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『VIVANT』【ラスト考察】番組Pのメッセージと長野専務(小日向文世)の存在を紐解く

  • 2023.9.22
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(C)TBS

最終回の視聴率が、番組最高を記録した日曜劇場『VIVANT』。乃木(堺雅人)がテントのリーダーであり実の父・ベキ(役所広司)をおそらく射殺し、帰国した乃木と薫(二階堂ふみ)が再会して幕を閉じた。さっそく『VIVANT』ロスが吹き荒れるなか、番組プロデューサーの飯田和孝氏によるX(旧:Twitter)の発言が話題を呼んでいる。

別班饅頭の後ろに「新撮映像」?

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『VIVANT』が最終回を迎えた直後、飯田プロデューサーがXを更新。任務の知らせなどを示唆する印「別班饅頭」が映る後ろに、乃木と野崎(阿部寛)の新撮映像が入っている、とのこと。

このことから、SNS上では「続編があるのでは?」と期待の声が。乃木と野崎の二人が多くの人をかき分けながら進む映像であることから、撮られた意図を想像してしまう。ただテロップ越しに入れ込むためだけに、わざわざ新撮映像を用意するだろうか?

くわえて、人混みのなかに「渡辺謙さんがいる!」という声も。この件については「酷似したエキストラではないか?」とする見方が有力だが、本当に渡辺謙本人だとしたら、ますます続編(または番外編や劇場版)への布石と考えてもおかしくない。

長野専務の存在から考える、続編を示唆する伏線

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そのほかにも、続編を期待してしまう描写がある。とくに外せないのが、長野専務(小日向文世)の存在と、バルカで人身売買されていた幼少期の乃木を助けてくれた戦場ジャーナリスト・飯田(和田聰宏)の関連性である。

兼ねてより、長野専務と飯田は同一人物ではないか、と考察されていた。長野専務の経歴にある空白の2年間と、乃木がバルカで人身売買されていた時期が重なることから、乃木を助けたのは長野専務なのではないか? と考えても不自然ではない。名前が違うことは、長野専務もまた別班で、とある任務の最中だったと考えれば説明がつく。

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実際のところ本編では、「薬物に手を染めたことにより更生施設に入っていた」と説明されている。長野専務を演じたのが俳優・小日向文世であることから「これだけで出番が終わるはずがない」「絶対に最終回で再登場するはず!」と呼び声が高かったが……。その後、長野専務は一切物語には関与せず、そのままフェードアウトしてしまった。

続編、もしくは劇場版の制作が考えられるなら、長野専務の存在を鍵にした物語が進んでいると大いに期待してしまう。たったあれだけの出番で終わってしまうのは、あまりにも惜しい。

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。


ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_
編集:TRILLニュース