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発達障がい児「いつも一人でかわいそう」は、親の思い込み?発達凸凹育児から学んだこと

  • 2023.5.27
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現在、中学校1年生になった息子は、5歳で「ADHD・広汎性発達障がい」と診断されました。そんな息子は、小学4年生から部活を始めました。この記事では、インスタグラムで「発達障害と主に生きる」家族のコミュニティー「そらあい」のSHI-・ママに寄り添う発達凸凹育児アドバイザー(@_so_ra_ai_)が、息子の部活動を通して見えた、人間関係の記録についてお伝えします。

「友人関係」に期待を膨らませていた

園や学校生活において、お友達との関係って親としては、かなり気掛かりなことではないでしょうか。私もそうでした。

とにかく保育園では、お友達には手を出し暴れ回る子だったので、仲の良い「お友達」というのはいませんでした。と言っても、私自身も周りの親御さんとの関わりを、当時はシャットアウトしていたこともあるかもしれません。毎日毎日、息子は暴れており、謝ってばかりいた日々。なかなか他のママの中には入れませんでした。

今考えると「息子には合わない環境だった」と納得できますが、当時は正直しんどい毎日でした。

だからこそ、学校生活では不安しかなく「お友だちできるかな」「他の子とうまくやっていけるのかな」「他の子に手を出さないかな」…そんなことを毎日心配していました。

小さいころは友だちとの距離感もつかめず、本人は遊びたいのに相手には迷惑…そんなことがたくさんありました。親として、本当に見ているのがつらい!本当に何とも言いがたい気持ちになるのです。

でも、考えてみると「まだ小さい子ども」です。分からなくて当然なんです。私は「普通」という概念にとらわれていたんですよね。

「小学校ではうまくいけばいいな」と、強い強い期待ばかりで、自分自身も苦しかった思いがあります。

「孤独」に見えた、息子の姿

小学校4年生から、「バスケットボール」の部活に入りました。父親がコーチということもあり、入部することになりました。振り返ると、この部活生活で息子はよくも悪くも、たくさんのことを学びました。

そして親である「私自身」も、考え方が大きく変化したのです。

部活中、ずっと一人でいる息子を見ているのがつらくて、「この子はこの先、大丈夫だろうか」…そんな気持ちになったことは数知れません。親としての思いに、私自身が押しつぶされていきました。

誰とも群れず、ただただ真面目に練習に取り組む…そんな息子の姿は、私の目には「孤独」に映っていたのです。

それは本当に「孤独」なのか

まだ未熟だった私は、「どうして皆と一緒にいないの?」「なんで一人でいるの?」

そんなことを息子に聞いていました。今思えば、「まだまだ未熟な親だなぁ」と自分自身を思いますが、親も一生懸命。でも、それで、いいんです。「みんなといること」が正解でしょうか?「一人はダメ」なんでしょうか?…正解なんてないんです。

「自分が心地よい空間」でいいんです。息子がそのことを自分の中で見いだせたことが、一歩前進だと思っています。

「かわいそう」という、親の思い込み

3年間続けた部活の中で、彼は本当に成長しました。気持ちが強くなったし、緊張の乗り越え方を学び、気持ちの整理の仕方を身につけました。勝ち負けで、悔しくて立てなくなるほど涙を流す…。そんな経験はなかなかできません。

もちろん、よいことばかりではありません。部活の先輩にバカにされている姿を見たこともあり、私が知らない嫌なこともたくさんあったはずです。それもひっくるめて、私たち親は「部活」をやってきてよかったと感じています。

一人でいることが「かわいそう」

保育園のころから抱えていた「親として」の思い。ずっとずっと抱えていたんですよね。「みんなと違う」「何か違う」その違和感を受け入れられなくて、何度も何度も泣いて過ごしてきました。私もそんな日々を乗り越え、尊い「今」があります。

「彼は彼らしく。自分の人生を生きてほしい」そこにつながっています。それを周りはどう思うとか、私がどう思うとか、本当は関係ないのかもしれません。「本人がどうあることが生きやすいか」そこがやっぱり大切だと思っています。

著者:☆そらあい☆SHI-

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