチしていこう

「分からないことは恥ずかしいことではない」「困った時には助けてもらっていい」ということを家族で実践していく…。そうすれば、子ども自身も身についていきます。

「親」が見本となり、助けを求める所をみせてあげてください。そうすることで、子どもも安心して実践していくことができますよ。

何事も焦らず、ゆっくりと時間をかけて…この心持ちがとても大切です。

言葉で伝えることに「苦手意識」のあるお子さんには、「カード」や「札」を使っての意思表示も、一つの方法としておすすめしています。

通常は青い札からスタートします。授業中などに分からないことがある時には、「赤い札」にひっくり返す…など、方法もたくさんあります。いろいろと試しながら、子どもに合った方法が見つかったらいいなと思います。

先生と「連携」を取りながら、その都度「分からないことはなかったか」を聞いたり、時間をかけながら対応したりしていけたらと思っています。

息子が低学年の時、支援学級の担任の先生は、学習の目あてに「たくさん間違いをしよう」「分からないことは聞こう」と黒板に大きく書きながら、「間違うことへの取りくみ」をクラスで行っていました。大変すばらしい取り組みだな、と感心したことがあります。そのように、自然に身につけていける環境づくりも、小さい子どもたちには大切な時間かと思っています。

著者:☆そらあい☆SHI-

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